「 China feared US was trying to provoke a reaction ‘that could lead to war’ in last days of Donald Trump’s presidency」

Minnie Chan 記者による2021-10-3記事「 China feared US was trying to provoke a reaction ‘that could lead to war’in last days of Donald Trump’s presidency」
https://st2019.site/?p=17586

※ この記事が本当だとすれば、相当に「危ない状況」だったようだ…。

※ 「世界最強の軍事力」を保有する国家を、「私利私欲」のために「私物化」しようとするのは、いくらなんでも「マズイ」だろう…。

『トランプ政権の末期、中共側から見て、米国は台湾に関して中共軍を挑発して暴発させる戦略に出ているのではないかと考えられたという。それでトランプを除く閣僚たちが相談し、ミレー統合参謀本部長が中共軍の参謀総長に、こっちから奇襲はしないと電話して安心させたのだという。

 ミレーは2020-10-30に最初の電話をかけた。それは情報部が、支那軍のアラートレベルが上げられたと報告したのを承けた行為であった。2度目の電話は2021-1-8で、そのとき、米軍は中国を奇襲攻撃しないと請合った。
 この一度目の電話と二度目の電話のあいだに何があったか。海軍少将マイケル・スタドマンの、ひそかな台湾訪問である。これは日本のメディアがすっぱ抜いた。

 続いて台湾メディアは、米政府の国連大使であったケリー・クラフトと、ポンペオ国務長官が、もうじき台湾を訪問するだろうとも報じた。

 これを聞いて北京はこう疑ったという。《トランプは台湾に関して中共を挑発して戦争に持ち込みたいのではないか》と。

 その懸念を中共軍は、北京大使館の駐在武官に伝えた。さらに中共軍参謀総長は、その部下をして、軍とは別のチャンネルによって、その懸念を米国に伝えさせようとしたという。それには香港総領事への伝令使の派遣接触が含まれていた。

 そのようにして複数のチャンネルでメッセージを受けたことが、ミレーによる、二度目の電話にむすびつくのだという。

 結果としてクラフトの飛行機が台北に着陸することはなかった。米国務省も、ポンペオが台湾を訪れることはない、と声明した。

 一ソースは2020-6にこう伝えていた。中共の『815』型情報収集艦が、宮古海峡に近い公海を通航していたところ、米軍のF/A-18 スーパーホーネット×複数機が、複数回、この軽武装艦の上空を航過するさいに、急降下攻撃を模擬実演したと。

 これを承けて中共の国防部長が、カウンターパートであるマーク・エスパーに、8月8日、電話をかけて、両国は紛争を避けるべきであると語る。

 直後に、南シナ海方面の中共軍部隊は、北京上層からこう命じられた。睨み合いになっても、米軍に対して最初の1発をこっちから放ってはならぬ、と。

 ミレーの当時のメモが、ミレーの自己弁護資料としてこのたび公開された。
 それによると、2020の大統領選挙に勝ちたいと欲していたトランプは、10月に米軍が中共軍を攻撃する「オクトーバー・サプライズ」が生じることを望んでいるのではないかという観測が当時、濃厚化しつつあったのだという。

 ※米国内でしか通用しない「○○サプライズ」が、機械翻訳されれば、それは「奇襲攻撃」とも誤解されかねない。字義の曖昧なマスコミ用語は避けるべし。

 2020-10-21に、シナの五大軍区は、高次のアラート態勢を発令した。それを知って、エスパーおよび他の米政府高官らは決定した。ミレーをして、シナ軍参謀総長に電話させることを。これが、このたび議会の要求で公開されたミレーのメモが教える事実。

 北京の軍事専門家氏いわく。トランプ政権の最後の2ヶ月間、米支両軍のあいだでやりとりされた連絡は、信頼醸成を助けた、と。

 ※見ようによってはこれは中共側の政治作戦の勝利ではないか。なぜなら米軍艦艇や航空機に対して最初に挑発行動を仕掛けてきたのは中共軍の方である。先行する米政権はそれに対抗しなかった。そのままではいけないというので米海軍がトランプ政権下でやり返すようになっただけである。それをアラート強化で脅し返されたら、こっちが引っ込むのか? 阿呆ではないか。この件は米政府の敗北であり、その責任はトランプにはない。

 中共側からみて、エスパーは安心できる国防長官であった。しかしトランプは2020-11-9にエスパーを馘にし、また、ペンタゴン内でも数名の将校を解職した。

 中共軍は、トランプ政権4年間のあいだに、5名の米国国防長官を次々に相手にしなければならず、それはそれで骨が折れた。

 また、北京における「奇襲攻撃」に対する懸念は、トランプ支持暴徒が2020-1-6に議事堂を乗っ取ったときにも高まったという。

 その2日後、ミレーが中共軍参謀総長に電話。ミレーはこう話したと議会で火曜日に証言している。「私は確言する。トランプ大統領は中国を攻撃しようとしたことはない。そのことをお伝えするのが、私の direct responsibility である」。

 ※この「ダイレクト」は「指揮」なのか「直接」なのか。安全保障にかかわるメッセージで外国人相手に両義性の単語を使っちゃダメだろう。ミレーはドイツ語スクールだと思われるが、仏語の「クラリテ」をもっと学ぶべし。

 1月30日、米軍は、シナ軍のアラート・レベルが下がったことを確認した。

 国防省でかつて、対中国・対モンゴルの関係調整の仕事をしていたドルー・トンプソンいわく。ミレーが議会に提出したメモにより、ミレーは国防省の部内規定にしたがって、上司からやれといわれたことを正しい方法で実行しただけだったということが、ハッキリした。

 ※もしマーク・ミレー大将が、政権の意図に反して電話をしていたなら、馘にされるところだが、ミレーの行為は、直上上司のエスパーや、政権閣僚たちの総意であった。つまりこういうことだ。選挙で選ばれている米国大統領には、他国を挑発したり脅迫して他国を追い詰める権能もある。しかし、トランプが選んだシビリアンの政府高官たちは、トランプの意図を制服トップが体することを阻止し、大統領の行政をサボタージュした。トランプはじぶんが選んだ制服トップに反乱されたのではなく、じぶんが選んだ閣僚たちに反乱されたのである。トランプには、さいしょから最後まで「腹心」「片腕」「ブレーン」がいなかった。まともな「仲間」がいなかったのである。それは彼の人徳の無さがしからしめたのだろう。ついに「口だけ」の大統領におわってしまった。』