参勤交代の旅費と江戸滞在費は膨大な金額だった!

参勤交代の旅費と江戸滞在費は膨大な金額だった!
https://www.nippon.com/ja/japan-topics/c08609/?cx_recs_click=true

 ※ この話しは、時代小説読んでると、いろんな形で出てくる話しだ…。

 ※ 特に、藤沢周平な…。

 ※ そう言えば、この人、確か庄内の鶴岡出身じゃなかったか…。

 ※ 今回、明確に資料の形で示されて、ウレシイよ…。

 ※ まあ、マクロ経済的には、道中に「お金をばら撒いた」わけだから、「経済の平等化」の役には立ったものだろう…。

 ※ しかし、それが「領内の農民」に対する「苛斂誅求」の原因にも、なったかもだ…。
 ※ さりとて、やり過ぎて、「一揆勃発」にでもなれば、「藩主は腹切り」「国替え」「藩士は、離合集散」の憂き目ともなる…。

『参勤途上で旅費が尽きた庄内藩

参勤交代が藩財政に悪影響を及ぼしたエピソードに、庄内藩(現在の山形県鶴岡市を拠点に庄内地方を治めた藩)の例がある。参勤の途上で旅費が尽きてしまったのだ。

庄内藩の藩主は酒井家。名門譜代大名として多くの大老・老中を輩出した。元和8(1622)年に酒井忠勝(さかい・ただかつ)が庄内藩初代藩主として入封して以降、廃藩置県(明治4 / 1871年)まで250 年近くにわたり、一度も転封を経験しなかった数少ない藩だ。ただ、藩主が幕府要職に就くことが多かったため、江戸中期は諸費用がかさんで財政難に悩まされることがあった。

財政悪化は、4代藩主の忠真(ただざね)が享保10(1725)年、将軍の名代として上洛する任に抜擢された辺りから、頭をもたげ始める。バナー写真はその上洛時の大名行列を描いた『泥洹院(ないおんいん)様御上京図』の一部(泥洹院とは忠真のこと)である。

さらに5代藩主・忠寄(ただより)が寛延2(1749)年に老中に起用されると、普請や交際費などに藩費が湯水のごとく使われていった。そこに参勤交代が追い打ちをかけた。

旅費が尽きたエピソードは、忠寄の孫にあたる7代・忠徳(ただあり)の時に起きる。
江戸で生まれ育った忠徳が、数え18歳で初めて入部することになった(国から江戸へ向かうことを参府、江戸から国へ帰ることを入部という)。だが、江戸藩邸では大名行列を率いて旅をする費用を調達する見込みが立たない。にもかかわらず、幹部たちは見切り発車して江戸を出立してしまう。不足分は国が工面して、旅の途中に届ける手はずだった。

ところが、福島まで来て旅費が尽き、しかも国からカネが届かない。万事休すとなった幹部が忠徳に窮状を打ち明けると、忠徳は『(表高)14万石の藩がなんたる不如意(経済的に苦しいこと)』と涙を流したという(『荘内藩主 酒井忠徳の施政資料』國分剛二著・三田史学会)。

結局、忠徳はカネが届くまで福島で足止めをくうことになった。

忠徳は、この苦い経験を糧に、積極的に財政再建に取り組むことになる。

この時の入部費用がどれだけの額だったかは、はっきりしないが、庄内藩の石高は実質には19〜20万石といわれ、決して小藩ではない。それでも、財政がひっ迫しているところに参勤が重なると、その費用の負担が重く、身動きさえできなくなることを示唆している。

加賀藩は片道だけで総額5億5000万円

いったい参勤交代にはどれくらいの費用が必要だったのか?
加賀100万石・前田家に記録が残っている。

10代藩主・前田治脩(まえだ・はるなが)が著したとされる『御道中日記』に、家老の横山政寛(よこやま・まさひろ)が書き留めた「文化五年御帰国の御入用銀」という支出記録がある。文化5(1808)年の「御帰国」、つまり治脩が江戸から金沢へ戻る際の御入用銀(旅費)の詳細である。

それによると、総額で「銀三百三十二貫四百六十六匁(もんめ)余」。約5500両である。

その内、「御供人への被下(くだされ)金」、つまり帰国に随行した藩士の手当が741両余。これが人件費だ。

ざっくりとだが、1両=10万円とすると帰国の総経費が5億5000万円、人件費7410万円という計算になろう。大藩だけに費用も桁違いといっていい。人件費の他は旅籠代(宿代)、川越賃(川渡りの料金)、他藩の領内を通過する際の贈答品、補償金など多岐にわたった。

『加賀藩大名行列図屏風』(部分)。全体では人物473人、馬14頭、駕籠4丁が描かれている。右から2隻目上から2段目の白馬に乗った人物が加賀藩前田家の藩主。時代にもよるが、前田家の参勤は総勢2000人が大名行列を編成した一大イベントだった。石川県立歴史博物館所蔵
『加賀藩大名行列図屏風』(部分)。全体では人物473人、馬14頭、駕籠4丁が描かれている。右から2隻目上から2段目の白馬に乗った人物が加賀藩前田家の藩主。時代にもよるが、前田家の参勤は総勢2000人が大名行列を編成した一大イベントだった。石川県立歴史博物館所蔵

しかも、この総経費5億5000万円は、帰国の時のみの片道分である。参府(往路)を加えれば、単純に倍となる。

参府には将軍への献上品、幕府要人への土産も持参した。献上品は馬や銀が定番で、馬は他藩を通過する際の贈答品にも使われた。各藩自慢の名産品の初物も多く、領内で一番最初に採れたものをいちはやく将軍に献上することも慣例としていた。

献上品や贈答品には、藩の面子がかかっていた。幕府は献物の高騰を規制しようとはしたが、高値の物をそろえるのに各藩が競争し、その結果、費用はどんどんかさんでいったと考えていい。

最も難題なのは江戸藩邸が使うカネ
次に下表を見てもらいたい。各種の資料から、現在判明している諸藩の1年間の経費のうち、江戸での支出割合を示したものである。江戸での支出とは、主に江戸藩邸での藩主とその家族の生活費、藩邸藩士たちの給金など。

藩の規模(石高)や年代にばらつきはあるものの、江戸での支出が半分から3/4を占めている。大名は参府すると江戸に留め置かれるため、滞在費が金食い虫となるのである。』

カナダ、正式に初の全国解放記念日を迎えます

カナダ、正式に初の全国解放記念日を迎えます
8月1日は現在、カナダ全土で解放記念日として認められ、1834年に大英帝国の奴隷制の終結を告げた。
https://www.aljazeera.com/news/2021/8/1/canada-marks-first-ever-nationwide-emancipation-day

 ※ 高々、200年前の話しだ…。

 ※ 日本だと「天保年間」で、次のようなでき事があった頃だ…。

「1833(天保4)年:天保の大飢饉が始まる(~36年)。
1833(天保4)年:安藤広重の「東海道五十三次」の浮世絵ができる。
1834(天保5)年:米価が上がったため各地で一揆や打ちこわしが起こる。
1834(天保5)年:水野忠邦が老中になる。
1837(天保8)年:大塩平八郎の乱が起こる。
1837(天保8)年:アメリカ船モリソン号が浦賀に来て砲撃される。」

 ※ しかし、世代で数えると(1世代=30年とする)、7世代または6世代経っている計算になる…。

 ※ それだけの世代を重ねても、「社会」の「深いところに」根を降ろしてしまっているんだろう…。

 ※ アフリカの場合は、それを「送り出した現地」の側にも、「他部族」を狩ったりしている歴史があったりするんで、余計に根は深い…。

『(※ 翻訳は、Google翻訳文)

黒人議員やコミュニティの支持者による長年の選挙運動の後、カナダは日曜日に正式に最初の全国的な解放の日に約200年前に奴隷制の廃止をマークしています。

カナダの国会議員は3月、カナダを含む旧英国植民地で奴隷制を禁止する行為が施行された1834年の同じ日の8月1日に、全国の解放の日を認める投票を行った。

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奴隷制度の賠償は全身人種差別を解体できるか?
ローマの奴隷制のために賠償金が支払われる時が
奴隷制度の終わりを告げた6月10日、全米で祝われました
写真で: ベナンは奴隷のモニュメントを復元します

ワンダ・トーマス・バーナード上院議員は、解放記念日の連邦政府の承認のための長年のプッシュの第一人者は、この日は「お祝いではない」ではなく、むしろ「反省の時、私たちの祖先を思い出す時間と私たちの祖先を称える時間」と言いました。

