中国不動産大手が経営危機 巨額債務の返済滞る

中国不動産大手が経営危機 巨額債務の返済滞る
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021091601023&g=int

『【北京時事】中国不動産開発大手の中国恒大集団が経営危機に直面している。巨額の債務返済が滞り、経営不安から株価は低迷、投資家が本社に押し掛ける事態となった。危機が深刻化すれば業界全体に影響が広がり、中国の金融システムが動揺する恐れもある。

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 恒大は多額の借り入れと積極的な開発用地の取得を通じて急成長。2020年の売上高は5070億元(約8兆6000億円)で、20万人の従業員を抱える。不動産以外の事業も展開しており、中国プロサッカークラブの広州FC(旧広州恒大)も傘下に持つ。
 ただ、高騰する住宅価格の抑制に向け、政府が不動産業界への融資を引き締めたことで、借り入れに依存した戦略は立ち行かなくなった。恒大の資金繰りは急速に悪化し、工事中断などの影響が表面化している。

 恒大の負債総額は今年6月末時点で1兆9670億元(約33兆4000億円)。うち2400億元の借入金が1年以内に返済期限を迎える。同社は8月末、不動産管理や電気自動車(EV)事業の売却などで資金繰り難は乗り切れると強調する一方、不調に終われば「デフォルト(債務不履行)につながる可能性がある」と警告した。

 香港証券取引所に上場する恒大株は16日、前日終値比6.4%安と急落。株価は1年間で6分の1以下になった。ロイター通信によれば、13日には広東省深セン市の本社に投資家が集結し、金融商品の返金を求める騒ぎが発生。16日も二十数人が集まり、一部は警備員に連行された。

 恒大は返済期限の延長などをめぐり、銀行側と協議を続けているとされる。政府は現時点で静観する構えだが、事態が一段と悪化すれば対応を迫られる可能性もある。 』