習氏、米の対中政策批判

習氏、米の対中政策批判 米中首脳が2月以来の電話協議
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『【ワシントン=永沢毅、北京=羽田野主】バイデン米大統領と中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席は10日、電話協議した。ホワイトハウスの発表によると、両首脳は競争関係が衝突に転じないようにする両国の責任を話し合った。習氏は米国の対中政策が両国の関係をひどく損ねていると批判した。

ホワイトハウスによると、バイデン氏はインド太平洋地域と世界の平和と安定、繁栄について米国の国益の重要性を強調した。両国の国益が一致する分野とそうではない分野について幅広く、戦略的な議論をした。

中国外務省によると、習氏は「米国の取った対中政策が中米関係を深刻に悪化させている。これは両国の利益に合致しない」と語った。経済や軍事、技術など幅広い面で中国に圧力をかける米国の対中政策を修正するように求めた。

そのうえで「お互いの食い違いを適切に管理する基礎の上で、両国の関係部門は引き続き対話できる」と話し、協議の継続に期待を示した。

習氏は米中が協力できる分野に気候変動や新型コロナウイルス対策、世界経済の回復を挙げた。気候変動について習氏は「中国は国情に合致する国際責任を積極的に担ってきた」と主張した。

バイデン米政権は8月末からケリー米大統領特使を中国に派遣し、気候変動問題を協議したが、平行線に終わったとみられる。米国は中国の追加対策を求めているが、習氏は慎重な姿勢を示したようだ。米軍撤収に伴い混迷を深めるアフガニスタン情勢も議題にあがったとみられる。

米中首脳の電話協議は2021年2月以来7カ月ぶりでバイデン政権では2回目。米国は10月にイタリアである20カ国・地域(G20)首脳会議の機会をとらえた対面式の首脳会談の可能性を探る。中国外務省によると、バイデン氏から電話したという。』