「解放記念日の国民的認識は、我々が次に行うことの始まりを示している」とトーマス・バーナードは日曜日に先に行われたオンラインイベントで述べ、黒人の歴史は一年中カナダ全土で教えられなければならず、謝罪と賠償について話し合う必要があると説明した。
「我々が集団的権力を行使すれば、解放の日と解放の日の認識は、私たちが非常にポジティブな方法で前進することを推進する必要があります」と、彼女が言いました。

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ジャスティン・トルドー首相は日曜日の声明の中で、「解放の日は社会活動、正義、そして公平な未来へのコミットメントの表しである」と述べた。

「今日、我々は、カナダのアフリカ系の人々が直面している反黒人人種差別、排外主義、人種差別、および関連する不寛容と戦うために自分自身を再コミットします」と、彼が言いました。

しかし、カナダにおける奴隷制度の歴史はほとんど知られておらず、6月に6月16日を練習の終わりを記念して国民の祝日となった米国の奴隷制度に対して、より多くの注意が払われ、より多くの教育が利用できる。

カナダでは、1833年に英国で奴隷廃止法が調印される前の200年間にわたって奴隷制度が行われました。この行為は1834年8月1日に施行された。

奴隷制度は後にカナダとなった初期の植民地で実践され、1人の歴史家は、1671年から1831年の間に4,200人がニューフランス(現代ケベック州)、その後カナダの上下と下層(ケベック州と近隣のオンタリオ州)で奴隷にされたと推定しました。

黒人と先住民の両方が現在のカナダの初期の植民地で奴隷にされました。

「イギリス植民地入植者がアッパーカナダを設立した後、奴隷化されたアフリカ人とその子孫の数は大幅に増加しました。「アフリカ系の3,000人の奴隷男性、女性、子供たちがイギリスの北米に持ち込まれ、最終的には奴隷の先住民を上回ると推定されています」と、カナダ政府はウェブサイトで述べています。

「多くの奴隷黒人は、18世紀後半に奴隷制を禁止していたバーモント州とニューヨーク州だけでなく、ミシガン州とオハイオ州を含むノースウエスト準州として知られる領土にアッパーカナダを逃れて奴隷制に抵抗しました。

カナダの自治体や州は、オンタリオ州、国内最大の州、歴史的な黒人コミュニティの本拠地であるノバスコシア州なども正式に解放の日を認めています。

日曜日には全国でいくつかのイベントが計画されています。

コミュニティの支持者はまた、当局が象徴的な認識を超えて、全身的な反黒人人種差別のようなカナダの奴隷制の長年の影響に対処することを推し進めています。

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「解放の日とブラックの苦しみを認識する他の連邦の休日の作成は、平等への重要なステップです – しかし、行動と正義と認識を組み合わせる真の意志を伴う場合にのみ」と、学者、公共作家、小説家のサラ・ラウリーは、CBCニュースの7月31日のコラムに書いています。

「本当の進歩を続けるためには、カナダ人と政府からの暗黙の了解以上のものが必要です」と、カナダユネスコ委員会も今週のブログ記事に書いています。

「私たちの歴史の中で恥ずかしい歴史的瞬間を観察することは一つのことです。その遺産に対処するために積極的な何かをすることは別です。

出典:アルジャジーラ 』

なぜ何もかもうまくいかない?

なぜ何もかもうまくいかない? わたしは「境界知能」でした
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210730/k10013164861000.html?utm_int=news_contents_tokushu_001

 ※ こういう問題も、ある…。

 ※ 世の中、問題が多すぎて、個人の手には余るよ…。

『「勉強も仕事も結婚もすべてうまくいかず、気づいたら20年ひとりぼっちで過ごしていました」

及川奈穂さん、57歳。
これまでの人生は、苦労の連続でした。

勉強は小学校低学年からついていけず。
仕事の覚えが悪く何度も職場から解雇される。
人間関係もうまくいかず、結婚生活も長く続かなかった-

なぜ何もかもうまくいかないのか?
検査を受けて告げられたのは「境界知能」でした。

(大阪拠点放送局 ディレクター 磯貝健人)

「境界知能」とは、知能指数の「境い目」の部分
「境界知能」とは、いったい何なのか。

「境界知能」は、知能指数(=IQ)に関係して、専門家の間で用いられている言葉です。

「知能指数」で、「平均的」とされる部分と、「障害」とされる部分の「境い目」にあたるところが、「境界知能」と呼ばれています。

当事者の及川さんは、「その実態を知って欲しい」と、今回取材に応じてくれました。
すべてがうまくいかなかった人生
及川さんは、群馬県高崎市で1人暮らしをしています。

料理や洗濯、掃除などの家事はすべて自分で行っています。

私たちの質問にも、ひとつひとつ丁寧に受け答えをしてくれ、何十年も前の出来事を細かく覚えているのが印象的でした。

一見、何の不自由もないように見える日常生活。

何もかもうまくいかないとはどういうことなのか。
「実は買い物で困ることが多いんです」と及川さん。

私たちは、スーパーでの買い物に同行させてもらいました。

この日、買いに来たのは乾電池。

値段の異なる2種類の乾電池を手に取ると、及川さんはその場でしゃがみ込んでしまいました。
2本で329円と4本で398円、どちらが割安か…

外出時には常に持参しているというメモ帳を使って、計算を始めました。

「2本で329円だから、4本だと600円と…」

電池の購入を決めるまでに、約8分かかりました。
及川奈穂さん
「何かを素早くするということが、どうも苦手で…。時間を気にしないでいいなら、出来るんですが…」
障害者のクラスに入るも 通常クラスへ戻され…
及川さんが、周囲との違いに最初に気づいたのは、小学校低学年のころ。

算数が苦手で、授業についていくことができなくなりました。

そのため、障害のある子どもたちのクラスに入ることになった及川さん。

しかし、周りに比べると、学習に支障がないと見なされ、すぐに通常のクラスに戻されました。
及川奈穂さん
「普通にできることもあって、周囲からはやる気がない、怠けていると見られることが多かったんです。私は私なりに一生懸命やっているのに、なんで怒られなきゃいけないのかなとか、悲しくなりました」
パンの名前覚えられず 数字も弱く
当時を思い返しながら語る及川さん。その目には涙が浮かんでいました。

不自由さを抱えながらも、通常の教育を受け、高校へと進学。

専門学校を卒業した後に社会に出ると、新たな壁が立ちはだかりました。

パン屋で働いていたときのことです。

何度教えられても、商品を決められた場所に並べることができません。

カタカナの多いパンの名前の覚えられないことが原因でした。

数字にも弱く、レジ打ちでのミスも目立ちました。

周囲からの冷たい視線に耐えられず、退職を余儀なくされました。
及川奈穂さん
「これ以上、わたしがここにいてはいけない空気を感じとってしまい、自分から申し出て辞めることにしました。職場全体がそういう雰囲気になったことに耐えられませんでした」
検査の結果「知能指数が境界レベル」
その後に就いた仕事も長続きせず、10以上の職を転々とした及川さん。

32歳のときに出会った男性と結婚しましたが、ほどなくして離婚。

なぜうまくいかないのか-

35歳となった2000年、初めて病院で検査を受けることを決めました。

そこで告げられたのは、思いもよらない結果でした。

「IQ73 境界レベル」

知能指数(=IQ)が、平均的ではないが、障害でもない「境界知能」だとわかったのです。
及川奈穂さん
「初めてみたときには、何が何だか意味がわからなかったです。本なんか読んでみると、確かに正常値ではないんだけれども、低いわけじゃないみたいな、そういう分かりにくいところなんです」
「境界知能」だと分かり 腑に落ちた
自分の知能指数が平均を下回っていたことにショックを受けたという及川さん。

その一方で、結果がわかったことで“安堵した”ともいいます。
及川奈穂さん
「これまで勉強や仕事がうまくいかないと、『私の努力不足なんじゃないか』と感じていたし、親や周囲からもそう言われてきました。でも、境界知能だとわかり、腑に落ちたというか、サボっていたわけじゃないんだと救われた気がしました」
“生きづらさ” 周囲に気づいてもらえぬまま
「境界知能」とは何なのか、もう少し詳しく見ていきます。

