歴史決議でも習氏礼賛 6中全会、11日に閉幕

歴史決議でも習氏礼賛 6中全会、11日に閉幕
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『【北京=羽田野主】中国共産党の重要会議、第19期中央委員会第6回全体会議(6中全会)が11日、閉幕する。同日採決する「歴史決議」で習近平(シー・ジンピン)総書記の指導を褒めたたえ、建国の父、毛沢東や改革開放を進めた鄧小平に並ぶ指導者として位置づける。個人崇拝の強まりを懸念する声も広がりそうだ。

閉幕に先立ち、中国共産党の機関紙、人民日報は9日付の1面記事で「習近平同志を中心とする党中央が新時代の変革的実践を導くことで、中華民族の偉大な復興を実現する」と習氏の指導力を礼賛した。習氏が共産党のトップ総書記についての歩みを3ページにわたって称賛し「偉大な復興の新しい章を」と結んだ。

中国国営の新華社は9日の配信記事で「習氏、百年の大党を率い、新たな征途へまい進」と強調した。2020年1月の春節前に習氏が新型コロナウイルス対策のため一睡もしなかった様子や、沖縄県・尖閣諸島(中国名・釣魚島)周辺海域に侵入する中国海警の船を巡り「自ら戦略と戦術の配置をした」と明かした。

習氏のリーダーシップを国内に宣伝し、歴史決議の円満な採決につなげようとする狙いがうかがえる。香港紙、明報(電子版)は9日、歴史決議は「習氏の功績を強調する」内容になると伝えた。ある党関係者は「習氏をひたすら賛美する内容になる」と話す。

習氏が歴史決議にこだわるのは、国共内戦を戦った毛や経済大国の礎を築いた鄧に比べてなお実績が乏しいためとの見方がある。江沢民(ジアン・ズォーミン)元総書記と胡錦濤(フー・ジンタオ)前総書記は総書記のポストを原則2期10年で譲ったが、習氏は22年の党大会で異例の3期目に入ろうとしている。歴史決議で自身の権威を高めて「新時代」の到来を強調し、続投するための布石といえる。

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