「男性版メルケル」の評も 冷静で地味、ショルツ独次期首相

「男性版メルケル」の評も 冷静で地味、ショルツ独次期首相
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021112500998&g=int

『【ベルリン時事】ドイツの次期首相に社会民主党(SPD)のオラフ・ショルツ氏(63)が就くことが確実になった。弁護士出身の実務家として堅実さに定評がある。冷静沈着で地味な立ち居振る舞いはメルケル首相を思い起こさせ、「男性版メルケル」(公共放送ZDF)との評もある。

【地球コラム】世襲のないドイツ、政治家の去り際

 ショルツ氏は1958年、旧西独のオスナブリュックで、繊維業界で働いていた両親の下に生まれた。17歳でSPDに入党。党務と並行しハンブルク大学で法律を学んで弁護士資格を取得し、労働関連の弁護活動に従事した。党内で要職を歴任し、2011~18年にはハンブルク市長も務めた。メルケル氏との関わりも長く、07~09年にメルケル第1次政権で労相、18年発足の第4次政権で副首相兼財務相を担った。

 政治家になった動機は「正義」のためとし、格差是正にこだわりを見せる。ただ、大言壮語はせず、目の前の課題を着実にこなすことを重視。選挙戦では、他党の候補が洪水被災地での失言などで失策を重ねる中、冷静かつ無難な言動に終始した。トリアー大学のユン教授(政治学)は「当事者というより司会役のような振る舞いがメルケル氏のよう」で、安心感につながったと指摘する。

 妻は同じSPD所属でブランデンブルク州のエルンスト教育相。夫婦別姓を選択している。ショルツ氏は女性誌のインタビューで、首相就任後に妻は仕事を辞めるかとの問いに対し「同じ質問が(首相の)男性配偶者にも問われるだろうか」と憤り、妻のキャリアを尊重している姿勢を見せた。趣味は妻の影響で始めたジョギング。子供はいない。 』