知能指数(=IQ)は、一般にIQ85-115が「平均的」とされています。

おおむね70以下は、「知的障害」の可能性が考えられる範囲です。
(※「知的障害」の基準は、自治体によって異なります)

その境い目にあたるのが、「境界知能」と呼ばれる領域です。

その数は、統計学上は人口の約14%、1,700万人に上るとされています。

専門家によりますと、この中には、知能指数とは別の指標で発達障害と認められる人もいるということですが、「境界知能」は「平均的とは言えないが、障害とも言えない」とされることが多いといいます。

このため、その“生きづらさ”に、周囲に気づいてもらうことができないまま、人生を過ごしてきた人が多くいるとみられるということです。
「境界知能」は社会の認識不足が問題
医師として「境界知能」の人たちを診てきた青山学院大学・古荘純一教授は、「境界知能」は広く社会に認識されていないことが問題だと言います。
青山学院大学・古荘純一教授
「境界知能の人たちは、知能検査の結果だけでは知的障害とも発達障害とも診断されないため、教育や福祉の支援につながりにくいのです。また、自分自身も周囲の人も気づかないことが多々あります。こうした理解のなさが、当事者の人たちを苦しめてきました」
「境界知能」にあたることを初めて知った及川さん。

求職活動中の採用面接で、ある企業の人事担当者から言われたことを、いまも忘れることができません。
及川奈穂さん
「『あなたが障害者だったなら、受け入れられたんだけど、そうじゃないとわかったので、雇用することはちょっと厳しいですね』って言われました」
その企業は、法律に基づいて障害者を雇用していましたが、「境界知能」の及川さんは障害者に該当しないため、雇用できないと言われたのです。
及川奈穂さん
「私は私なりにすごく一生懸命仕事しているのに、障害者じゃないからだめと言われると、何をみて仕事をさせてもらえないのかと思いました。中途半端な人は、会社ではダメなのかと。境界知能の私は、一体何者なんでしょうか」
“負の連鎖”に陥っている可能性も
「境界知能」にあたる人たちが直面している困難に、もっと目を向けるべきだと訴えている専門家もいます。
立命館大学の宮口幸治教授は、児童精神科医として、精神科病院や医療少年院で勤務した経験をもとに、そこで出会った境界知能の子どもたちの実態を書籍にまとめました。

2019年に発行されて以来、70万部を売り上げ、「境界知能」に関心が寄せられるきっかけとなりました。
宮口さんが懸念しているのは、「境界知能」の人たちの間で、“負の連鎖”に陥っているケースもあるのではないかということです。

宮口さんが着目したのは、法務省が公開している令和元年の新受刑者の能力検査値のデータ。

境界知能に該当する人(IQ70-84)は、人口の約14%。

対して新受刑者の場合、「IQ70-79」だけで21%以上に上ります。

宮口さんは、次のような“負の連鎖”が起きていないか懸念しています。
『日常生活や勉強、仕事、人間関係などで困難を抱え、生きづらさを感じているにも関わらず、教育や福祉の支援を受けられずに社会的な孤立や経済的な困窮に陥り、罪を犯してしまうケースもあるのではないか。さらにはうつ病になって自殺をしてしまう、そういった悪循環も起きていないか』
立命館大学・宮口幸治教授
「境界知能の人たちの大多数は、社会規範を守って、普通に生活している。ただ、中には“負の連鎖”に陥っている人がいる可能性があり、そこにはしっかりと目を向けなければいけない」
こうした“負の連鎖”に陥らないために、何よりも重要なのは、「早期発見・早期支援」だと宮口さんは指摘します。

そのためには、「境界知能」や「障害」についての知識や理解が、社会全体に浸透していくことが欠かせないといいます。
早い段階から“トレーニング”で改善を
では「境界知能」の人たちに、早い段階からどんな支援ができるのでしょうか。

宮口さんは、小学校の子どもたち向けのトレーニング法を開発しています。
大阪の和泉市立国府小学校では、宮口さんが開発したトレーニング法を実践しています。

具体的にどのようなものかというと…

例えば、ひらがなや漢字が苦手な子どもが行うのは、「点つなぎ」というトレーニングです。

点と点を結んで作られた絵を同じように描き写します。

なぜこうしたトレーニングをするのか?
字の習得が苦手な子ども場合、なぜ苦手なのかを分析すると、目で見たものの形を捉え、書き写す力が弱いからではないかと考えられています。

このため、「点つなぎ」のトレーニングを毎日10分程度続けることで、ひらがなや漢字を習得する力を少しでも高めようとしています。
計算が苦手な子どもたちが取り組むのは、星のマークを5つずつ囲んでいくトレーニング。

数をまとめながら足していく作業を繰り返すことで、計算するスピードを少しでも速めようとしています。
 
この教室では、子どもの苦手な部分に合わせて、約30種類のトレーニングを行っています。

取り組みをはじめて5年。

この学校では、トレーニングを受けた子どもの約3割が、通常の授業にもついて行けるようになったといいます。』

『宮口さんは、境界知能の人も、学習の土台となる「認知機能」の強化に取り組めば、状況を少しでも改善できると指摘します。

立命館大学・宮口幸治教授
「認知機能とは、見たり、聞いたりした情報を理解し、記憶する力のことです。国語や算数など学習の基盤になるこの力を伸ばすことで、伸びていく可能性があります。少しでも早くトレーニングを受ければ、改善する可能性は高くなります。出来ることが多くなると、自分に自信を持って成長していくことができます。周囲の人が、気づき、理解してあげることが大切だと思います」』

アイデンティティのあり方

アイデンティティのあり方、昭和→平成→令和を追う – シロクマの屑籠
https://p-shirokuma.hatenadiary.com/entry/20210731/1627718146

 ※ 他者と繋がれば、他者によって邪魔される…。

 ※ 世の中、必ず「利害得失」「陰と陽」「光と影」「プラスの側面とマイナスの側面」の両面がある…。

 ※ 常時接続≒常時、邪魔され環境…、という側面がある…。

 ※ 接続するということは、他者の見解・思想なんかの情報を取れるという側面がある…。
 
 ※ しかし、その反面で、じっくり腰を据えて「もの事を考える、思索する」ことを邪魔されるという側面もある…。

 ※ 何を取って、何を捨てるのか…。その選択の積み重ねが、その人の人生となって行く…。

『本を書いてしばらくすると、本で書き足りなかったこと・もっと強調すれば良かったことなど思いつきがちだ。6月に発売された何者かになりたいにしてもそうで、「自分はこういう人間である」を規定してくれるアイデンティティの構成要素のうち、集団やコミュニティをとおして獲得・確立する部分についてもっと語っておきたかった気持ちになっている。
 
その一部をここに書いておきたい。
それは、「平成時代の『何者かになりたい』と令和時代の『何者かになりたい』の違い」についてだ。あらましを述べると、平成時代の「何者かになりたい」や「自分探し」はとても個人的で、スタンドアロンな側面が強かった。いっぽう令和時代の「何者かになりたい」はそこまで個人的ではなく、集団やコミュニティを介して獲得・確立する側面が強まっている──このあたりについて、もう少しページを割いてみても良かったと今は思っている。
 
アイデンティティのあり方、昭和と平成の比較
 
「何者かになる」や「自分探し」を、つまりアイデンティティの問題を、個人的な課題として捉えている人は今日でも多い。それらが1990年代~00年代に流行した頃には、まさに個人的なものとして語られていた。他人と違った自分自身になりたい、不特定多数から認められる何者かになりたい、憧れのステータスを持った人間になりたい、等々──そういった語りが流行っていた。
  
