中国、台湾防空圏に19機

中国、台湾防空圏に19機 各国のワクチン支援に反発か
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM052YD0V00C21A9000000/

『【台北=中村裕】台湾の国防部(国防省)は5日、中国の戦闘機など19機が防空識別圏(ADIZ)に侵入したと発表した。10機以上の大量侵入は8月17日以来となる。台湾には5日、ポーランド政府から無償提供された新型コロナウイルスのワクチンが到着した。ワクチン不足の台湾に対し、世界で支援の動きが広がっており、中国がこれに反発した可能性がある。

台湾のADIZに5日侵入したのは、中国軍の戦闘機「殲16」10機、爆撃機「轟6」4機、対潜哨戒機「運8」1機など合計19機。台湾の南西空域で侵入を繰り返し、威嚇行為を続けたという。

台湾には同日、ポーランドから英アストラゼネカ製のワクチン約40万回分が到着した。これを受け、蔡英文(ツァイ・インウェン)総統は、自らのフェイスブックに「民主主義のパートナーに感謝する」と投稿した。

さらに「ポーランドは、リトアニア、スロバキア、チェコに続き、欧州連合(EU)加盟国で4番目に、台湾にワクチン提供を発表してくれた。これらの欧州諸国は、台湾と同じ普遍的な価値観を共有しており、重要なパートナーだ」とも語り、欧州との連帯感を強調した。

台湾ではワクチンが依然、不足しており、接種率はいまだ4割強にとどまる。台湾を支援しようと、6月には米国が250万回分を提供したほか、日本もこれまで334万回分のワクチン提供をし、さらに3日には4度目の追加提供も発表した。

日米で始まった台湾への支援の輪が、欧州など世界にも広がっていることに、中国はいら立ち、強い反発姿勢をみせたものとみられる。』