シンガポールのGDP、22年3~5%増 製造業がけん引

シンガポールのGDP、22年3~5%増 製造業がけん引
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM2418C0U1A121C2000000/

『【シンガポール=中野貴司】シンガポール貿易産業省は24日、2022年の実質国内総生産(GDP)の伸び率が3~5%になるとの見通しを発表した。世界的な需要の回復を受け、製造業を中心に堅調な成長が続くと予測している。

24日に発表した7~9月期のGDP(確報値)は前年同期比で7.1%増と、10月中旬に発表した速報値(6.5%増)から上方修正した。新型コロナウイルスの感染拡大前の19年7~9月期のGDPと比べても0.8%増になっており、コロナ前の水準を上回るまでに回復した。21年通年の成長率も従来予測の6~7%の上限である7%程度になると見込む。

ただ、回復度合いは業種によってばらつきがある。海外からの出張者や旅行客の数がコロナ前に戻らないことから、政府は飲食業や航空業などのGDPが22年もコロナ前の水準までは戻らないと予測する。建設業界も外国人労働者の不足によって低迷が続く見通しだ。22年も21年に続いて、製造業や金融業、IT(情報技術)関連の業種が成長をけん引する構図となる。

24日に会見した貿易産業省のガブリエル・リム次官は新型コロナの感染動向に加えて、「世界的なサプライチェーン(供給網)の混乱の長期化が成長率の下振れ要因となる」と指摘した。

シンガポールの1日あたりの新型コロナの新規感染者数は依然、1000人を超えており、政府は外食で同席できる人数を制限するなど厳しい国内規制を続けている。一方で国境を越える移動が回復する欧米に乗り遅れるとの危機感から、ワクチン接種完了を条件に、隔離なしの入国を認める制度の対象国を徐々に広げている。』