しかし元来、アイデンティティとは、集団やコミュニティをとおしても獲得されるものだったはずだ。
 
平成に入る以前は、会社や出身校、地域やイエ、宗教団体や政治団体、ときには”日の丸”といったものをアイデンティティの構成要素としている人がもっとたくさんいた1。集団やコミュニティに所属すること・その一員と自負することはアイデンティティの構成要素として本来重要で、昭和時代にはこれがもっと優勢だった。   アイデンティティの獲得・確立を個人的なものとみている人には、だから昭和時代にはアイデンティティの問題は希薄だとか、存在しないかのようにみえるだろう。そうではない。アイデンティティは個人として獲得するばかりでなく、集団やコミュニティをとおしても獲得されるものなので、個人に目を向けていると昭和時代のアイデンティティのあり方が見えなくなってしまうのだ。   ところが昭和時代の後半から、個人、とりわけ若者にとって、集団やコミュニティをとおしてアイデンティティを獲得するのはダサいことになっていった。個人生活を支える空間的インフラが整い、個人単位で楽しむ趣味や娯楽も充実していくなかで、アイデンティティは個人として獲得していくものとみなされるようになった。ブランド品を身に付けること、流行に乗ること、自分の好きな趣味を究めること、等々がかっこいいこと・望ましいこととみなされ、暴走族的なものや地域の若者衆的なものはダサくて遅れたこととみなされるようになった。   集団やコミュニティをとおしてアイデンティティを獲得・確立することを忌避し、個人として獲得・確立することを良しとした点では、90年代の若者のマジョリティもオタクも大同小異だったと言える。   平成時代にも、集団やコミュニティをとおしてアイデンティティを獲得・確立する道筋がなかったわけではない。たとえば趣味集団に属することでアイデンティティを獲得、またはしばらく仮獲得していた人も多かっただろう。昭和以前の集団との違いは、生まれや地域によってあらかじめ与えられた集団ではなく、個人として選択する集団が専らだったことだ。   それともうひとつ。どのような集団に属するにせよ、じつは平成時代の集団は意外に群れている時間が長くない。そして一人で過ごす時間が長かった。特に都市部では、一人にひとつの部屋、一人にひとつのテレビ、一人にひとつの電話といった具合にスタンドアロンなライフスタイルが急速に(当時の若者に)普及し、独り暮らしのライフスタイルがトレンドになっていった──そのための空間的インフラやコンテンツが、かつてないほど充実したからだ。そしてこの段階では、私たちを常時接続するツールとしてのSNSやLINEは存在せず、インターネットも普及していなかった。   世の中で「何者かになる/なれない」、あるいは「自分探し」やアイデンティティ論が流行したのは、こうした独り暮らしのライフスタイルがトレンドとなり、趣味や職業などを個人が自己選択していくのが当たり前になった(=自己責任になったともいえる)時期のことだった。そうした時期に人気を集めた何者論やアイデンティティ論は個人主義のフレーバーが強く、現在から振り返ってみれば偏っていたように(私には)みえる。   ネットとSNSで繋がりっぱなしになって、アイデンティティのあり方が変わった   ところが平成の終わりから令和にかけて、私たちはインターネットやSNSやLINEによって常時接続されるようになった。そうした常時接続は、たとえばコンテンツの流行や流通を変えただけではない。私たちの空間的インフラやライフスタイルが変われば、アイデンティティのありよう、またはアイデンティティの獲得・確立様式も変わらざるを得ない──ちょうど昭和から平成にかけて、独り暮らしのライフスタイルがトレンドになり、それに適した空間的インフラが充実するなかでアイデンティティのありようが変わったのと同じように。   常時接続によって繋がりっぱなしになった私たちは、平成時代に比べてスタンドアロンなライフスタイルを過ごしにくくなっている。一人にひとつの部屋、一人にひとつのテレビ、一人にひとつのスマートフォンという点は変わらなくても、常時接続によって私たちは繋がりやすくなり、家にいても他人と言葉を交わし合い、価値観やトレンドを共有するようになった。趣味やコンテンツと向き合う時の姿勢にしてもそうだ。趣味やコンテンツは、90-00年代に比べればみんなで愉しむもの・シェアするものとなっている。オタク界隈で「萌え」という姿勢が後景に退き、「推し」という姿勢が前景に立ったのも、たぶんその一環だ。なんらかの活動、なんらかの対象をとおしてアイデンティティを獲得・確立する行為は、今日ではネットやSNSによって他人のそうした行為と常時接続されている。   令和のアイデンティティのありかたについて語る際には、この、常時接続という空間的インフラを踏まえる必要がある。もちろんネットやSNSは個人生活の全てではないから、アイデンティティのありかたが完全にネットやSNSをとおして他人に接続しているわけではない。とはいえ、ネットやSNSは個人生活の小さくない割合を占めているわけで、その影響を無視してかかるのも間違っているだろう。そして令和という時代は、ネットやSNSが個人生活の少なくない割合を占めていて、人が遠近どちらであれ繋がりあい、さまざまなものをシェアしあう時代なのだ。   このような令和の状況に個人主義のフレーバーの強い平成時代の何者論やアイデンティティ論を当てはめても、うまくいかない。個人主義に固執した目で令和の状況を眺めると、おそらく「アイデンティティの獲得・確立にこだわる人は減ったし、それにまつわる悩みも減っている」とうつるだろう。   そうじゃない。常時接続環境をとおして(昭和とは似て非なるかたちでだが)集団やコミュニティが再び優勢になり、アイデンティティの獲得・確立の経路も再び集団やコミュニティを介したものに変わったのだ。変わったと言って言い過ぎなら、寄ったと言い直すべきだろうか。なんにしても、平成的な、個人主義に偏ったアングルで令和のアイデンティティのあり方を読み解こうとするばかりでは、常時接続によって換骨奪胎された、集団やコミュニティを介してアイデンティティを獲得・確立する経路を読み落としてしまうだろう。   空間が変われば、人間の心も変わる   人間の心は、個人的であると同時に集団的でもある2。アイデンティティをありかた、アイデンティティの獲得・確立の様式、アイデンティティにまつわる悩みも例外ではない。ただ、時代や環境によってアイデンティティの個人性~集団性は揺れ動くし、同じ集団性といっても昭和の地域社会的な空間と、令和の常時接続的な空間では同じではない。そうした時代や空間によるアイデンティティのありようの変化を、『何者かになりたい』でもう少し欲張って語ってみても良かったかも、と思ってこれを書いた次第である。
 
ちなみに私個人は、アイデンティティに限らず人間の心のありようは、大枠として空間的インフラによって規定されると思っている。空間的インフラ*3によってコミュニケーションが規定され、そのコミュニケーションをとおして人間の心のありよう、少なくともその趨勢やトレンドが規定されていくと考えると、辻褄のあうことが多いように思えるからだ。そういう目線で時代時代の人の心のありようや欲求のありかたについて追いかけていくのが、今の私には楽しくてたまらない。
 
*1:集団をとおしてアイデンティティを獲得しやすい時代とは、集団をとおして疎外や抑圧を経験しやすい時代でもあったことは付言しておこう。

*2:ここでは深く触れないが、たとえば承認欲求と所属欲求、ナルシシズムの充当様式などにも言えることだ。

*3:その空間的インフラのありようを決めるのは、その時代の通念や制度、テクノロジーだ。それらは時代時代の人の心のありようによって発展可能性を左右される傾向にあるので、全体としてみれば、人の心のありようと空間的インフラのありようは通念や制度やテクノロジーをとおして循環しているとみることもできる』

ストラテジーペイジの2021-7-31記事

ストラテジーペイジの2021-7-31記事。
https://st2019.site/?p=17240

 ※ こういうことをやっていると、「水産資源」もへったくれも無くなるだろう…。

 ※ 農林水産業(一次産業)というものは、「自然・天然資源の回復サイクル」あってのものなんだ…。

 ※ そういう「サイエンス」「仕組み」が理解できないヤカラは、参入しちゃダメ…。
 

 ※ 結局、「欲望をコントロールできない」ヤカラは、「経済活動」やっちゃダメ…。
 

 ※ 「農業」「牧畜業」の発明以降、ヒトは「豊かに」なった…。

 ※ しかし、全ての「宗教」「哲学」は、ヒトの「欲望の肥大化」を「戒めて」いる…。

 ※ それが「実行・実現できないヤカラ」に対しては、周りの「社会」から強烈な「排除のベクトル」が向けられる…。

 ※ 「他者」も、生存していかないとならないからな…。

『5年前、アルゼンチンのEEZで密漁していた中共のトロール漁船をアルゼンチンのコーストガードが撃沈し、船長以下5人を海から拾い上げて逮捕した。中共はこれに文句をいわず、後で、こっそりと、船主に補償したようである。

 中共の海賊トロール漁船800隻が蝟集してくるのは「ショートフィン・スキッド」(大西洋烏賊)の好漁場。みんなAISを切っている。

 ※イカを釣るのではなく網で獲るのか……。

 GDPの3.5%を漁業で稼いでいるアルゼンチンとして、到底、看過できる犯罪ではない。

 中共海賊の手口はこうだ。まずアルゼンチンの地元漁民がイカを追いかけて集まっている海面を、そのAIS情報を頼りにつきとめる。そして夜間、EEZ内に突入してトロール網で烏賊を根こそぎに捕獲し、夜が明けないうちにEEZ外に逃れ去るのだ。もちろん、自船のAISは切っている。

