「中国に勝つため」 米大統領 規模半減の政策実現訴え

「中国に勝つため」 米大統領 規模半減の政策実現訴え
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN28EMA0Y1A021C2000000/

『【ワシントン=大越匡洋】バイデン米大統領は28日に演説し、10年で1.75兆ドル(約200兆円)を子育て支援や気候変動対策に投じる看板政策の枠組みについて「中国や他の主要国との21世紀の経済競争に勝つ道筋をつける」と述べ、早期実現を訴えた。与党・民主党内の路線対立により、規模を当初掲げた3.5兆ドルから半分に圧縮する譲歩を迫られた。

バイデン氏は「私を含めて、誰も望むものをすべて手に入れることはできなかった。しかし、それが妥協だ。合意形成だ」と述べた。バイデン氏は演説に先立ち、同日朝に公表した「ビルド・バック・ベター(より良き再建)法案」の新たな枠組みを下院の民主党議員に説明し、実現への協力を求めた。

当初は10年で3.5兆ドルの財政資金を投じるとして、党内の急進左派がリベラル層に訴える政策の実現をめざした。これに対し、保守層に近い党内中道派のマンチン、シネマ両上院議員は財政膨張や税率の引き上げに反対した。上院は民主、共和が各50議席で勢力を二分し、一人でも造反すれば法案を実現できないため、調整は難航した。

党内左派はマンチン、シネマ両氏をけん制するため、両氏が主導するバイデン政権のもう一つの看板政策、超党派インフラ投資法案の下院での採決を拒んだ。この結果、政権が推進する2つの法案がどちらも実現できない膠着状態が続く。

バイデン氏は28日、欧州歴訪に出発。その前にお膝元の内紛に決着をつけることを狙った。

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