ガニ大統領国外脱出と各国の動き アフガン

北の国から猫と二人で想う事 livedoor版:ガニ大統領国外脱出と各国の動き アフガン
http://blog.livedoor.jp/nappi11/archives/5279480.html

『アフガニスタンで旧支配勢力タリバンが攻勢を続ける中、ロシアがアフガンからの過激派流入を警戒する中央アジア諸国への軍事支援を強めている。過去に対立したタリバンとの関係も強化。アフガンから撤収する米軍に代わり、アフガンや周辺地域での影響力拡大を図る狙いとみられる。右はウズベク軍装甲車、左図は主なアフガンの国境検問所。すべてタリバンの管理下にある。

ロシア軍は8月5~10日、中央アジア・タジキスタンと、同国南部のアフガン国境近くで、隣国のウズベキスタン軍も加えた3カ国による合同演習を行った。約2500人が参加し、国境から侵入した武装集団を撃退する動きを確認したという。ロシアは2~6日にウズベキスタン南部国境沿いのテルメズTermezでも同国軍との演習を実施するなど、米軍のアフガニスタン撤収をめぐり、アフガンと隣接する中央アジアを「裏庭」とみなすロシアは、米国がこの地域に軍事拠点を獲得し、影響力を強めることを警戒し、中央アジアでの軍事的活動に力を入れている。参照記事 8_119946726_taliban2

オースティン米国防長官は2021年7月4、アフガンと国境を接するウズベキスタンとタジキスタンの外相と相次ぎ会談し、アフガン情勢の安定に向けた協力を要請している。両国は米軍のアフガン進攻に際して基地を提供した経緯があり、バイデン政権としては両国をアフガンの治安対策の拠点とする構想を描いているもようだ。また、ロイター通信によると、バイデン政権はタジク、ウズベク、カザフスタンの中央アジア3カ国を米軍に協力したアフガン人通訳の一時受け入れ先にする方向で調整を進めているという。過去ブログ:2021年8月タリバンがアフガン全土をほぼ制圧 参照記事 632bcfdc2021年8月16日:

アフガニスタンのガニ大統領 (Ashraf Ghani)が8月15日、首都カブールから国外に退去し、隣国のタジキスタンTajikistanに向かった。アフガン政府でイスラム原理主義勢力タリバンとの和平交渉を担当するアブドラ国家和解高等評議会議長(the head of the High Council for National Reconciliation, Abdullah Abdullah)が明らかにした。

2001年の米軍進攻後に成立したアフガンの民主政権は事実上崩壊し、アブドラ氏は公開したビデオメッセージで、ガニ氏を「元大統領」と呼んでおり、ガニ氏は既に辞任している可能性がある。アブドラ氏はガニ氏について、「国をこのような状況に追い込んだ」と批判した。国内の大半を支配下に置いたタリバンは15日、カブール郊外に進攻を始め、政府側と政権移譲に向けた協議の開始を明らかにしていた。タリバン報道官は15日夜、戦闘員に治安維持の名目でカブール市内に入るよう指示を出した。参照記事 英文記事  写真は現地15日アフガン大統領宮殿 Afghan presidential palaceのタリバン 英文記事と映像

、、、アフガンでは2020年3月9日、再選されたガニ大統領と、ガニ氏の不正を訴える次点のアブドラ行政長官の2人が同時に「大統領就任式」を強行し、以降、二つの「政権」が並立する異常事態が続いていた。和平に消極的なガニ政権Ghani governmentは、2020年3月に予定されていたタリバンとの交渉開始を何度も先送り。交渉は9月になってやっと始まったが、タリバンはこの後、ガニ政権に圧力をかけようと武力攻撃を活発化させた。過去ブログ:2021年3月難航するタリバンとの和平とモスクワで和平協議開催 アフガン
_119939892_4b483d86-62be-48d3-a536-e3da60efef24FireShot Webpage Screenshot #623 – ‘Afghan President、、、

ガニ元大統領は流血を避けるため、高官ら数名と共に脱出したとフェイスブックで語り、ヘリで飛行場へ移動後、飛行機で米空軍基地があるタジキスタンへ渡った。映像;カブールから脱出するガニ大統領
一部国会議員らは、パキスタンのイスラマバード IslamabadIslamabad

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へ脱出した。

この状況でタリバンは近々、「アフガニスタン・イスラム首長国The Islamic Emirate of Afghanistan」の樹立を宣言するとしている。写真は、脱出で混雑するカブール国際空港 英文記事
f0b6cd66-ad51-4622-タジク大統領とパキスタン首相は2021年6月2日にパキスタンのイスラマバードで会談しておりTajik President Emomali Rahmon (left) and Pakistani Prime Minister Imran Khan met in Islamabad on June 2、その際両国が防衛関係で協調する書面にサインしている。間違いなくタリバンの台頭を懸念しての事と思われる。英文記事
79cce778-s、、2021年7月28日にはタリバン代表団が中国を訪問し会談を行っている。パキスタンへの影響力の強い中国は、パキスタンを通してタリバンに資金を提供しアフガニスタンの破壊されたインフラ再建に協力する旨で合意したとも報じられ、中国が見返りとしてタリバンに要求しているのは、ウイグル人テロ組織への協力を断つことだとも言われている。
FireShot Webpage Screenshot #617 – ‘China

また中国は推定1兆ドルを超える価値があるとされるウラン、リチウム、銅(すでに着工済み)、金などアフガニスタンの鉱物資源を狙っているとも言われ、その開発にはタリバン政権と周辺国の関係が重要になってくる。

今後のアフガンのシナリオとしていろんな状況が想定できるが、裏で中国が画策するのは間違いないだろう。 参照記事 過去ブログ:2021年8月タリバン訪中の会談の内容と中国の投資が進む隣国パキスタン 2016年2月「一帯一路」の中国貨物列車イランに到着と中央アジアへの意味
FireShot Webpage Screenshot #621 – ‘アフガン情勢めぐりプーチン2021年8月16日:

ロシア大統領府によると、プーチン氏は15日、ウズベキスタンのミルジヨエフ(Shavkat Mirziyoyev)大統領とアフガニスタン情勢について電話で協議し、今後も連絡を取り合い、両国の協力を強化していくことで一致した。8月初旬にはロシア軍はウズベキスタン軍やタジキスタン軍とともにアフガニスタン国境周辺で合同軍事演習を行い、軍事的な影響力をアピールしていた。ロシアはこれまで、アフガニスタンの和平協議に反政府武装勢力タリバンの代表団を招くなどして、アフガニスタン問題を担当するカブロフ大統領特使は暫定政権と協力する用意があると表明。ただ、タリバンを政権として承認するのは「時期尚早だ」と述べているという。参照記事

index英国のジョンソン(Boris Johnson)首相は15日、記者団に「どの国にも2国間でタリバンを承認してほしくない。同じ考えを持つ全ての国が結束してほしい」と述べ、タリバンを正当な政権として認めないよう各国に呼びかけた。アフガンを再び「テロの温床」にさせないため、国連安全保障理事会や北大西洋条約機構(NATO)と連携して対処する考えを強調した。NATOのストルテンベルグ事務総長はツイッターへの投稿で、ジョンソン氏やカナダ、デンマークなど各国外相と今後の対応を協議したと明らかにした。参照記事 』

タリバンが米中の力関係を逆転させる

タリバンが米中の力関係を逆転させる
https://news.yahoo.co.jp/byline/endohomare/20210815-00253276

『アフガニスタンにタリバン政権が誕生するのは時間の問題だろう。米軍撤収宣言と同時に中国とタリバンは急接近。一帯一路強化だけでなく、ウイグル問題のため習近平はアルカイーダ復活を認めないだろう。となると、アメリカができなかったことを中国が成し遂げ、中国が世界の趨勢を握ることにつながる。

◆7月28日、タリバンが天津で王毅外相と会談

 7月26日にアメリカのシャーマン国務副長官が訪中し、天津で王毅外相らと会ったことは7月29日のコラム<米中天津会談、中国猛攻に「バイデン・習近平会談」言及できず―それでも習近平との近さを自慢するバイデン>で書いた。シャーマンと会った翌日の27日には同じく天津で王毅はモンゴルのバトツェツェグ外相と会い、28日には、なんと、アフガニスタンのタリバンを代表する一行が同じく天津を訪問して王毅外相と会談している。

 タリバンはアフガニスタンにおける反政府武装勢力で、アメリカが支援してきたアフガニスタン政府と対立してきた。ところが米軍がアフガニスタンから撤収すると宣言して以来、タリバンは一瞬で勢力を拡大し、まもなくアフガニスタンを制圧する勢いである。

 以下に示すのは王毅外相とアフガニスタンのタリバン政治委員会のバラダール議長との写真と、タリバンの政治委員会や宗教評議会あるいは宣伝委員会などの関係者一行との合同写真である。

タリバンのバラダール議長と王毅外相(中国外交部のウェブサイトより)
タリバン代表団(外交使節)と王毅外相(中国外交部のウェブサイトより)

 王毅はこの会談で以下のように語っている。

 ――中国はアフガニスタンの最大の隣国として、常にアフガニスタンの主権独立と領土保全を尊重し、アフガニスタンの内政に不干渉を堅持し、アフガニスタン国民全体に対して常に友好政策を追求してきた。 アフガニスタンはアフガンの人々のものであり、アフガニスタンの未来と運命はアフガンの人々の手に委ねられるべきだ。米軍とNATO軍のアフガニスタンからの性急な撤退は、まさにアメリカのアフガニスタン政策の失敗を意味しており、アフガニスタンの人々は自分たちの国を安定させ、発展させる重要な機会を得ている。

 これに対してタリバンのバラダールは以下のように応じている。

 ――中国を訪問するチャンスを得たことに感謝する。中国は常にアフガニスタン国民の信頼できる良き友人であり、アフガニスタンの平和と和解のプロセスにおいて中国が果たした公平で積極的な役割は大きい。タリバンは、平和を目指し達成することに十分な誠意を持っており、すべての当事者と協力して、アフガニスタンの政治体制を確立し、すべてのアフガンニスタン国民に広く受け入れられ、人権や女性と子どもの権利と利益を守ることを望んでいる。(中略)中国がアフガニスタンの将来の復興と経済発展に大きな役割を果たすことを期待している。そのための適切な投資環境を作っていきたい。

 つまりタリバンは、アフガニスタンの経済復興に中国の支援と投資を希望しているということだ。

◆アフガニスタンからの米軍撤収は習近平にとって千載一遇のチャンス

 2001年9月11日に「9・11」事件が起きると、その年の12月にアメリカが主導してアフガニスタン侵攻を始めた。それまではアフガニスタンの4分の3ほどを占拠していたタリバンは、アメリカによるアフガニスタン政府支持により撤退を余儀なくされた。アフガン政府を支援したのは米軍だけでなくNATO主導の国際治安支援部隊(ISAF)も加わっていたため、タリバンとの間で紛争が絶えず、多くの犠牲者を出してきた。

 20年間にわたり、アメリカはアフガン統治のために「1兆ドル以上を費やし、数千人もの自国の軍隊を失った」とバイデン大統領は言っている。

 もっともタリバンとの和平交渉を行ったのはトランプ前政権で、2020年2月29日に「和平合意」に漕ぎ着けている。和平合意ではアメリカは135日以内(2020年6月半ば)に駐留米軍を1万2000人から8600人に縮小すること、タリバンはアフガニスタンをアメリカなどに対するテロ攻撃の拠点にしないように過激派を取り締まること、約束が履行されれば駐留米軍は2021年春に完全撤収することなどが決まった。

 しかし捕虜の釈放などに関するアフガン政府との意思疎通が行われていなかったことなどから紛争が継続したため、バイデン大統領は今年4月、タリバンによる攻撃継続などを理由に、撤収期限を5月1日から9月11日に延期すると発表した。しかし7月8日には、8月31日までに撤収すると期限を変更している。

 状況は時々刻々変わっていっているので正確なことは言えないが、少なくとも8月13日における勢力図を見ると、以下のようになっている。

ウェブサイト FDD7s LONG WAR JOURNALより転載

 赤はタリバンの占領地域で、濃いオレンジは危険地域(タリバンが優勢な地域)、薄いオレンジは中程度に危険な地域で、黄色が危険性の低い地域、すなわちアフガニスタン政府側が何とか勢力を保っている地域である。黄色は一か所しかないので、ほぼタリバンによって制圧されていると言っていい。