 AISを切るだけではシラを切れない場合の用意として、中共漁船は、GPSを騙す電子妨害装置も備えている。これは中国では比較的に安価に買えるものらしい。この欺瞞装置を使うと、AISトランスポンダーのデータは、船がじっさいにはアルゼンチンEEZ内に居るのにもかかわらず、あたかも公海上に所在しているような内容に書き換えられて送信される。

  ※関係ないが、2018年から米国では「Robotic Swimming Lure」というものが売られている。その前から、高級玩具として、魚そっくりの、泳ぐロボットが市販されていたのだが、ある人が、それにルアー針とテグスをつけたらどうだろうかと発想した。これが大成功。塩水でも問題なく、深度10mまで設定できる。間欠的に泳ぐので、不自然なパターンは示さず、いかにもホンモノらしい。充電式の電池は2時間くらいもつ。大小2サイズあり、大きな5.25インチ型は44ドル95セント。小さな2.6インチ型は、39ドル95セント。そこで考えたのだが、玩具サイズの無線操縦ボートと、この「魚形ルアー水中ロボット」を組み合わせれば、ヒット直後に垂直にルアーを引き上げるので「根がかり」することもないじゃないか。その玩具ボートをいわば「浮き」と看做し、その玩具ボートにテグスをつけておいて、頃合を見て岸からリールでたぐりよせれば、一丁あがりだ。ボートには下方視察カメラもつけるとよい。テグス経由で信号を受け取れるだろう。』

〔寧徳時代新能源科技(CATL, Contemporary Amperex Technology)〕

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AF%A7%E5%BE%B3%E6%99%82%E4%BB%A3%E6%96%B0%E8%83%BD%E6%BA%90%E7%A7%91%E6%8A%80

『概要

2011年に設立。電気自動車やエネルギー貯蔵システムのバッテリー管理システムのリチウムイオン電池のほか、バッテリーマネジメントシステム(BMS)の製造を行っている[3]。福建省の寧徳市に本社を置き[4]、寧徳市、青海省、溧陽市に製造拠点がある。主要研究開発センターは寧徳市とベルリンであったが[5]、2018年5月に横浜市にも営業と開発の拠点を開設した[2]。

CATLの年間販売量は2016年のエネルギー貯蔵能力の6.8GWhに達した[6]。同社は2020年までに50GWhのリチウムイオンの生産能力を目標としている[2][7]。

2017年にはパナソニックを抜いて電気自動車用の電池メーカーで世界一となった[2]。

2018年7月にドイツのテューリンゲン州に海外初の工場の建設を発表した[8]。

提携

CATLのバッテリー技術は現在多くの電気自動車メーカーが使用している。国際市場では、CATLはトヨタ自動車[9]、本田技研工業[10]、日産自動車[11]、PSA[12]、現代自動車[13]、BMW[14]、フォルクスワーゲン[10]、ダイムラー[8]と協力している。中国では同社の顧客は北京汽車、吉利汽車、宇通客車、中通客車、金龍客車、上海汽車及び福田汽車が含まれる[15][16]。

2017年1月、CATLはヴァルメト・オートモーティブと戦略的提携を結ぶ計画を発表した。その提携の一環として、CATLはヴァルメト・オートモーティブの株式の22%を取得した[1][17]。』

寧徳時代新能源科技(CATL)ってどんな会社?
https://companeer.net/catl/

『基本情報

正式名称 :寧徳時代新能源科技股/Contemporary Amperex Technology Limited.
創業日  :2011年
創業者  :曾毓群(ロビン・ゼン)
社長(CEO):曾毓群(ロビン・ゼン)※2021年5月29日現在
本社   :福建省/中国
事業内容 :車載用電池製造業

CATLの読み方は、「コンテンポラリー・アンプレックス・テクノロジー・リミテッド」

ATLという香港の電池メーカーの自動車用電池部門が独立して誕生した。ATLは、日本メーカーTDKの子会社というつながりもある。

ドイツの自動車メーカーBMWとの協業で、大きく成長した。また、中国政府の補助金も追い風となって、CATLの成長をあと押した。

現在、CATLは中国国内以外にもドイツやインドネシアなどの海外工場を複数建設している。EVの需要に向けて電池の生産能力を大幅に向上させた。』

中国巨大バッテリーメーカーの誕生と日韓のバッテリーメーカーの応戦(後)
https://www.data-max.co.jp/article/30203

『CATLはドイツ企業のBMWとの協業がきっかけとなり、力をつけ始めた。その後、同じくドイツのフォルクスワーゲン(VW)やダイムラー、仏プジョー・シトロエングループとの取引にも成功。中国市場に進出している外資系自動車会社と協業することで、成長の足場を築いた。

 外資系自動車メーカーがCATLの電池を採用せざるを得なかったのには背景がある。現在、世界最大の市場となっている中国で電気自動車を販売するためには、中国政府が推奨する電池メーカーの製品を使わないといけない。その推奨メーカーには、日本のメーカーも、韓国のメーカーも、入っていないので、中国で一番価格競争力があり、高品質なCATLの製品が選ばれたわけだ。

 その結果、外資系自動車メーカーのほとんどにCATLの電池が採用され、CATLはパナソニックを抜いて世界最大の電池メーカーになったわけである。ロイター報道によれば、2020年のCATLの生産能力は、合計で50GWhに達するといわれているが、生産規模を拡大し、100GWhにするという噂もある。

 2016年まで世界シェア首位をキープしていたパナソニックだが、2017年にはCATLに首位の座を譲っている。市場シェアだけでなく、価格競争力、生産能力、利益率においても、CATLに負けているので、パナソニックの前途は多難だろう。』

TDK、中国EV向け電池大手と提携
営業益は5年ぶり高水準に、22年3月期(2021年4月28日)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC288VY028042021000000/

『TDKは28日、子会社で香港のアンプレックステクノロジー(ATL)と中国の車載向けリチウムイオン電池大手の寧徳時代新能源科技(CATL)が業務提携すると発表した。ATLはCATLと合弁会社を設立し、電動バイクなど産業用途向けのリチウムイオン電池の開発や製造に取り組む。車載向けに強いCATLの技術を生かし、大容量向けの市場開拓を狙う。また同日、2022年3月期の連結営業利益(米国会計基準)が前期比34%増の1500億円になるとの予想を公表した。 17年3月期の最高益に次ぐ高水準になる。

中国のCATLは車載向けリチウムイオン電池で強みを持つ。同社はもともとTDKが買収したATLの車載部門から分離・独立して誕生した。新興企業ながら中国の自動車メーカーのほか、米テスラやトヨタ自動車などに車載向け電池を納め、車載向け電池では世界最大の企業にまで成長している。

ATLはTDKの子会社でスマホ向けリチウムイオン電池で高いシェアを誇る。05年に約100億円で買収し、今や売上高7000億円規模まで成長しTDKの稼ぎ頭となっている。

ただ足元ではスマホ向け需要は頭打ちになっており、今後の市場成長も期待しにくい。CATLの技術力を生かし市場の拡大が見込める中国の電動バイクや、電動スクーターなど高容量向けの需要開拓を狙う。

同時に発表した22年3月期の連結業績(米国会計基準)予想は、売上高で前期比8%増の1兆6000億円、営業利益で34%増の1500億円、純利益で26%増の1000億円を見込む。スマホやパソコン向けの電池が伸びるほか、コンデンサーをはじめとした受動部品の販売が自動車向けに増える。年間配当は190円と10円増やす方針だ。』

EV電池の中国CATL、納入先の自動車メーカーが競合に

EV電池の中国CATL、納入先の自動車メーカーが競合に
秦野貫
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC212A60R20C21A7000000/

『2011年の創業からわずか6年で電気自動車(EV)向け電池のシェア世界一となった中国・寧徳時代新能源科技(CATL)。世界的な脱炭素の追い風を受けるとの評価から、時価総額は直近で20兆円を超えた。だが、EVに欠かせない電池は自動車メーカーの内製化などの動きもあり、積極的な設備投資がもくろみ通りの成長につながらない懸念も浮上している。

CATLは11年、TDKの電池子会社から独立して発足した。供給先を当初の地場メーカーから独フォルクスワーゲン(VW)や米テスラなど海外に拡大し、17年にEV向けリチウムイオン電池のシェアでパナソニックから世界首位を奪取。韓国調査会社のSNEリサーチによると、20年の出荷容量シェアは26%に達する。

