タリバン、8州都制圧

タリバン、8州都制圧
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCB110Q40R10C21A8000000/

『【イスラマバード、ワシントン=共同】アフガニスタンの反政府武装勢力タリバンは10日、西部ファラー州の州都ファラーと北部バグラン州の州都プリフムリを制圧したと宣言した。各州の関係者も認めた。11日には北東部バダフシャン州の州都ファイザバードも制圧宣言、制圧宣言は6日連続で、計9州都が陥落した。8月末までの駐留米軍の撤退完了を前に、士気の低い政府軍兵士が逃げ出すなど、戦況は悪化の一途をたどっている。

バイデン米大統領は10日、ホワイトハウスで記者団に、駐留米軍の撤退について「後悔していない」と見直しを否定した上で、アフガン政府軍に向け「自国のため戦わなくてはならない」と鼓舞した。米国は航空支援やアフガン空軍の機能や運用性の確保、食糧や装備品の供給など「関与は続ける」と説明した。

州都が陥落したのは、全34州のうち北部や西部などの計9州。北部バグラン州のプリフムリは首都カブールと北部最大の要衝マザリシャリフを結ぶ幹線道路の中継地。州関係者によると、治安部隊が郊外の国軍基地に撤退したため主要施設が奪われた。ファラーでは知事公舎や刑務所などがタリバンに占拠された。

一方、アフガン和平に関する会議が10日、中東カタールで開かれ、米国やロシア、中国、パキスタンの代表のほか、アフガン政府のアブドラ国家和解高等評議会議長らが出席した。

アブドラ氏は「タリバンは停戦協議を加速するとの約束を破り、前例のない人道危機が起きている」と演説し、国際社会の支援を呼び掛けた。政府とタリバンは7月に協議加速で合意したとする共同声明を出したが、進展していない。

タリバンは6日、南西部ザランジの制圧を手始めに、7日にシェベルガン、8日にクンドゥズ、サリプル、タロカーン、9日にアイバクと立て続けに北部の各州都を奪い、支配地域を拡大した。』

北の国から猫と二人で想う事 livedoor版:タリバンが州都制圧 加速 アフガン
http://blog.livedoor.jp/nappi11/archives/5277988.html

『アフガンの州都ヘルマンド州のラシュカルガーLashkar Gah、capital of Helmand provinceや、ヘラート州の州都ヘラート Herat、Herat province、クンドゥズ州Kunduz provinceで、タリバンと政府軍の攻防が続く中、アフガニスタンの旧支配勢力タリバン(Taliban)は2021年8月7日、ジョズジャン(Jawzjan)州の州都シェベルガン(Sheberghan)を制圧したと同州副知事がAFPに明らかにした。

タリバンは8月6日に南西部ニムルズ(Nimroz)州の州都ザランジ(Zaranj)を制圧しており、1日足らずで二つ目の州都掌握となった。ジョズジャン州のカデル・マリア(Qader Malia)副知事はAFPに対し、「(政府)軍と当局者らは空港に撤退した」と述べた。 タリバンが州都を掌握するのは外国部隊の撤収開始後初めてで、ニムルズ州の副知事によれば、ザランジは「抵抗なしに」陥落したという。右は、7月29日掲載の戦況図。

 シェベルガンは、かつて軍閥の長として君臨し、元第1副大統領のアブドルラシド・ドスタム(Abdul Rashid Dostum)氏の出身地。政敵への性的暴行と拷問、誘拐を企図したとされる疑惑が浮上したドスタム氏は、家庭内の事情と病気治療を理由に2017年5月以来、約1年以上トルコに亡命し、2018年7月トルコから帰国している。複数の情報筋によるとザランジよりはシェベルガンでは抵抗があったが、ドスタム氏の側近はシェベルガンが制圧されたと認めた。過去ブログ:2018年7月国際空港付近で自爆テロ 組織対立も アフガニスタン タリバンは今年5月、米、国際軍駐留部隊の撤退が最終段階に入ったのに合わせ、各地で攻撃を開始。アフガニスタン地方部の広範囲を掌握している。 一方で政府軍の士気は低く、各地で兵士、警官らがタリバンに投降しているとも報道されているが、戦闘地域の拡大により、政府軍は遠隔地への支援体制が出来なくなり、各地で政府部隊が孤立しているのではと筆者は想像している。過去ブログ:2021年8月タリバンが政府指導者に対する報復作戦開始 アフガン 6月米軍完全撤収後、アフガン政府が半年で崩壊する可能性 参照記事 参照記事 参照記事 英文記事 