 タリバン政府が誕生するのは、もう時間の問題だ。

 ここアフガニスタンが、中国寄りの、というより反米のタリバン勢力によって制圧されれば、「世界は中国のものになる」と中国は思っているだろう。

 米中覇権争いの天下分け目の戦いの最中に、アメリカは中国に巨大なプレゼントをしてあげたことになる。

 このような時代に国家のトップであるというタイミングに巡り合えたことは、習近平にとっては千載一遇(せんざいいちぐう)のチャンスだと言っていいだろう。

◆一帯一路がつながるだけでなく、ウイグル統治に有利

 中国がパキスタンとの関係を「パキスタン回廊」などと呼んで緊密化させ、一帯一路の西側への回廊をつなげてきたことは周知のことだが、イランを始めとした中東諸国とのつながりにおいて、一か所だけ「抜けている地域」があった。それは正に今般米軍が撤収する「アフガニスタン」で、ここは長きにわたって紛争が続いていたので、周辺国との交易などというゆとりはなかったのである。

 しかしアフガニスタンが中国寄りのタリバンによって支配されれば、アフガニスタンは完全に中国に取り込まれて、以下の地図のように「一帯一路」構想の中に入っていくことだろう。その投資の約束を、7月28日に訪中したタリバン外交使節団は王毅外相と約束したのである。

白地図に筆者が現状を書き込んで作成した。

 赤で囲んだ中央アジア5ヵ国は、1991年12月26日にソ連が崩壊した後、1週間の間に中国が駆け巡って国交を結んだ国々だ。石油パイプラインの提携国であると同時に、ロシアも入れた上海協力機構という安全保障の枠組みの重要構成メンバーでもある。

 緑で囲んだ中東の国々は、3月31日のコラム<王毅中東歴訪の狙いは「エネルギー安全保障」と「ドル基軸崩し」>で書いた、王毅外相が歴訪した国々だ。

 ポコッと抜けていた地域を、アフガニスタンのタリバンがつないでくれれば、北京から西側は「中国のものだ」と習近平は喜んでいるだろう。

 北に目をやれば、ロシアと中国は歴史上かつてないほど緊密だと、プーチン大統領は言っている。そのロシアと中国に挟まれたモンゴルが親中でない状況でいられるはずがない。

 「一帯一路」巨大経済圏構想は、ますます「巨大」になっていくばかりだ。

 一方、新疆ウイグル自治区のウイグル族(ウイグル人)たちは、イスラム教を信じており、スンニ派が多い。アフガニスタンも主としてスンニ派で、これまでは新疆からアフガニスタンへ逃げるウイグル人がおり、それが過激派集団に取り込まれていたという噂が絶えなかった。そのため「テロ鎮圧」を口実としてウイグル弾圧を強化してきた中国としては、タリバンと仲良くすることは非常に都合がいいのである。

 なぜなら後述するように、タリバンは和平合意で「アフガンをテロの温床にしない」と誓っているからだ。

◆米中覇権の分岐点:アルカイーダの復活を抑えることができるのは中国だけ?
 7月9日、タリバンのスハイル・シャヒーン報道官は以下のように述べている。

 ●中国の復興投資を歓迎し、投資家と労働者の安全を保証する。

 ●以前アフガニスタンに避難していた中国のウイグル人分離独立派戦闘員の入国を、タリバンは今後許さない。

 ●タリバンは、アルカイーダやその他のテロリストグループが現地で活動することも阻止し、アメリカやその同盟国、あるいは「世界の他の国」に対する攻撃を行うことを許さない。

 一方、先述の7月28日のタリバン代表団との会談で、王毅は以下のように言っている。

 ――東トルキスタン・イスラム運動は、国連安全保障理事会がリストアップした国際テロ組織であり、中国の国家安全保障と領土保全に対する直接的な脅威となっている。タリバンは、東トルキスタン・イスラム運動など全てのテロ組織との線引きを明確にして徹底させ、断固として戦い、地域の安全と安定および開発協力の障害を取り除き、積極的な役割を果たし、有利な条件を作り出すことを期待している。

 これに対してタリバン側は以下のように応じた。

 ――タリバンは、アフガニスタンの領土を使って中国に不利なことをする勢力を絶対に許さない。アフガニスタンは近隣諸国や国際社会と友好的な関係を築くべきだと、タリバンは考えている。

 となると、アメリカがNATO軍を従えて20年間も支援してきたアフガニスタン政府では成しえなかったこと(=テロ組織を撲滅させて紛争のないアフガニスタンを建設すること)は、中国がタリバンと手を握ることによって成し遂げるかもしれないという未来が、目の前にやってきているということになる。

 もし中国がテロ組織撲滅をやり遂げてアフガニスタンの経済復興と国際社会への復帰を成し得たならば、世界は中国の方が統治能力を持っているとみなす可能性がある。すなわち、米中の力関係は、タリバンによって逆転するかもしれないという、もう一つの「恐るべき現実」が横たわっていることになるのかもしれない。

===

 なお本日8月15日は終戦の日である。76年前の終戦前夜、ソ連が参戦したという情報が入るやいなや、長春市(当時の「満州国新京特別市」)にいた関東軍は、丸腰の開拓団を始めとした日本人居住者を捨てて、いち早く南の通化に逃げていった。私はそのとき関東軍司令部のすぐ近くに住んでいて、司令部から資料を焼く煙が立ち昇るのを目撃した一人だ。米軍が撤収した後に残されたアフガニスタン市民の困惑を見るにつけ、あの時の不安と絶望を思い出す。

遠藤誉
中国問題グローバル研究所所長、筑波大学名誉教授、理学博士
1941年中国生まれ。中国革命戦を経験し1953年に日本帰国。中国問題グローバル研究所所長。筑波大学名誉教授、理学博士。中国社会科学院社会学研究所客員研究員・教授などを歴任。著書に『裏切りと陰謀の中国共産党建党100年秘史  習近平 父を破滅させた鄧小平への復讐』(3月22日出版)、『ポストコロナの米中覇権とデジタル人民元』、『激突!遠藤vs田原 日中と習近平国賓』、『米中貿易戦争の裏側 東アジアの地殻変動を読み解く』,『「中国製造2025」の衝撃 習近平はいま何を目論んでいるのか』、『毛沢東 日本軍と共謀した男』、『卡子 中国建国の残火』、『ネット大国中国 言論をめぐる攻防』など多数。

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習近平 父を破滅させた鄧小平への復讐 裏切りと陰謀の中国共産党建党100年秘史
著者:遠藤誉
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アフガン政策の責任なすり合い

