ストラテジーペイジの2021-8-27記事
https://st2019.site/?p=17376
『パキスタン内のタリバンはTTPという。「Tehreek-e-Taliban Pakistan」の略である。その勢力は、アフガン内のタリバンの三分の一である。
TTPはアフガンのタリバンとは違って、麻薬ビジネスには反対であるという。
TTPは、アルカイダをその内部に取り込んでいる。理由は、TTPの大目的はパキスタン政府を転覆させることにあり、その目的に、アルカイダが役立つからである。
TTPはアフガニスタン東部にアジトを有し、そこから越境出撃してパキスタンを攻撃している。
パキスタン政府は当初、この攻撃はインドの特殊部隊の仕業だと非難していた。
パキスタン政府軍は2014にTTP討伐に乗り出し、その結果、TTPはアフガン領内に逃げ込んだのである。
ここ数年、在アフガンの米軍が、アフガニスタン内のTTP拠点を空爆するようになった。
米軍の狙いは、TTPと融合しているISILメンバーや、ハッカニ・グループ(パキスタン軍が裏で操るテログループ)の殺害にあった。
パキスタンは2020-1に、自宅軟禁していたTTPリーダーの逃亡を許している。それにはパキスタン軍の大佐、少佐ら12名が関与していた。』