トヨタ、米アラバマ州の新工場が稼働

トヨタ、米アラバマ州の新工場が稼働 新型SUVを生産
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『【ニューヨーク=中山修志】トヨタ自動車は30日、マツダと共同で建設した米アラバマ州の新工場が稼働したと発表した。トランプ前大統領の要請に応じるかたちで2017年に投資を決定した工場で、米国では5番目の完成車工場となる。米国の自動車市場の伸びは鈍化しており、新工場をグローバルの生産効率化に生かせるかがカギになる。

トヨタは同工場で新型の多目的スポーツ車(SUV)「カローラクロス」を生産する。マツダは2022年1月から未発表の新型SUVの生産を始める計画。生産能力は両社とも15万台の計30万台で、トヨタの米国の生産能力は約149万台に増える。

トヨタにとっては19年末に稼働したメキシコ第2工場以来の新工場となる。23億1100万ドル(約2500億円)をマツダと共同で投資し、計4000人を雇用する。

同工場の建設は、米国の自動車産業の復活をめざすトランプ前大統領の意向に沿うかたちで決まった。メキシコからの輸入車の増加に神経をとがらせていたトランプ氏がメキシコで完成社工場の建設を進めていたトヨタを名指しで批判し、「高い関税を払え」と迫った。トヨタとマツダが米国工場の建設計画を発表すると、トランプ氏は「グレートなニュースだ」と態度を一変した。

だが、トランプ氏は20年の大統領選挙で敗れ、アラバマ工場の完成を待たずに降板した。後任のバイデン大統領は電気自動車(EV)の普及促進を環境政策の柱に据え、米自動車メーカーはこぞってEVシフトを進めている。

トヨタは現時点で米国での具体的なEVの生産計画を示していない。アラバマでつくるカローラクロスもガソリン車だ。北米市場で人気が高いSUVで当面の需要に対応しつつ、いかに電動車両の生産につなげていくかが重要になる。』