アフガン政策の責任なすり合い バイデン氏とトランプ氏―米
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021081500275&g=int

『【ワシントン時事】バイデン米大統領は14日、アフガニスタンからの米軍完全撤収を前に反政府勢力タリバンが攻勢を強めていることについて「私は就任に際し、タリバンを軍事的に最強の状態にした前任者の取引を引き継いだ」として、トランプ前大統領の責任を強調した。これに対しトランプ氏は「アフガンから逃げ出した」とバイデン氏を非難。治安悪化をめぐって責任のなすり合いとなった。

【特集】アフガニスタン情勢

 バイデン氏は声明で、トランプ氏が5月までのアフガン撤収を目指し、駐留米軍を2500人規模まで削減したことを指摘。「私は、わずかな期限延長によって(トランプ氏の)取引をやり遂げるか、もう一度他国の内戦を戦うためにより多くの米軍を送り込むかという選択に直面した」と述べ、今月末の完全撤収はやむを得ない選択だったという認識を示唆した。

 これにトランプ氏はすぐさま声明を発表して反撃。「(タリバンを抑止する)われわれの政権の計画に従う代わりに、彼(バイデン氏)はアフガンから逃げ出した」と批判し、「タリバンが首都カブールの米大使館に旗を掲げるなら、なんと恥ずべきことか。弱さと無能さ、戦略的矛盾がもたらした完全な失敗だ」と断じた。』

バイデン氏、アフガン戦争終結に固執

バイデン氏、アフガン戦争終結に固執 「米国第一」貫く
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN150GW0V10C21A8000000/

 ※『米国民の7割がアフガン撤収を支持し、内向き志向が一段と強まる米国。アフガン撤収は、同盟関係やパートナー関係が米国の国内事情に左右され、永続的ではないことを示しているようにみえる。』…。

 ※ 何を「当たり前」なことを、今さら言っているんだ…。。

 ※ 米軍の派遣、米国の関与というものは、全て「米国の納税者(=米国民)」のご意向にかかっている…。

 ※ 米国の「国政を預かっている者」も、そういう「ご意向」からは逃れられない…。
 ※ 「政権が変わった」ということは、そういう「米国民のご意向」が変わったということだ…。

 ※ 周辺国は、そういう「ご意向の風向き」に絶えず注意を払っていないと…。

 ※ 風向きが変わってから、右往左往しても、遅いんだ…。

『【ワシントン=中村亮】バイデン米大統領は14日、アフガニスタンの反政府武装勢力タリバンが首都カブールに迫るなかでも、米軍撤収を進める方針を堅持した。同盟関係やパートナーシップ重視を訴えつつも米国の国益を最優先するバイデン氏の信条を如実に映す。

バイデン氏は14日の声明で「私はアフガン駐留米軍を指揮する4人目の大統領だ。この戦争を5人目に引き継がない」と強調した。「アフガン軍が自国を守ることができない、もしくは守る意志がないのであれば、米軍がさらに1年間または5年間駐留しても意味がない」とも指摘し、4月に表明した米軍撤収を正当化した。

【関連記事】
・アフガン州都7割超が陥落 反タリバン牙城の要衝も 
・バイデン氏、アフガン戦争終結を優先 タリバン攻勢でも

バイデン氏は在カブール米大使館で働く外交官らの退避を加速するためカブールの国際空港に米兵1000人を追加派遣して5000人態勢とした。退避状況に応じて8月末に予定する米軍撤収期限がずれる可能性はあるが、約20年続く戦争の終結を優先する立場は変わらない。

バイデン氏がアフガン戦争の終結にこだわる理由はなにか。米ジャーナリストのジョージ・パッカー氏が著名外交官リチャード・ホルブック氏の生涯をつづった著作にバイデン氏の考えが表れている。ホルブック氏はバイデン氏が副大統領を務めたオバマ政権の初期にアフガン担当を務めた。

ホルブック氏に対し、バイデン氏は「私は女性の権利のために若者たちを(アフガンに)送って命を危険にさらさない。(女性の権利維持が)駐留目的にならない」と語った。タリバンは女子教育を敵視する。オバマ政権がタリバンの攻勢に対抗するため米軍増派の検討を進めるなかで、バイデン氏はむしろ撤収すべきだと主張した。

バイデン氏は2020年2月、CBSテレビのインタビューでパッカー氏の著作に関連し「タリバンがアフガンを再び支配して、女性が権利を失っても責任をとらないということか」と問われた。

「責任はゼロだ」。バイデン氏はこう断言した。CBSの司会者に「あなたは100万人のウイグル族が収容所で行われていること(の解決)のために中国と戦争をしろというのか」とまくしたてた。「私の責任は米国の国益を守ることであり、軍事力を使って世界のあらゆる問題を解決するため米兵を危険にさらすことではない」と強調した。

一連の発言は「バイデン氏は米国ができることの限界を認識している」(バイデン氏の元側近)ことを示す。バイデン氏はアフガン戦争の目的は米本土に対するテロの脅威をなくすことだと繰り返し主張。米同時テロの実行犯である国際テロ組織アルカイダの指導者ウサマ・ビンラディン容疑者を11年に殺害し「我々は目的を達成した」と語ってきた。

01年にアフガン戦争を始めたブッシュ政権(第43代)は当時のタリバン政権崩壊やビンラディン氏の殺害に加え、アフガンの民主化を目指していた。当時のラムズフェルド国防長官などブッシュ政権の政策理念であったネオコン(新保守主義)は米国流の民主主義を世界に広げるべきだとしていた。

米国のアフガン専門家の一人は、バイデン氏のアフガン撤収方針について「外交儀礼に従ったアメリカ・ファースト(米国第一)」と指摘する。アメリカ・ファーストを掲げたトランプ前大統領は同盟国との対話を軽視し、一方的にアフガン駐留米軍の削減を進めて強い批判を浴びた。バイデン氏はアフガン政府や欧州諸国と対話を重視したが、結局は米国の国益を最優先して撤収を強行しているとの見方だ。

アフガン撤収は同盟重視を訴えるバイデン政権の外交に疑念を抱かせる可能性がある。パッカー氏の著作によると、ホルボック氏はオバマ政権下でアフガン撤収を訴えるバイデン氏に対して「我々を信頼してくれた人々への責務がある」と主張したが、バイデン氏は「知ったことか」と応じた。

