中国軍増強に「世界不安」 米高官、対話必要性訴え

中国軍増強に「世界不安」 米高官、対話必要性訴え
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCB01ADH0R01C21A2000000/

『【ワシントン=共同】米国家安全保障会議(NSC)でアジア政策を統括するキャンベル・インド太平洋調整官は11月30日、中国の核兵器を含めた軍備増強について「インド太平洋の全ての国、世界中でも人々を非常に不安にさせている」と述べた。その上で、情勢不安定化への懸念があるとして核を含めた「戦略的安定」を巡る米中対話の必要性を改めて訴えた。

オーストラリアのシンクタンクが開催したオンライン会合で語った。

キャンベル氏は「歴史上、中国のように30年間で広範囲にわたる驚異的な軍事的近代化を進めた国はない」と指摘。極超音速兵器や対衛星システム、サイバー分野の不透明な開発にも触れ「このような行為が続けば、予期せぬ危機や誤解を引き起こす危険性がある」と警戒感を示した。

中国が核軍備管理を巡る対話に応じる用意があるかどうかは「率直に言って分からない」と述べ、米側の提案段階にあるとの認識を明らかにした。11月の米中首脳オンライン会談で議論の前進模索で一致したとされたが、具体的な内容はよく分かっていない。

米英豪によるインド太平洋の安保枠組み「AUKUS(オーカス)」に関しては「開かれた枠組みだ」と重ねて強調。9月の発表直後に多くの同盟国から参加の可否を問われたと振り返り、まずはサイバーなど分野ごとに他国との協力を進めたいとの考えを示した。』