中国、香港・マカオと相互投資解禁

中国、香港・マカオと相互投資解禁 10月から
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM10A940Q1A910C2000000/

『【北京=川手伊織】中国人民銀行(中央銀行)などは10日、本土と香港、マカオの間で金融商品の相互投資を10月から解禁すると正式に発表した。規模は3000億元(約5兆1000億円)に上る。金融開放を拡大し、本土の投資マネーで香港などの外資系金融機関をひきつける狙いだ。

香港とマカオの金融管理局も同日発表した。

相互投資は「理財通(ウェルス・マネジメント・コネクト)」と呼ぶ仕組みだ。対象は「大湾区」と呼ぶ香港、マカオ、広州市や深圳市などの広東省9市だ。

本土から香港やマカオに投資する「南行き」と、逆の「北行き」がある。投資総額はそれぞれ1500億元で、1人あたりの投資限度額は100万元だ。

外資系が注目するのは本土の投資家を取り込む「南行き」だ。本土の投資家は2年以上の投資経験や一定の金融資産といった条件を満たす必要がある。投資商品は当面リスクが比較的低く商品構造が複雑でない債券や一部のファンドに限る。

2020年の香港国家安全維持法の施行によって、世界の香港を見る目が厳しくなった。「一国二制度」の後退で香港の金融ハブとしての地位は揺れている。中国は香港に経済的な恩恵を与えることで、当面は金融ハブとしての機能を保つ。さらに経済圏として香港やマカオに近い広東省との一体化を進める狙いもある。』