ニクソン政権は1973年、南ベトナムから撤退し、その2年後に首都サイゴン(現ホーチミン)が陥落した。

バイデン氏は南ベトナム撤退を引き合いに「ニクソン大統領とキッシンジャー大統領補佐官は(撤退を強行したが)おとがめなしだった」と指摘。米国に対する信頼は揺るがなかったとの見方を示唆した。「我々は政治的に大敗北しかかっており、失業率が高いまま、アフガンが足を引っ張り続けるのであれば12年の大統領選に負ける」とも語ったという。

米国民の7割がアフガン撤収を支持し、内向き志向が一段と強まる米国。アフガン撤収は、同盟関係やパートナー関係が米国の国内事情に左右され、永続的ではないことを示しているようにみえる。』

国連安保理、16日に緊急会合開催

国連安保理、16日に緊急会合開催 アフガン情勢緊迫で
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN153L40V10C21A8000000/

『【ニューヨーク=吉田圭織】アフガニスタンの情勢緊迫化を受け、国連の安全保障理事会は米東部時間16日午前10時(日本時間16日午後11時)に緊急会合を開く。安保理外交筋が明らかにした。

アフガニスタンを巡っては反政府武装勢力タリバンが15日に首都カブールに進攻。欧米メディアは同国のガニ大統領が出国したと報じている。緊急会合は安保理の非常任理事国であるノルウェーとエストニアが要請した。

エストニアの次席国連大使は日本経済新聞の取材に対して「緊張激化をどう回避できるか協議するために安保理会合の早急な開催を要請する」と指摘し、「関係者には平和的な解決策を見つけるよう呼びかける」と語った。

国連のグテレス事務総長は13日、「収拾がつかない状況になっている」と警鐘を鳴らし、タリバンに攻撃を停止するよう呼びかけていた。緊急会合にはグテレス事務総長も出席する。』

英がNATO緊急会合要請

英がNATO緊急会合要請 タリバン政権「尚早に認めぬ」
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR1601E0W1A810C2000000/

『【ロンドン=中島裕介】英国のジョンソン首相は15日、北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長と緊迫化するアフガニスタン情勢について電話協議した。英政府によるとジョンソン氏は、反政府武装勢力タリバンのカブール進攻で政権移譲の可能性が高まっていることを受け、NATOの最高意思決定機関である北大西洋理事会(NAC)を早期に開くよう要請した。

【関連記事】
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電話協議でジョンソン氏は首脳や閣僚級を念頭に「ハイレベルの国際的な議論が必要だ」と訴えた。過激派の脅威に対抗し、アフガニスタンでの人道的な緊急事態に対応するために国際社会の結束が欠かせないとの認識も伝えた。

ジョンソン氏は同日、国連のグテレス事務総長とも電話協議し、安全保障理事会の早期の開催を求めた。安保理は米東部時間の16日午前10時(日本時間16日午後11時)に緊急会合を開く予定だ。

欧米メディアはタリバンによる首都カブールへの進攻を受け、ガニ大統領がアフガニスタンを出国したと伝えている。ジョンソン氏は15日、英BBCなどの取材に「まもなく(アフガニスタンに)新政権ができるのは間違いない」と語った。そのうえで西側諸国がタリバン政権を「尚早に認めないようにすべきだ」との考えを示した。「アフガニスタンが再びテロの温床になることは誰も望んでいない。それは同国の人々の利益にならない」とも主張した。

英政府は約4000人残っているとされる在アフガニスタンの英国人の国外退去を支援するために、英軍600人を同国に派遣している。

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「宮崎正弘の国際情勢解題」 令和三年(2021)8月16日(月曜日)

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「宮崎正弘の国際情勢解題」 
令和三年(2021)8月16日(月曜日)
通巻第7016号  
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 「その後の研究」。アフガニスタンがタリバンに制圧された。これから何がおきるか
  1949年中共、74年エチオピア、75年ベトナム、77年イラン。あの既視感
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 米国が支援した傀儡政権は、その他律的依存と汚職体質によって、モラルが確立されておらず武力闘争には脆弱である。
米軍が引き揚げるか、撤退姿勢をみせると、米国依存の傀儡的な政権は戦意を失い、モラルは忽ち消え失せ、武器の横流しをはじめ、密輸に精を出し、政府高官らは祖国と国民を捨てて脱出の準備に入る。

政府軍の軍人と言っても練度は低く、おおくは員数合わせ、あるいは失業対策で給与に群がってきた人が多く、組織的な行動は不得手であり、また軍事力を統率できる軍人は不在。軍閥のほうが機動力を発揮する。

15日、ガニ大統領はタジキスタンへ逃亡した。前日にジャラジャバードが陥落し、パキスタンとの国境がタリバンに抑えられた。陸路のすべての国境はタリバン支配下に入った。
命を捨てても祖国を守るという発想がないか、あるいは希薄である。寺山修司の詩が脳裏に甦る。「身を捨つるほどの祖国はありや」

 8月12日にヘラートとカンダハルが陥落、15日にマザリ・シャリフが陥落し、ドスタム将軍らは国境から先へ逃亡した。ヘリコプターによる米大使館員の退避が開始された。バイデンは急きょ派遣する米軍を五千名に増やすとした。

 そしてタリバンは無血でカブールへ入城し、大統領府を抑えた。カブールの幹線道路は駐車場と化し、一時間に1メートルも動かない。市民がパニック状態となって町を出ようとしているためだ。ATMには長蛇の列ができた。

 最後の日々を迎えたカブール。そうだ、既視感がある。
 サイゴン陥落前、南ベトナム政府の高官たち、グエン・バン・チュー大統領もグエン・カオキ首相みな、米国へ逃亡した。腐敗の体質に溢れていたが、急な脱出だったらしくせっかく蓄財した金塊を持ち出すいとまはなく、グエン・バン・チューは台湾へ逃亡、その後、ロンドンで清掃業をしていた画面が流れたが、最後は米国へ亡命し病死した。
グエン・カオキ将軍はいち早く米国へ逃げ、貿易で成功したうえ、アメリカ各地に講演旅行に呼ばれるほど一部に人気があった。マレーシアの病院で死去した。

 1949年、米国の誤断によって中国を失った。
ニクソンは言った。「WHO LOST CHINA?」
蒋介石から米国は毛沢東へ乗り換えた。この外交的誤断について、当時も盛んに議論されたが、率直に振り返れば米国の外交の失敗に起因する。
つまり「敵と味方を常に間違える天才」がアメリカ外交である。
 1975年にベトナムが失われ、79年にはイランが、そして2021年にアフガニスタンから米国傀儡政権は消え、タリバン主導の狂信的宗教カルト集団が国を乗っ取る。

