二階幹事長の交代検討 首相、9月にも党役員人事

二階幹事長の交代検討 首相、9月にも党役員人事
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『菅義偉首相は自民党の二階俊博幹事長を交代させる検討に入った。二階氏は30日に首相官邸で首相と会談した際、自身の交代を含めた執行部の刷新を進言した。首相は9月にも党役員人事を実施する日程で調整する。

二階氏は会談で「この局面を打開するのは人事しかない」と述べ、幹事長交代を容認する考えを伝えた。首相は謝意を示した。

二階氏は安倍前政権から幹事長を5年程度務め、党内から交代を求める意見が出ていた。安倍晋三前首相と二階氏は衆院選の候補者調整を巡って対立している。首相は9月17日告示の党総裁選前にも党役員人事を断行することも視野に入れる。

菅内閣は支持率の低迷が続いている。次期衆院選が迫るタイミングで党運営の要となる幹事長らを交代させて党の清新さを印象づける狙いがある。党役員人事にあわせ、内閣改造に踏み切るべきだとの声もある。

二階氏は2020年9月の総裁選でいち早く首相を支持し、今年9月の総裁選でも首相再選をめざす意向を示していた。

総裁選への出馬を表明した岸田文雄前政調会長は「総裁を除く党役員は1期1年、連続3期まで」と語り、二階氏の再任を否定していた。

首相は早急に後任人事に着手する。総務会長や政調会長、選挙対策委員長らの交代の是非も検討する。首相周辺からは新たな顔ぶれに中堅や若手、女性議員の積極登用を促す意見があがっている。

首相は次期衆院選を巡る日程の調整も進める。党内で衆院解散のない任期満了選挙として10月21日の任期満了前の「10月5日公示・17日投開票」とする案が浮上する。総裁選で選ばれた新総裁が10月に衆院を解散する選択肢も残る。

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室橋祐貴
日本若者協議会 代表理事

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分析・考察 細田派、麻生派が菅総理支持を表明しない中、大きな決断に出ましたね。ご自身は勇退する代わりに、息子を後継として公認してもらう、という形でしょうか。

ただ、党内力学的には大きな一手ですが、党内人事が変わっても菅内閣であることに変わりはなく、世論の支持率が大きく変わるとは限りません。出来レースではなく、正面切って総裁選で議論を交わすことが、支持率転換にとっても重要だと思われます。

2021年8月31日 11:00いいね
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菅野幹雄
日本経済新聞社 ワシントン支局長・本社コメンテーター

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分析・考察 遠い米国からのコメントで恐縮ですが、当地をはじめ世界から注目されるニュースになると思います。

二階幹事長自ら交代を「進言」したことの裏側には何があるのか、興味があります。幹事長刷新を売り物にしようとした岸田氏に先手を打つ格好であり、下村氏の出馬断念と相まって「菅体制」の継続を巡る自民党内の力学の強まりといえるのでしょうか。

幹事長は秋の衆院選の責任を取る立場で、もし秋の結果が振るわなければ次期幹事長の責任が問われます。「自民党の論理」がもたらした動きだとしたら、それを日本の有権者がどう評価するかも見ものです。中国に近いとされる二階氏。日中関係でもどんな変化があるのでしょうか。

2021年8月31日 7:32 (2021年8月31日 7:33更新)
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