18年に上場し、足元の時価総額は1兆2800億元(約21兆7000億円)と、上場後3年で約10倍になった。車載電池で競合するLG化学(62兆ウォン=約5兆9000億円)やパナソニック(3兆2000億円)を大きく引き離す。「CATLは今後10年間世界のリチウムイオン電池市場で圧倒的な地位を維持するだろう」。大和証券キャピタル・マーケッツ香港のケルヴィン・ラウ氏はこう指摘する。

世界的に脱炭素政策が急速に進み、自動車メーカーは一斉にEV化に舵を切った。当然CATLには喜ばしい変化だが、必ずしも先行きは万全とは言い切れない。収益性を示す指標の低下が目につくようになってきたためだ。特に低下が目立つのは総資産利益率(ROA)で、QUICK・ファクトセットによると前期は4.3%と3年で約5ポイント下がった。

ROAは工場や現金といった資産でどの程度稼げているかを示し、総資産回転率と売上高純利益率の積に分解できる。CATLの場合、売上高純利益率は直近3年間は11%前後でほぼ横ばいで、3年前の19%からほぼ半減した。加えて総資産回転率は悪化傾向にある。

ROAの分母となる総資産は前期末に1566億元と3年前から3倍に増えた。うち43%は現預金が占め、工場などの有形固定資産も196億元と3年で2.3倍に拡大している。現金の使途はさらなる増産投資だ。

現状ではEVに対して電池供給は大きく不足している。CATLは中国で10カ所超の工場の新増設を計画しているほか、21年にはドイツで初の海外工場の稼働を予定する。20年から今年にかけて公表した投資額は1000億元規模にのぼる。大和証券によると、生産能力は23年に20年比約5倍の349ギガワット時まで増える見通し。

だが、こうした巨額の設備投資がシェアの拡大や利益率の向上につながるかは不透明だ。QUICK・ファクトセットによると前期の粗利率は25.4%で、この3年で約8ポイント低下。20年末時点の生産能力は年間69.1ギガワット時と1年で3割増え、20年12月期の減価償却費は45億7679万元と前の期から11%増えた。

増産投資が利益を圧迫することに加え、販売価格は下落している。電池の容量1ギガワット時あたりの売上高は前期に8億4100万元と前の期から11%下がった。背景には競争激化のほか中国政府の補助金縮小がある。中国はEVなどへの補助金を段階的に減らしており、納入先の自動車メーカーから値下げ圧力が強まっている。

足元ではリチウムやコバルトなど原材料価格の高騰も重しとなっている。モルガン・スタンレー・アジアのジャック・ルー氏は「21年4~6月期は車載電池事業の粗利率が前四半期比2ポイント程度下がった」とみる。

EVシフトに伴い、自動車メーカーはEV製造コストの3~5割を占め、価格競争力に直結する電池の自社生産に乗り出している。主要顧客のVWは3月、30年までにEV500万台分に相当する規模の生産能力を整えると公表した。

VWは内製化のほか、出資するスウェーデンのノースボルトから供給を受ける。伊藤忠総研の深尾三四郎上席主任研究員は「ノースボルトは30年に市場シェア25%を目指している。欧州の厳しい規制をクリアするための『国策』に近い会社で、CATLにとっては大きな脅威だ」と指摘する。リチウムイオン電池は汎用品化のリスクも抱える。

こうした状況を乗り切るための次の戦略は何か。豊富な資金を生かした同業やカーメーカーのM&A(合併・買収)や一段のシェア拡大で価格競争力を握ったり、8割を占める車載電池以外の収益源の確保などをすすめたりするほか、伊藤忠総研の深尾氏は「環境に配慮したリユースやリサイクル対応も重要」と指摘する。

深尾氏はCATLが29日に発表したナトリウムイオン電池にも注目する。有限な資源のリチウムに比べてほぼ無尽蔵にあるナトリウムを原料とするため、今後を占う上で重要になる。
(秦野貫)』

インド、中国との平和的共存は「ない」

インド、中国との平和的共存は「ない」=専門家
https://www.epochtimes.jp/p/2021/07/76708.html

『米国のブリンケン国務長官は28日、インドのジャイシャンカル外相、ナレンドラ・モディ首相と訪問先のニューデリーで会談した。両国は中国の名指しは避けたものの、日米豪印による協力枠組み「Quad(クアッド)」の連携を深め、防衛協力を深めることで一致した。

モディ首相はブリンケン氏との会談後、「印米戦略パートナーシップを強化するというバイデン大統領の強いコミットメントを歓迎する」とツイッターに投稿した。

印シンクタンクCentre for Land Warfare Studies(CLAWS)の研究員で、『The Concept of Active Defence in China’s Military Strategy』の著者であるアムリタ・ジャッシュ氏は、大紀元のインタビューで、権威主義体制を敷く中国の脅威の高まりに連帯することは、米印をはじめとする地域内外の国々を結び付ける「大義」であると述べた。

また同氏は、2020年に起きた、インド北部と中国西部の国境地帯に位置するガルワン渓谷での中印衝突により、「(インドと中国の)平和的な共存は失われた」と語った。

インドを挑発

インドと中国の間には、実効支配線(Line of Actual Control: LAC​)が引かれており、中国はLACで「常にインドの心意を試し、挑発しようとしている」とジャッシュ氏は指摘する。

両国国境を巡る対立は1962年の軍事衝突に端を発する。それ以来、LACで続いていた緊張状態が、ここ数年著しく高まっている。2017年には、ブータンの国境付近のドクラム地域で、中印両軍の一触即発のにらみ合いが1カ月以上にわたって続いた。きっかけは、中国軍がインドの同盟国ブータンの主張する実効支配線を越えて、道路を建設したことだった。

中印両軍は2020年6月にもガルワン渓谷で衝突し、双方に死者が出た。これまで両軍の間には銃器を使用しないとの合意があったが、中国兵は有刺鉄線を巻いた金属バットや釘を埋め込んだこん棒を用いた。

「中国が扇動したということは、非常に明白である」とジャッシュ氏は述べ、中国共産党政権の武器使用はLAC沿いにおける中印間の「すべてのプロトコルを破った」と指摘した。

同氏は著書の中で、「インドと中国の国境沿いでの中国の行動パターンは、南シナ海で見られるような、紛争地域を侵食して支配する『サラミ・スライス』戦略に準拠している」と述べ、中国は漸進的な小さな行動を積み重ね、目標を達成しようとしていると指摘した。

しかし、インドは中国の挑発と侵略に対して毅然とした態度で臨んでいるし、「現在の状況を考えると、誰も1インチの土地も譲ることはないだろう」と述べた。

中国は何を与えなければならないのか
ジャッシュ氏は、権威主義的な中国は、インドと中国の国境沿いで強さを誇示しようとしている。いっぽう、中国共産党の一党支配を根本的に脅かす国内外の大きな問題に直面しているという。

中国国内では、経済成長の鈍化や、チベット、新疆ウイグル自治区、香港における中国共産党の支配に対する広範な抵抗が挙げられる。対外的には、米国、インド、日本、台湾など世界の自由民主主義諸国や、「一帯一路」構想に参加して多額な負債を抱えた国々との経済的・軍事的な緊張関係が生じている。

ジャッシュ氏は、中国のリーダーである習近平氏が全体主義的な方向に舵を切ったことが、問題の要因であると語った。

「中国でワンマン支配が行われると、必ず大きな影響がある。毛沢東の時代には、大躍進政策が飢饉や文化大革命につながった」とし、現在の習近平氏の独裁はより大きな抵抗や恨みにつながると指摘した。

また、中国による中共ウイルス拡大の隠蔽や、インドの中共ウイルスをめぐる深刻な状況を嘲笑するなど、中国共産党政権下での中国の国民性に関する根本的な問題についても触れた。

「中国は超大国を目指している。ならば、世界に示すことができる特徴が必要だ。アメリカは自由を与えた」「中国は何を与えられるのか」と疑問を呈した。

同氏は、インドの約14億の人口、地域における軍事的存在、世界最大の民主主義国家としての地位などを挙げ、中国が大国を目指す上で、インドは大きな障害になっていると語った。