 ▼米国を挑発し、泥沼に引きずりこんだのはアルカイーダだった 

 問題は「その後」である。これから何が起きるか?
 南ベトナム崩壊後、ラオス、カンボジアには共産主義が浸透した。そしてベトナムは反中国に、ラオス、カンボジアは中国寄りとなった。
 イランは狂信的カルトが政権を掌握し、すぐにイラン・イラク戦争を始めた。

 アフガニスタンは1989年にソ連が撤退し、それまで米国が支援してきたムジャヒディーンは忽ち反米となって、タリバンが政権を掌握した。

その後はカザフ系、ウズベク系がパシュトーン人と内ゲバを始め、爾来、アフガニスタンは軍閥が地域を統治し、中央政府の行政の及ばない地域ではアルカィーダ、ISが秘密の訓練基地を設営し、跋扈した。オサマ・ビン・ラディンらのテロリストたちを最初はCIAが育てたのだった。

 その後、タリバンへ武器を供与していたのはロシアとイランだった(ネリー・ラフォウド論文『フォーリン・アフェアーズ』2021年9・10月号)。猜疑心の固まり、日常的な裏切り、その残忍さはアレキサンダーが征服した古代から変わらないのである。

 1998年 アルカイーダはケニアの米国大使館を爆破した。224名が犠牲となり負傷者は四千名を超えた。2000年10月、アデンに係留中の米海軍艦船「コール」が爆破された。

 ときのクリントン大統領は報復にトマホークミサイルを50発、アルカイーダの拠点とされたアフガニスタンの基地へ撃ち込んだ。
 そして2001年9月11日、NYの貿易センタービルが、ハイジャックにより凶器と化けた航空機によって破壊され数千名が犠牲となった。

 ▼「テロ戦争」で対応した米国は国力を衰退させた

 この怒りを爆発させるためにアメリカはアフガニスタンへの空爆を開始して、テロ戦争は長引くとブッシュジュニア大統領は宣言した。
大軍をアフガニスタンへ投下し、二十年の歳月が流れた。米軍が駐留する限り、地域は安定し、イスラムの反中国集団が暗躍しても限界があり、むしろ安心していたのは中国だった。

 米国は過去二十年に亘って、およそ1兆ドルをアフガニスタンに投じ、インフラ建設を手助けし、戦闘では多くの犠牲を払い、そして得たものは何もなく、却ってNATO諸国などとの心理的溝が拡大した。
米国は肝心の国力を衰退させ、士気は低下し、疲れ果てた。この二十年に中国は経済大国として刮目するべきほどにのし上がった。

 これからどうなる?
 第一にタリバンを誰が率いるのか? オマル師はすでに不在である。タリバンを代表する幹部らはカタールに和平交渉のオフィスを構え、イラン、中国などと交渉をしてきたが、この協議機関は、これからどうなるのか。
 パキスタン情報に拠れば、タリバンを2016年以来、最高指導者として統率してきたのはハイバトラ・アフンドザタと言われる謎の人物。軍の最高司令官はオマル師の息子のヤクブとされるが、飾りでしかない。
 タリバンはカンダハルで誕生した。このカンダハル軍閥を率いるのはバラダール師で、カタールのタリバンオフィスを代表する。
 また自爆テロ、海外テロを行っているのは「ハカニ・ネットワーク」で、この集団をまとめるのが副最高司令官のシラジデン・ハカニと推定されている。
 
 第二に当面は連立政権が組まれることになると思われるが、軍閥の呉越同舟となり、いずれ内ゲバを始めるだろう。前政府はガニ大統領の逃亡によって、臨時代行を誰が務めるのか。引き継ぎチームを率いるのはアリ・アーマド・ジャラリ前内相と発表されているが、アブドーラ元外相(元副大統領、行政長官)が表にでてくる可能性もある。アブドーラは過去二回の大統領選挙でガニに僅差で敗れているが、不正投票だとして、現在も「影の大統領」を自認している。カルザイ初代大統領の影もちらついている。
 英国のジョンソン首相はタリバンを外交承認することはないと言明し、新政府の誕生を見守るとしているが、大半の西側諸国も、当面、タリバン承認はしないだろう。

  ▼中国はタリバンに大々的な投資を約束したらしい

 第三にタリバンが内部崩壊を防ぐには新しい敵が必要であり、それがイスラム弾圧の中国へ向かう公算が強い。中国は揉み手してタリバンに薄笑いを浮かべながらちかづくだろう。
 先月、中国はタリバン幹部9名を天津に招き、王毅外相と会談したが、ETIM分子の摘発をタリバンは約束したという。見返りに中国はどのような土産をタリバンに与えたのか。なにがしかの密約が成立した筈である。

 第四にイランは同じイスラムカルトの政権を歓迎すると予測する向きが多いが、タリバンはスンニ派である。アフガニスタン国内に少数のハザラ人がいるが、彼らだけがシーア派とされる。したがってイランとアフガニスタン関係は緊密にはならないだろう。

 第五にロシアは、隣国タジキスタンから動向を見極めつつ、有利と判断すれば介入するだろう。げんにロシア軍およそ七千名がタジキスタンに駐屯しており、また難民キャンプ設営を終えて、十万人収容と発表されている。

 第六にパキスタンは難民問題に悩まされ、また国内がスパイ合戦と代理戦争の基地化するだろう。パキスタン軍部はタリバンと舞台裏で緊密に繋がっているとされ、イスラン・カーン政権とは距離を置いて独自の諜報作戦を行使する。

 第七にインドの関心事はパキスタンの動向と中国国境での軍事対決にあり、アフガニスタンにチャンスがあれば介入するだろう。インド企業のアフガニスタン投資も目立つが、インドにとってアフガニスタンはパキスタン、タジキスタン、キリギス、ウズベキスタン、イランと国境を接する地政学上の要衝であり、国家安全保障上、つねに監視対象である。
     ☆▽□☆◎み☆◎□☆や□▽◎☆ざ▽◎□☆き◎☆◎▽ 』

〔アシュラフ・ガニー〕

アシュラフ・ガニー
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%A9%E3%83%95%E3%83%BB%E3%82%AC%E3%83%8B%E3%83%BC

