IHIや三菱造船、欧州で洋上水素プラント

IHIや三菱造船、欧州で洋上水素プラント、600億円投資
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC164OA0W1A710C2000000/

 ※ 案外、採算ベースに乗りやすいかもな…。

 ※ と言うのは、風力発電を「電源の一つ」として使うものじゃ無いんで、「需要予測」とか、「他電源の出力制限」とか、「他電源からの出力の確保」などということを、考える必要が無いからだ…。

 ※ 「エネルギー保存の法則」から言って、「電気エネルギー」を「液体水素の化学エネルギー」に変えて保持するものだ…。

 ※ まあ、最後はコスト問題だろう…。

 ※ 風力発電設備の建設コスト、遠い場所からの運搬コスト…。

 ※ それと、もちろん運搬中の「ロス」なんかの問題がある…。

 ※ あまり、太陽光発電による「グリーン水素」事業の話しを、多く聞かないな…。

 ※ そっちは、米欧勢の「得意カテゴリー」なのか…。

『IHIなどは、洋上で水素を生成するプラントを欧州で開発する。洋上風力発電所の余剰電力を使い、生産段階から二酸化炭素(CO2)を排出しない「グリーン水素」をつくる。投資額は約600億円で2030年度の商用化を目指す。洋上水素プラントは世界的にも珍しく、日本勢はノウハウを積みながら、今後膨らむアジアでの商機をにらむ。

IHIや三菱重工業子会社の三菱造船などが参加するJ-DeEP技術研究組合が、スコットランド国際開発庁と連携する。英スコットランド沖の新しい洋上風力発電所の近くに、海水淡水化装置と水を電気分解して水素を取り出す装置を組み合わせたプラントを設ける。

新しい洋上風力発電所の発電容量はまだ決まっていないが、30年時点で欧州の一般的な洋上風力発電所の発電容量は、原子力発電所1基分にあたる約100万キロワットとなる見通しだ。J-DeEPはそのうち約3割が水素生産に回ると想定する。この想定を今回のプロジェクトにあてはめると、水素の年産能力は2万5000トン程度になる見込み。経済産業省の補助金も活用し、23年度まで事業化調査をする。

生成後の水素は、既存の海底パイプラインを使って運搬することを想定している。液化など運搬向け装置が必要になれば、追加の投資も検討する。

調査会社のブルームバーグNEFによると、グリーン水素の生産コストは、再生エネが割高な日本では現状、1キログラムあたり5.7~8.6ドル(630~950円)程度かかる。一方、風力発電が盛んな英国では現状、1キログラムあたり2.6~4.6ドルで30年には1.6~2.1ドルまで下がる見通しだ。

国際再生可能エネルギー機関(IRENA)によると、世界の洋上風力発電所の20年の発電容量は約34ギガワット(GW、ギガは10億、約3400万キロワット)で、欧州はその70%強を占める。欧州では再生エネによる余剰電力をいかすために、水素などに転換する議論が盛んだ。

洋上風力発電所から陸上への送電は海底ケーブルを活用しており、コストは30万キロワットの電力を1キロメートル送るのに100万ユーロ(約1億3000万円)程度かかる。さらに100キロメートルを送電すると最大1割程度の電力が失われるとの試算もある。欧州では開発地がより沖合に向かっており、洋上風力発電所の近くで水素をつくれば、送電にかかるコストや送電中の電力ロスを避けられる。

日本政府は洋上風力を脱炭素エネルギーの切り札としており、40年までに最大で4500万キロワットの洋上風力を開発する計画だ。今回の洋上水素プラントの運用は「商社やエネルギー会社など日本勢に任せることも視野に入れている」(J-DeEP)といい、洋上風力から水素を生産するノウハウを蓄積する絶好の機会になる。

洋上風力の導入は今後、アジアでも大きく進む。IRENAによると、欧州の発電容量は30年に78ギガワット、50年には215ギガワットになる見通しだが、アジアは30年に126ギガワット、50年に613ギガワットと欧州を上回る。スコットランド開発庁も日本企業と組み、将来は日本を含むアジア市場を開拓したいとの思惑がある。

(川崎なつ美、杉垣裕子)』