第100代首相に岸田氏、衆参両院で指名

第100代首相に岸田氏、衆参両院で指名 岸田人事を追う
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA29CZT0Z20C21A9000000/

『自民党の岸田文雄総裁は4日午後、衆参両院で第100代首相に指名された。官房長官による新閣僚の名簿読み上げ、皇居での首相親任式、閣僚認証式などを経て岸田内閣が始動する。次期衆院選は19日公示―31日投開票の日程で実施する意向だ。政権運営の第一歩となる閣僚や党役員人事の動きなどを追う。

【関連記事】データとランキングで見る首相100代64人

13人が初入閣へ 新内閣午後始動

菅内閣が4日午前、総辞職した。岸田氏は党本部で記者団に「これからが本当の意味でのスタートだ。強い思いで、強い覚悟をもって臨みたい」と述べた。夜に記者会見に臨む。
最後の閣議に臨む菅首相(4日午前、首相官邸)

新内閣の陣容が3日までに固まった。初入閣組は閣僚20人のうち13人にのぼる。岸田氏は総裁選への出馬にあたり、幹事長以下の党役員の任期を「1期1年、連続3期まで」とする方針を掲げた。「老・壮・青のバランスが大事だ」と述べ、中堅・若手や女性の起用にも意欲を示していた。

岸田氏は3日、自民党本部で官房長官に内定した松野博一氏(細田派)や官房副長官に起用する木原誠二氏(岸田派)、首相秘書官に就く予定の嶋田隆・元経済産業次官らと断続的に協議した。同日夕から閣僚内定者に電話などで伝えた。

新設の経済安全保障相に当選3回の小林鷹之氏(二階派)をつける。岸田氏が総裁選で掲げた「経済安全保障推進法」の整備に取り組む。ワクチン担当相の堀内詔子、デジタル相の牧島かれん両氏を含め、当選3回の3人を抜てきした。

参院からは文部科学相の末松信介(細田派)、農相の金子原二郎(岸田派)、国家公安委員長の二之湯智(竹下派)の3氏が閣内に入る。

外交・安全保障を担う茂木敏充外相と岸信夫防衛相は菅内閣に続いて再任する。

政務の官房副長官には木原氏のほか、参院から磯崎仁彦元経産副大臣をあてる。事務担当の官房副長官は安倍・菅両政権で9年近く務めた杉田和博氏が退き、後任に栗生俊一元警察庁長官が就く。

自民党役員の顔ぶれは

党四役は幹事長に甘利明氏が就いた。総裁選で岸田陣営の選対顧問を務めた。5年以上にわたり幹事長に在職してきた二階俊博氏は退いた。

総務会長は当選3回の福田達夫氏、政調会長は高市早苗氏、選挙対策委員長は遠藤利明氏が就任した。国会対策委員長には高木毅氏を内定し、組織運動本部長には竹下派の小渕優子氏をあてた。

岸田氏は1日の総務会で新型コロナウイルス対策などを踏まえ「経済対策をしっかり進めていかなければならない」と述べた。「アフターコロナをにらみながら、日本の経済、再生していかなければいけない。世界においては、自由で開かれたインド太平洋の実現を進めなければいけない」と語った。

岸田派からの党四役の起用は見送った。岸田氏は総裁選で細田派や第2派閥の麻生派、第3派閥の竹下派を中心に幅広い支持を得た。

総裁選で競った河野太郎氏は広報本部長にまわった。河野氏は1日の記者会見で「政権与党の広報あるいはコミュニケーションですから、政治と国民のコミュニケーションを変えるということになると思う。非常に重要な仕事だと思っている」と述べた。

岸田氏は9月29日の記者会見で、総裁選の候補者について「一緒に政策論争するなかで素晴らしさを実感した。党内でその能力をしっかり発揮してもらえるようなことを考えたい」と言及した。』