『モハンマド・アシュラフ・ガニー・アフマドザイ(パシュトー語: محمد اشرف غنی احمدزی、英語: Mohammad Ashraf Ghani Ahmadzai、1949年[1]-)は、アフガニスタンの政治家。元財務大臣、第11代アフガニスタン・イスラム共和国大統領。カーブル大学の元学長。知識人に支持が多い。ローガル州出身[1]。

経歴

ジョン・スノー米財務長官(右)と握手するガニー(2004年)
ベイルート・アメリカン大学を卒業し、コロンビア大学で人類学博士号を取得した[2]。

ソ連軍侵攻以前はカーブル大学で教えていたが、侵攻後アメリカへ移住。ジョンズ・ホプキンス大学などで教鞭を執った後、1991年から世界銀行につとめており、暫定行政機構が発足するのに伴って帰国した[3]。

ハーミド・カルザイの暫定政権で財務相を務めた。コフィー・アナン国連事務総長の任期満了に伴う次期事務総長選挙に、2006年9月15日に立候補表明をしたラトビアのヴァイラ・ヴィーチェ=フレイベルガ大統領に続いて9月18日に立候補表明をした。その後、韓国の潘基文外交通商相なども含め立候補者は7人となり、最終的には潘基文が次期国連事務総長に選ばれた。

2009年のアフガニスタン大統領選挙に出馬したが、4位だった。

2014年4月のアフガニスタン大統領選挙には第一副大統領候補アブドゥルラシード・ドーストムとともに出馬し[1]、決選投票の末に得票率56.44%で当選。2014年9月29日に第2代大統領に就任した。なお、大統領選の決選投票で敗れたアブドラ・アブドラ元外相も首相格の行政長官に就任した[4]。

2019年4月20日に次の大統領選挙を実施し、5月22日に任期満了となる予定であったが準備不足のため選挙が延期に延期を重ねることとなり、同年4月21日、アフガニスタン最高裁は、遅延している大統領選挙が実施され新しい大統領が選出されるまでガニーの大統領任期を延長する判断を下した[5]。

2019年10月22日の即位礼正殿の儀に参列し、翌23日には迎賓館赤坂離宮で安倍晋三内閣総理大臣と会談を行った[6]。また11月28日には、感謝祭に合わせて秘密裏にアフガニスタンを訪問したドナルド・トランプ大統領と会談を行った[7]。

2019年9月28日に執行された大統領選挙は2020年2月18日に選挙管理委員会が結果を確定させ、得票率50.64%のガニーの再選が決定したが対抗馬のアブドラ・アブドラは選挙結果を認めず、同年3月9日にガニーが2期目の就任宣誓を行った数分後にアブドラも独自に大統領就任宣誓を行うなど、2期目は波乱のスタートとなった[8][9]。5月17日にアブドラと新政権樹立で合意し、権限を両者で分け合うこととしたほか、ターリバーンとの和平交渉は新設される国家和解高等評議会の議長に就任するアブドラに委ねることとなった[10]。

アメリカ合衆国が2021年8月末までのアフガニスタンからの撤退を進める中、ターリバーンの進撃は止まらず、主要都市は次々に制圧され2021年8月中旬には首都カーブルに迫った。ターリバーンがガニーに対し大統領辞任を要求したほか、アメリカのアントニー・ブリンケン国務長官も停戦とターリバーンを含んだ暫定政権樹立のためガニーに大統領辞任を要求したと一部で報じられたが大統領府はこれを否定し、抗戦の姿勢を示した[11]。しかし8月15日にターリバーンはアフガニスタン全土を支配下に置いたと宣言し[12]、政権側もアブドゥル・サタール・ミルザクワル内務相代行が平和裏に権力の移行を進めると表明[13]。同日15日のロイター通信の報道によると、ガニーは既にカブールを離れ、タジキスタンに向けて出国したことを内務省高官が発表し、後にアブドラ国家和解高等評議会議長もこれを確認。ガニー政権は事実上崩壊した[14][15][16]。』

米国務長官「サイゴン陥落と異なる」

米国務長官「サイゴン陥落と異なる」 アフガン巡り反論
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN153NJ0V10C21A8000000/

『【ワシントン=中村亮】「This is not Saigon(これはサイゴンと異なる)」。ブリンケン米国務長官が15日、アフガニスタンの首都カブールが陥落した場合を1975年の南ベトナムの首都サイゴン(現ホーチミン)の陥落と重ねる見方に強く反論する場面があった。

ブリンケン氏はCNNテレビのインタビューで、アフガン戦争の目的について2001年に米同時テロを起こした国際テロ組織アルカイダの指導者ウサマ・ビンラディン容疑者らを裁きにかけ、アフガンから米本土を標的にしたテロが起こらないようにすることだと説明。「我々は少し前にこの任務を達成した」と強調した。

ニクソン政権は1973年に南ベトナムから米軍を撤退させた。その2年後に共産主義の北ベトナムがサイゴンを制圧し、南北統一を果たした。ブリンケン氏はベトナム戦争の目的であった共産主義の拡大阻止が果たせなかったとして、アフガン戦争とは異なると主張する意図だったとみられる。

米メディアでは、バイデン大統領が4月にアフガンからの米軍撤収を表明すると、反政府武装勢力タリバンが猛攻をかけて15日に首都カブールに進攻した経緯などをあげてサイゴン陥落と似ているとの報道が目立つ。

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「これはサイゴンではない」

「これはサイゴンではない」:ブリンケンはカブールからの米国の避難を守る
米国務長官は、タリバンの急速な進歩の中で、アフガニスタンの首都からのワシントンの人員の撤退を擁護する。
https://www.aljazeera.com/news/2021/8/15/this-is-not-saigon-blinken-defends-us-evacuations-from-kabul

『(※ 翻訳は、Google翻訳)

2021年8月15日
タリバンがアフガニスタンの首都に急速に進出する中、米国がカブールの大使館から人員を撤退させる中、アントニー・ブリンケン国務長官は数十年前にベトナムからの米国出口との比較を拒否した。

日曜日の一連の米メディアのインタビューで、ブリンケンは、迅速な米国の撤退が同国の治安状況の悪化に寄与しているとの批判が高まっているにもかかわらず、8月末までに米軍をアフガニスタンから撤退させるというジョー・バイデン大統領の決定を再び擁護した。