日米豪印「クワッド」
ジャッシュ氏は、2002~20年にかけて米印間で結ばれた軍事情報保護、軍事ロジスティックス共有、通信の安全保障、標的と航行情報の提供に関する「4つの基本合意」 を挙げ、米印関係は「時間とともに強化されている」と述べた。

同氏は、米印関係に貢献しているもうひとつの大きな要因は、「自由で開かれたインド太平洋」を支持する日米豪印4カ国による、安全保障協議の枠組み「クアッド」にあると述べた。さらに同氏は、中共ウイルスの大流行を受け、4カ国の関係は「かつてないほど強固になった」と強調し、「英国、カナダ、フランス、ドイツなどの国々が、インド太平洋のビジョンに少しずつ賛同するようになってきている」と語った。

ジャッシュ氏は、インド洋におけるインドの圧倒的な存在感と、中国政府が「一帯一路」構想の一環としてパキスタンのグワダル港を確保したことや、スリランカのハンバントタ港が99年間にわたり中国にリースされることを比較した。スリランカは同港の建設に向け、中国から数十億ドルを借り入れたが債務を返済できず、「債務の罠」にかかった。

「インド洋に進出しようとしている中国とは違って、インドこそインド洋の主要な担い手だ」と述べた。

(翻訳編集・蓮夏)』

資本市場での米中分離が見えてきたディディへの規制

資本市場での米中分離が見えてきたディディへの規制
https://wedge.ismedia.jp/articles/-/23760

『7月10日付の英Economist誌が「中国の共産主義者がテク企業を統制下に置く。滴々(ディディ)への攻撃は共産党が統制のためにどれだけ高いコストを払うかを示す」との社説を掲載し、配車会社への介入問題を論じている。

 中国の配車会社であるディディ・グローバルは、最近、ニューヨーク証券市場に上場した。ディディは、中国のスーパースター企業で、Uberよりも多い4億9300万人の利用者、1500万人の運転手を有し、ブラジルとメキシコに支店を持つ。ディディは、6月30日、世界中の投資家からの資金を集め、企業価値を680億ドルにする株式上場を行った。

 しかし、上場直後の7月4日、中国共産党の規制当局は、ディディが個人データの収集規則に違反したとして、中国でのアプリ店からディディを締め出した。これはディディの株式価格を20%下げる結果をもたらした。

 中国の規制当局がテク企業の海外、特に米証券市場への上場を問題であると考え、規制を強めようとしている。今度問題になっている滴々(ディディ)は、米国のUberと同じような配車事業を行っているが、ここにはソフトバンクやトヨタが出資している。中国の規制当局の規制強化を受け、滴々の株価はニューヨークで20%以上減価したが、ソフトバンクやトヨタはかなりの損失を出したと思われる。

 今度の中国の規制強化の動きがどうなるのか、やっていることがよくわからないので評価しがたい面があるが、中国テク企業が海外で上場して資金調達することには今後大きなブレーキがかかり、海外の投資家も中国テク企業への投資に慎重になることは確実であると思われる。中国へのお金の流れが減ることが中国経済にどういう影響を与えるかと言えば、中国の経済成長率を押し上げる方向に働くとは思われない。しかし、その影響をいま測定することは難かしい。

 中国がなぜこういうことをしているのかといえば、中国共産党が全般的に統制強化を進めており、テク企業の株式上場にもその統制を及ぼそうとしているからだろう。

 米国でも中国企業をたとえばニューヨーク証券市場から締め出すべしとの議論が投資家保護の観点から提起されている。中国が別の視点から海外証券市場での中国企業の上場を抑えるということになれば、資本市場での中国と米国のいわゆるディカプリングは深まっていくとみておいてよいのではないかと思われる。

 中国の経済は少子高齢化の人口問題、水問題などの環境問題など多くの問題を抱えており、共産党の権力強化以上にすべきことがあるのではないかと思えるが、1992年の鄧小平の南巡講話のような政策転換は、今の習近平には望めないと考えている。鄧小平の改革開放は西側との協調路線でもあったが、習近平にはそれを望めないだろう。』

中東、輸出視野にグリーン水素

中東、輸出視野にグリーン水素 脱炭素に備え、資源温存
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCB224BN0S1A720C2000000/

『【ドバイ=岐部秀光】中東の産油国が再生可能エネルギーの電気で水を分解してつくる「グリーン水素」の投資を本格化する。オマーンが世界最大の製造拠点を整備するほか、サウジアラビアも欧米企業を誘致する。脱炭素時代の「輸出産業」に育てるほか、豊富な化石燃料資源を温存して残存者利益を総取りする思惑もありそうだ。

オマーンの国営石油会社OQは、香港を拠点とする水素開発会社インターコンチネンタル・エナジー、クウェートのエネルギー会社、エネルテックと協力し、国内に世界最大級のグリーン水素の生産施設を建設する。

水を分解する電気をつくる風力と太陽光の発電設備の合計出力は大型原発25基分にあたる2500万キロワット。2028年に着工し、38年に完成する予定だ。完成時には年180万トンのグリーン水素を生産する計画。アジアや欧州向けの輸出を計画している。オマーンはベルギーのエネルギー会社DEMEともグリーン水素事業で連携することで合意している。

サウジアラビアは北西部に建設中の未来都市NEOMでグリーン水素の生産を計画する。米産業ガス大手のエアープロダクツ・アンド・ケミカルズが協力するほか、ドイツなど欧州勢もサウジを水素戦略の重要拠点と位置づけ関係を強化する。

サウジアラビア国営石油会社サウジアラムコの施設内にある水素自動車の充塡ステーション=ロイター
いま世界で流通する水素の99%は天然ガスや石油製品を改質してつくる「グレー水素」だが、製造過程で二酸化炭素(CO2)を排出する。温暖化ガス排出を削減できるとして注目されるのは、化石燃料からつくるが発生するCO2を回収する「ブルー水素」と製造過程でCO2を排出しない「グリーン水素」だ。

中東は石油や天然ガスを産出するのでブルー水素にも取り組んでいる。

サウジ国営石油会社サウジアラムコは、日本エネルギー経済研究所、三菱商事などと、天然ガスから分離回収した水素をアンモニアに加工し、日本へと運ぶ実証実験に着手した。
アブダビ国営石油会社(ADNOC)も7月、日本のJERA、INPEX(旧国際石油開発帝石)、石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)とブルー水素からつくるアンモニアの供給網づくりの共同調査で契約を交わした。

ただ、本音では中東産油国はブルー水素よりグリーン水素を重視しているとみられる。サウジのある有力経済閣僚に、サウジはブルー水素とグリーン水素のどちらを有望視しているか尋ねたところ「サウジの国(旗)の色は緑だ」と答えた。

グリーン水素は中東と地理的に近い欧州向けに巨大な需要が見込める。ブルー水素は炭素に値段をつける「カーボンプライシング」が本格化すれば、コスト競争力を失う恐れもある。

中東の産油国は一般に原油の生産コストが低い。サウジはライバルの生産者が市場から振り落とされても最後のプレーヤーとして残り、残存利益を総取りする戦略とみられる。グリーン水素ならば、石油やガスを温存しつつ、化石燃料に代わる「輸出商品」の柱として育てることができる。

課題はブルー水素の2~4倍とされる製造コストの高さ。ただ、水を分解する装置の大型化とコスト低減が進んでおり、30年ごろにはブルーとグリーンの製造コストが並ぶとの見方もある。

湾岸産油国は再生エネも豊富だ。国土の大半を占める広大な砂漠に太陽が照りつけ、海岸線も長く、風力や太陽光発電の立地場所として理想的。サウジは30年までに国内エネルギーの半分を再生可能エネルギーでまかなう目標を掲げる。

高い潜在力がありながら、湾岸産油国の再生エネの発電量は世界全体の1%にとどまる。逆にいえばグリーン水素の製造に回す再生エネの余力も極めて大きい。

エネルギー調査会社ライスタッドエナジーによると、カタールのグリーン水素の生産コストは1キログラムあたり5.8ドル(約640円)。デンマークの3分の2の安さで、世界でも価格競争力がある。

製鉄や石油精製、飛行機など再生エネによる電化が難しい分野に水素を活用することで温暖化ガス排出を減らせる。いま水素のほとんどは工業原料として使われ、エネルギー源としての利用はほぼない。英石油大手BPによれば、50年に温暖化ガス排出を実質ゼロにするには、最終エネルギー消費の16%を水素でまかなう必要がある。』

