米軍撤収の正当性主張 「逃げた」とアフガン指導者批判

米軍撤収の正当性主張 「逃げた」とアフガン指導者批判―バイデン大統領
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021081700163&g=int

『【ワシントン時事】バイデン米大統領は16日、ホワイトハウスで国民向けにテレビ演説を行い、アフガニスタン駐留米軍撤収について「私は自分の決断を堂々と支持する」と述べ、正当性を改めて主張した。一方、米国は国造りではなく、対テロ任務に集中すべきだったとして、歴代政権のアフガン政策の誤りが戦争長期化につながったとの認識を示した。バイデン氏が公の場で発言するのは、アフガンの民主政権崩壊後初めて。

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 バイデン氏は、米国が過去20年間で1兆ドル(約110兆円)以上の資金をアフガンに投じ、兵士30万人の装備を調えるとともに訓練を施したと強調した。ただ、「アフガン政府指導者らは(反政府勢力タリバンの攻勢を前に)諦めて逃走し、アフガン軍は時に戦わずに崩れ落ちた」と批判。ガニ政権の崩壊が「予想より早かった」と認めた。

 バイデン氏はさらに、6月と7月にガニ大統領と会談した際にタリバンと和平交渉を行うよう促したが、「拒否された」と説明した。その上で「ガニ氏はアフガン軍が戦うと主張したが、明らかに誤りだった」と不快感を示した。

 アフガン国民がタリバンの統治から逃れようと空港に殺到していることなどには「胸が張り裂けそうだ」と心情を明かし、アフガン国民に対する支援継続を約束した。

 バイデン氏は4月、周囲の反対を押し切りアフガン撤収を宣言した。その後、タリバンが首都カブールを含む各地の主要都市を制圧したため、国内外から批判を浴びていた。
 バイデン氏はこうした批判を念頭に、「米史上最長の戦争」と呼ばれるアフガン戦争は「国益に沿わない」と断言。「(撤収は)国民と勇敢な兵士、米国にとって正しい決断だ」と理解を求めた。』