読み続ける
写真で: カブールの「門の上に」タリバンのミサ
タリバンがカブールに入ると、アフガニスタンのガーニ大統領は国外に逃れる
カブールの住民はお金を引き出し、タリバンの進歩に伴って都市から逃げる

「非愛国的」:アフガニスタン人はガーニ大統領の迅速な出発を非難

「これはサイゴンではないことを覚えておいてください」とブリンケンはCNNに語り、ベトナム戦争の終わりに1975年にサイゴンが崩壊したことを言及しました。「私たちは20年前に1つの任務でアフガニスタンに行きました。

ベトナムでの米国の敗北を不滅にした写真は、避難者が建物の屋根の上でヘリコプターに搭乗する様子を示し、ワシントンが最近、大使館職員がアフガニスタンを去るのを助けるために約3,000人の米兵を派遣すると言った後、ソーシャルネットワーク上で急速に広がった。

写真1:#Talibanがあらゆる側面から#Kabulに入ると、米国外交官はヘリコプターで大使館から米国を避難させます。#Afghanistan (2021)

写真2:米国外交官は、サイゴン、ベトナム(1975)のPAVN&ベトコン捕獲としてヘリコプターを介して大使館から米国を避難pic.twitter.com/YamWmzjOay

— ステファン・シマノヴィッツ (@StefSimanowitz) 2021年8月15日

その後、バイデンは土曜日に人員のドローダウンを支援するために合計約5,000人の兵士を認可したと発表し、その展開は増加しました。

日曜日にブリンケンは、その継続的な努力の一環として、米国の人員がカブールの大使館の化合物から空港の施設に移動されていることを確認しました。

外交官は、アメリカ人とその地元の同盟国や他の外国人の流出の中で米軍が警備を提供していた空港にヘリコプターで発酵していました。情報筋はロイター通信に、ほとんどの米国人スタッフは翌日か2日でカブールから避難する見込みだと語った。

「大統領が外交的プレゼンスを引き下げ続けるにつれて、我々は安全で秩序ある方法でそれを行い、同時にカブールで中核的な外交的プレゼンスを維持することを確認するために多くの軍隊を派遣した理由です」と、ブリンケンはABCニュースとのインタビューで言いました。

国防総省は、避難を支援するために別の1,000人の米軍を承認した、と米国当局者は日曜日に言いました、そして、軍隊の総数は現在6,000に座していると付け加えました。兵士たちは、待機していた第82空挺師団の出身です。

ワシントンDCから報告したアルジャジーラのハイジ・ジョカストロは、ブリンケンはまた、グループが米国の人員や撤退に干渉した場合、「迅速かつ決定的な対応」をタリバンに警告したと述べた。

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周カストロは、サイゴンとの比較はバイデン政権にとって屈辱的であると述べ、「特に米国は、大使館の屋上からヘリコプターの避難はないと言って、バイデン大統領と非常に平らな足で捕まったようだから」と述べた。

「そして今、あなたはダメージコントロールを見ています」と、彼女は日曜日にブリンケンのインタビューに言及しました。彼女は、米国の共和党議員が状況を「完全な災害」と表現し、民主党大統領の政権に対してより多くの圧力をかけていると付け加えた。

共和党の上院少数派指導者ミッチ・マコネルは今週初め、アフガニスタンで繰り広げられる「大規模で予測可能で予防可能な災害」とバイデンを非難した。

「バイデン大統領の決定は、1975年のサイゴンの屈辱的な崩壊に対するさらに悪い続編に向かって私たちを傷つけている」と彼は声明で述べた。

ここ数週間のタリバンの急速な進歩により、グループは同国の34の州都のうち26州を占領した。アフガニスタンのアシュラフ・ガーニ大統領は逃げた日曜日、タリバンの戦闘員がカブールを包囲し、首都にさらに移動すると言ってアフガニスタン。

夕方までに、タリバンは、市の郊外周辺の地区のほとんどを支配したと言いました。タリバンの戦闘員は後にアフガニスタン大統領宮殿に入り、数十人の武装戦闘員に囲まれたグループの指導部がメディアに向けて演説した。

タリバンはここ数週間、アフガニスタンの34の州都のうち26州を占領した[アルジャジーラ]
米国大使館は日曜日に先にセキュリティアラートを発し、空港の状況が急速に変化していると警告しました。「空港が火災を起こしたという報告があります。したがって、我々は米国市民に所定の場所に避難するように指示しています」と、それが言いました。

北大西洋条約機構(NATO)当局者は、グループはカブールでの外交的プレゼンスを維持し、空港を運営し続けるのを助けていると言いました。フランス、ドイツ、オランダ、すべての北大西洋条約機構(NATO)加盟国は日曜日、彼らも大使館から外交官を移動していると言いました。

一方、米国の人員撤退の中で、オブザーバーはバイデン政権が数十年にわたる軍事任務中に米国を助けたアフガニスタン人を助けるために十分なことをしているかどうか疑問に思っている。

「驚くべきことは、我々の軍隊と協力した何万人ものアフガニスタン国民を保護する計画を策定し、実行するための政権の計画の完全な欠如です」と、米国に拠点を置く国家移民フォーラム擁護団体のアリ・ヌーラニ社長兼CEOは述べています。

日曜日の声明の中で、ヌーラニは米国に対し、できるだけ多くのアフガニスタン人申請者をできるだけ多くの特別な米国ビザプログラムに避難させるとともに、「アフガニスタン難民の大規模な急増に備えるために国際社会を結集する」よう求めた。

土曜日、バイデンは、米軍の配備の増加はまた、特別ビザプログラムを通過するいくつかのアフガニスタン人を避難させるのに役立つだろうと言いました。

米国大統領は日曜日、キャンプ・デイビッドの大統領退却からの安全なビデオ会議で国家安全保障チームと会談し、避難と治安状況に関する最新情報を聞いたと、ホワイトハウス当局者が語った。

米国上院多数派指導者チャック・シューマーは記者会見で、米国人とアメリカ人を支持したアフガニスタン人の安全がワシントンの最大の関心事であるべきだと述べた。

「仕事ナンバーワンは、私たちが最初に、すべてのアメリカ人の人員を取り戻すためのものです.しかし、第二に、我々の軍隊を助けた勇敢なアフガニスタン人のすべては、彼らがアメリカに来るために出口を提供されなければならない」と、シューマーが言いました。

出典:アルジャジーラと通信社 』