中国のTPP加盟申請、米専門家「米国の関与強化必要」

中国のTPP加盟申請、米専門家「米国の関与強化必要」
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN16EYP0W1A910C2000000/

『【ワシントン=鳳山太成】中国政府は16日、環太平洋経済連携協定(TPP)への加盟を正式に申請したと発表した。アジアで米中の主導権争いが激しくなるなか、米国のオバマ政権でTPP交渉を率いた米通商代表部(USTR)のウェンディ・カトラー元次席代表代行は、米国がアジアで経済関与を強化すべきだと指摘した。

カトラー氏は中国の加盟申請について「自動的に加盟国になることを意味しない。むしろTPPの高水準のルールを守る覚悟があることを示す義務が生じる」と語った。「包括的な市場開放を約束する」のも同時に必要だと説明する。

加盟の可能性を巡っては「中国経済で国家の役割がより大きくなるなか、中国は市場に基づく高水準のTPPルールからむしろ遠ざかっているように見える」と指摘し、難しいとの見方を示した。

バイデン政権はTPPへの復帰に慎重だ。カトラー氏は「中国の正式申請は、なぜ米国が貿易などの経済的な関与をインド太平洋で強めなければいけないのかを表している」と強調し、中国に対抗して米政権にも行動を促した。

カトラー氏は米国がTPPに復帰したり、デジタル貿易や環境対策でアジア各国との連携を深めたりするよう訴えてきた。

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