_119833832_afghanistan_control_map_8_aug_x2_640.png2021年8月8日:アフガニスタンの旧支配勢力タリバン(Taliban)は8日、要衝とされる北部クンドゥズ(クンドゥーズ:Kunduz、州都は同名)とサリプル(サレ・ポル:Sar-e-Pul、州都は同名)の2州の州都を制圧した。現地の議員や住民が確認した。タリバンが6日以降に制圧した州都は、これで4か所となった。BBCは他に、タハール州 Takhar province の州都ターロカーン Taloqanも制圧されたと報じている。これで合計5つの州都がタリバン支配下になった。映像:Taliban Fighter Records Street Battle in Kunduz 英文記事 参照記事

_119868655_afghanistan_control_map_8_v2_aug_x2_640-nc2021年8月9日:タリバンが、北部サマンガーン州の州都アイバクSamangān province,Aybakを制圧した。タリバンの報道ではこれまでに北部のクンドゥズ、FireShot Webpage Screenshot #604 – ‘Gravitas南西部のラシュガル・ガーの2州都を制圧。週末の間に南部のザランジ、北部のサリプル、北東部のタロカーンの3州都を勢力下に置いていた。西部ヘラート州の州都ヘラート Herat、Herat provinceでは、今も郊外で州都を奪還した政府軍とタリバンが戦闘中。クンドゥズも戦闘中との記事もある。タリバンは、かつて反タリバンの牙城だった北部を攻略し、北部最大の要衝、バリフ州の州都マザリシャリフMazar-e Sharif(Mazar-i-Sharif) Balkh Province に迫っているという。参照記事 ニュース映像 参照記事  英文記事
INTERACTIVE_AUG10_AFGHANISTAN-EIGHT-CAPITALS-FALLEN_8CITIES-012021年8月11日:反政府武装勢力タリバンは10日、西部ファラー州の州都ファラーFarah,Farah Provinceと北部バグラン州の州都プリフムリ(プリ・フムリー)Pul-i Khumri,Baghlan Provinceを制圧したと宣言した。各州の関係者も認めた。州都陥落は5日連続で、計8カ所となった。左下図では、2021年8月6日以降のタリバンによる州都が制圧された州をオレンジ色、AP21222542794538それ以前のタリバン影響下の地域を薄茶色(多くの戦闘中地域を含む)、水色を8月9日時点での政府軍管理下の州として示している。

戦闘中のヘラート市以外は、州都と言っても人口数万人規模だが、8州都の制圧(地域の行政を支配)がわずか5日間に行われた事が注目されている。右は、ファラー市で撮影のタリバン

FireShot Webpage Screenshot #605 – ‘タリバン、八つ目の州都制圧別記事では、北部から数万人の避難民が首都カブールへ避難し、北部シェベルガン(Sheberghan)州からカブールに逃れた住民は、タリバンが暴力行為や略奪に及び、少女や女性を拉致したと語った。国際移住機関(IOM)は10日、今年だけで戦闘により35万9000人以上が避難民化したと発表した。

また、政府軍は、タリバンの地盤であるカンダハル(Kandahar)とヘルマンド(Helmand)の南部パシュトゥー語圏(タリバンは多数民族パシュトゥン人が中心。beb09dda右下図緑色がパシュトゥン族Pashtunの分布)2州でタリバンとの戦闘を続けていると報じている。アフガンの紛争には、部族、宗派対立の側面もある。図の中央部はハザラ族Hazaraで、国民の約20%で少数派だ。ハザラ人はイラン系民族で、イスラム教シーア派の信者が多い。一方のタリバンはスンニ派と分類される。   参照記事  参照記事  英文記事 過去ブログ:2021年7月アフガン全土に1カ月間の夜間外出禁止令 7月アフガンの全土掌握へ進むタリバンの攻勢と報復 米軍の今  7月アフガン北部で投降アフガン特殊兵員22名即決処刑と南部検問所陥落 』