中国「ゼロコロナ」固執 広州に大型隔離施設、五輪控え

中国「ゼロコロナ」固執 広州に大型隔離施設、五輪控え
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM205GH0Q1A021C2000000/

 ※ スゲーな…。

 ※ 検査で「陽性」となったら、外国人はここに入れられて、「隔離」されるのか…。
 ※ 日本の「東京2020」の時の対応の比じゃ無いな…。

 ※ それで、感染再拡大となったら、どうするつもりなんだろう…。

『【大連=渡辺伸、広州=川上尚志】約100日後の北京冬季五輪開幕を控え、中国が新型コロナウイルスの感染を完全に抑え込もうとする「ゼロコロナ」政策を厳格化している。広州市で大規模な隔離専用施設を新設し、10月末予定の北京マラソンも延期した。来年の党大会での3期目の続投を確実にしたい習近平(シー・ジンピン)国家主席は五輪で新型コロナの封じ込めの成果を示すことを重視している。

中国南部の広東省広州市郊外。白い壁の3階建ての建物がずらりと立ち並ぶ。中国で初めてとなる海外からの入国者の専用隔離施設「広州市国際健康ステーション」だ。6月に着工し建物は9月にほぼ完成した。現在は道路舗装などが続く。施設の関係者は「時期は不明だが、近く稼働するのでないか」と話した。

各国がワクチン接種によるコロナとの共存を模索するなか、中国はゼロコロナ政策に固執している。広州市に設けた隔離施設はその象徴だ。国営新華社などによると、総投資額は17億元(約300億円)超で、約5000室を備える。人の接触を減らすため、配膳や消毒でロボットを活用する。

中国は海外からの全入国者に2~4週間、外出できない隔離生活を義務づけている。従来はホテルを転用してきたが、専用施設でより厳格に管理する。同様の施設は広東省の東莞市や深圳市でも計画中で、他の多くの都市にも広がる可能性がある。国家衛生健康委員会の担当者は9月29日の記者会見で、入国者が多い都市は大型の隔離施設を建設するように要求した。

東北部の瀋陽市は10月、ホテルでの4週間の隔離に加えて、自宅で過ごす4週間の経過観察期間をもうけた。市政府によると、この期間は外出はできるが、公共交通機関の利用や不要な外出の自粛、2週間に1回のPCR検査が求められる。

米ジョンズ・ホプキンス大によると中国の累計感染者数は約11万人と、日本や欧米などよりも少ない。ただ足元では感染がじわりと再拡大している。新規感染者数から入国者の感染者を除いた市中感染は10月中旬までは毎日0人~数人だったが、19日以降は10人~50人台に増加。12の省・直轄市・自治区に広がった。

政府は従来どおり、ひとたび感染者が出た地域は街全体を封鎖し、大規模なPCR検査を実施する。甘粛省は省内のすべての観光地や映画館、劇場などの営業を停止した。北京市は31日に開催予定だったマラソン大会の延期を決めた。

政府は感染が出ていない地域にも警戒を呼び掛けている。成都市が10月末のマラソン大会を延期したほか、大連市は11月の就職イベントをネット開催に切り替えた。

世界各国は経済回復のために「コロナとの共存」を模索している。米国がワクチン接種などを条件に外国人観光客向けの入国制限を11月8日に撤廃するほか、シンガポールやタイ、ベトナムも緩和に動く。

一方、中国は管理を強化し、あくまで「感染ゼロ」をめざす。視野にあるのが来年2月の北京冬季五輪だ。習指導部は感染を広げずに開催することで、新型コロナの克服を世界に向けて誇示し、国威発揚につなげようとしている。「防疫措置を着実に実行し、成果を守り抜け」。習氏は9月29日、党政治局会議でこう述べ、従来のコロナ対策を続けるよう指示した。

国家体育総局などによると、海外の選手も参加するスポーツイベントを10~12月、国内で開く。五輪のテスト大会と位置付けており、交通機関やホテルの防疫体制などを点検する。競技場での観覧者にはコロナワクチンの接種が求められるとみられ、北京冬季五輪でも同様の対応になる見通しだ。

中国のコロナワクチン接種完了者は10億人強で、人口の7割を超えた。だが中国製ワクチンの有効性は米ファイザー製や米モデルナ製よりも低いとされる。「ワクチンに対する信頼性が低いことも、政府が厳しい防疫措置を続ける理由かもしれない」(大連市の30代中国人男性)との声も漏れる。』