[FT]ルワンダ2度目の外債発行

[FT]ルワンダ2度目の外債発行 アフリカで起債相次ぐ
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCB034M90T00C21A8000000/

『東アフリカのルワンダが2日、同国にとって2度目となる外債発行に踏み切り、投資家から6億2000万ドル(約670億円)を調達した。債券市場における最近の良好な条件を利用するアフリカ諸国が相次いでおり、ルワンダはその最新事例となる。

ルワンダのカガメ大統領は、首都キガリをアフリカのビジネス拠点の一つにしようと力を入れる=ロイター

債券発行を仕切った銀行家によると、新規の10年債発行には16億ドル以上の応募があった。

先進国の債券利回りが急低下し、欧米諸国の借り入れコストが2月以来の低水準に落ち込むなか、投資家はこの数週間、比較的利回りが高い新興国のドル建て債に引き寄せられてきた。

ルワンダによる2日の債券発行に先駆け、西アフリカのベナンは7月、国際債券市場で2度目の債券を発行し、6月にはカメルーン、ケニア、セネガルがドル建て債を発行している。

「米国債に起きたことを考えると、これらの国の利回りはかなり低い」。英運用会社アバディーン・スタンダード・インベストメンツのファンドマネジャーで、ルワンダ債発行に参加したケビン・デイリー氏はこう話す。「ルワンダが今これを行うことは、理にかなっている」

調達資金は「重要優先プロジェクト」に

大手銀行のドイツ銀行とシティグループが扱った債券発行は、新たなルワンダ債の利率を5.5%に設定していた。今回調達した資金の半分強は、2013年に4億ドル調達し、23年に償還を迎える予定だった既存の国債残高の大半の借り換えに回され、残りはルワンダの景気回復に弾みをつけるために「重要な優先プロジェクト」への支出に振り向けられる。新たに発行された債券の規模の大きさは、同債券が「ベンチマーク」の地位を得る条件を満たし、広く注目される債券指数に組み込まれることを意味している。

1994年のルワンダ大虐殺の直後から同国を率いているカガメ大統領は、首都キガリをビジネスのハブ(中核拠点)に変えながら、ルワンダの観光業を発展させようとしてきた。2020年は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)の影響で経済が縮小したものの、ルワンダ経済は近年、急成長を遂げてきた。それでも、債務水準の上昇は一部で懸念を招いた。

格付け会社フィッチ・レーティングスは先週、新たなルワンダ債に「ジャンク級(投資不適格)」の上から4段階目に当たる「シングルBプラス」の格付けを付与し、ルワンダの格付けの方向性を示すアウトルックを「安定的」から「ネガティブ(弱含み)」に下げた。ルワンダの債務の大半はアフリカ開発銀行(AfDB)や国際通貨基金(IMF)といった国際機関からの低利融資だとはいえ、国内総生産(GDP)比70%相当の現行水準で債務を安定させられなければ、将来の格下げにつながる可能性があるとフィッチは話している。ルワンダの債務水準は、パンデミックを乗り切る支援策として低所得国に与えられた緊急融資のために、19年のGDP比約50%から一気に上昇した。

「このような金額は債券市場にとってははした金だが、ルワンダにとっては大金だ」。ファンドマネジャーで、アフリカの債務負担に関する著作「Where Credit Is Due」(邦訳未刊)があるグレゴリー・スミス氏はこう指摘する。「5%前後の利回りはルワンダにとっては低いため、この手の債務管理は賢明だ。だが、もしルワンダが定期的に市場に戻ってくるようになれば、懸念材料になるかもしれない」

By Tommy Stubbington

(2021年8月3日付 英フィナンシャル・タイムズ電子版 https://www.ft.com/)

(c) The Financial Times Limited 2021. All Rights Reserved. The Nikkei Inc. is solely responsible for providing this translated content and The Financial Times Limited does not accept any liability for the accuracy or quality of the translation.

英フィナンシャル・タイムズ(FT)と日経新聞の記者が、アジアのテクノロジー業界の「いま」を読み解くニュースレター「#techAsia」の日本語版をお届けします。配信は原則、毎週金曜。登録はこちら。
https://regist.nikkei.com/ds/setup/briefing.do?me=B009&n_cid=BREFT053 』