米、対北朝鮮密輸タンカー接収

米、対北朝鮮密輸タンカー接収 シンガポール人所有
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021073100334&g=int

※ スゲーな…。

※ カンボジアの港湾に停泊中だろうが、所有者がシンガポール国籍人だろうが、米国発の「差し押さえ状」によって、タンカーだろうが何だろうが「接収」が可能なわけだ…。

※ これが、米国の「覇権の力(ちから)」というものだ…。

『【ワシントン時事】米司法省は30日、北朝鮮への石油製品密輸に関わったとして、シンガポール人の男が所有するタンカーの接収を明らかにした。タンカーは国連安保理の北朝鮮制裁決議に違反し、洋上で物資を積み替える「瀬取り」を行っていたという。

北朝鮮、仮想通貨350億円盗む 国連専門家パネルが報告書公表

 司法省によると、タンカーは2019年8月~12月にかけ、位置情報の伝達装置を違法に止め、150万ドル(約1億6000万円)相当以上の石油を「瀬取り」で、制裁対象の北朝鮮の船に移した疑い。

 カンボジア当局が20年3月、米国の差し押さえ状に従って、タンカーを拿捕(だほ)していた。米当局はシンガポール人の男を訴追し、行方を追っている。』

[FT・Lex]米コムキャスト 五輪でも伸び悩む動画配信

[FT・Lex]米コムキャスト 五輪でも伸び悩む動画配信
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCB30EWO0Q1A730C2000000/

 ※ 「ギグワーク」という言葉が作られたように、エンタメ、コンテンツを視聴する側の視聴習慣、視聴形態が、「すき間」時間を投入するものに変化して来たんだろう…。

 ※ いや…、すき間時間「しか」投入しないようになったのか…。

 ※ それでも、あのスマホの「小さい画面」で見て、楽しいものなのか…。

 ※ 結果だけ分かればいい…、オイシイところだけ摘まんで提供されれば、それでいい…、と考える層が増えるだろう…。

 ※ やはり、大画面・高精細のディスプレイで視聴したい…、と考える層もいるだろう…。

 ※ コンテンツの提供側も、そういう「投入される時間」「視聴されるデバイス(画面の大きさ)」なんかに、大きく影響されるだろう…。

 ※ もう既に、「採用種目(3×3、スケボー、BMX、ボルダリングなんか)」にそういう萌芽が見て取れる…。

 ※ 12年後(3回後)、20年後(5回後)には、「採用種目」も大きく変わっている可能性がある…。

 ※ コロナもさることながら、東京2020は、そういう「大変革の先駆け」となった大会だったな…、と位置づけられるものになったかもな…。

 ※ まあ、コンクリの「耐用年数」の関係から、「インフラの刷新」の位置づけは、変わらんだろうが…。

『米国における東京五輪の放映権を持つNBCユニバーサル(NBCU)を傘下に置く米メディア大手コムキャストは、五輪の中止を恐れていた企業の一つだ。様々な評価があるなかで東京五輪が開催されているいま、米国の視聴者にとっての問題は、どこで競技を見たらいいかわからないということかもしれない。

米ロサンゼルスのビルに掲げられたコムキャストのロゴ(2018年6月)=ロイター
フィラデルフィアに本社があるコムキャストは、CATVやブロードバンドだけでなく、テーマパークや映画、テレビ番組などを提供する本格的なメディア・通信のコングロマリットだ。同社は7月29日、4~6月期の堅調な決算を発表した。エンターテインメント業界の回復で、営業利益は前年同期比で13%増えた。投資家の注目は、コムキャストの新たな動画配信サービス「ピーコック」に集まる。ピーコックの評価は定まっておらず、五輪の米国代表を応援する視聴者の後押しが必要だ。ところが多くの人はまだ、その存在を知らない。

コムキャストは、CATVの回線を提供すると同時に、CATVやテレビ局を所有する数少ない会社だ。CATVは衰退の一途をたどっている。同社は、4~6月期に加入者が40万人減ったと発表した。一方、ブロードバンドや携帯電話の利用者が大幅に増え、CATVを解約する「コードカッター」の数を上回った。東京五輪の放映権は120億ドル(約1兆3200億円)だとされるが、広告収入は極めて好調だ。2021年の利益を押し上げるとみられる。

コムキャストは、従来のテレビの収益性がなお高いものの、将来の拡大は望めないと認識しながら、バランスをとって前進する必要がある。バスケットボールなど注目される五輪競技を放映することで、ピーコックをライバルのメディアと同様に不可欠な存在にするチャンスはあるが、加入者数は伸び悩んでいる。コムキャストは7月29日、ピーコックの有料会員が5400万人で、このうち(視聴頻度の高い)「アクティブアカウント」は2000万人を超えたと発表した。これに対し、米動画配信大手ネットフリックスの有料会員は2億900万人にのぼる。

コムキャストには、スポーツの生中継だけでなく、ユニバーサル・ピクチャーズ、NBCテレビなど魅力的なコンテンツがいくらでもある。だが、そのコンテンツをどこで放送するかによって、短期的な利益と長期的な成長の間にジレンマが生じる。この2年間、同社の株価上昇率は3分の1にとどまり、ネットフリックスやS&P500種株価指数に大きく後れをとってきた。コムキャストは、ゲームがまだ始まったばかりであることを願っているに違いない。

(2021年7月30日付 英フィナンシャル・タイムズ電子版 https://www.ft.com/)

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ベラルーシ大統領、選手ら批判

ベラルーシ大統領、選手ら批判 東京五輪で成績不振
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021073100331&g=int

『旧ソ連構成国ベラルーシのルカシェンコ大統領が、東京五輪で自国選手の成績が過去と比べて振るわないことを批判している。7月31日までのメダル数はトランポリン男子の金が唯一。昨年8月の大統領選に伴う反政権デモから1年を迎える中、大会が国威発揚と政権浮揚につながらず「ご立腹」の様子だ。

岸7位、メダルならず トランポリン男子〔五輪・トランポリン〕

 ベラルーシは2008年北京、12年ロンドン、16年リオデジャネイロの五輪で、各10個前後のメダルを獲得。ドーピングでメダルが剥奪されるケースもあった。

 強権的で「欧州最後の独裁者」と呼ばれるルカシェンコ氏は7月29日、「どの国よりもスポーツに資金をつぎ込んでいるのに」と不満を爆発させた。ベラルーシの選手に関し、アフリカなどの選手と違って「飢えていない」と決め付け、ハングリー精神が足りないと持論を展開した。

 「(外国の選手は)五輪で勝てば何でも手に入るが、負ければパンを探し回らなければならないことを知っている」と言いたい放題だ。

 実際、ルカシェンコ氏から国民の心が離れていることも、影を落としている。報道によると、柔道男子のトップ選手らが反政権派に同調したとして、代表入りできなかった。東京五輪のベラルーシ選手団は100人超だが、政権を支持しないアスリートも少なからず含まれるという。』

勝因は「南シナ海問題」?

勝因は「南シナ海問題」? フィリピン初の金メダリスト
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021073100343&g=int

『【マニラ時事】東京五輪でフィリピン初の金メダルに輝いた重量挙げ女子のヒディリン・ディアス選手(30)について、同国重量挙げ協会のプエンテヴェラ会長が「西フィリピン海(南シナ海)の問題があったから勝てた」と発言し、話題になっている。ディアス選手も29日の記者会見で「西フィリピン海は私たちのもの」と繰り返し、「戦争ではないけれど、国を代表して中国を倒せた」と語った。

五輪で透ける国際情勢 反差別・紛争、選手胸に―「平和の祭典」、表現の場に

 プエンテヴェラ会長の発言は、ディアス選手が強敵の中国選手を破って金メダルを獲得した翌日の27日の取材で飛び出した。試合前に「中国には何度も打ち負かされてきた。今度はお前の番だ」とけしかけたとも明かした。一連の発言は、政治的中立を掲げる五輪憲章とは相いれないが、国内では好意的に受け止められている。

 一躍「時の人」となったディアス選手に対し、政府や企業は競うように家や賞金の寄贈を発表。同選手は30日までに、家3軒やアパート1軒のほか、総額4850万ペソ(約1億600万円)の賞金、生涯無料の航空券とガソリン代、車2台を獲得した。』

金メダリストはモン族系

金メダリストはモン族系 逆境はねのけ初の快挙―米体操女子スニーサ・リー
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021080100178&g=int

『東南アジアの少数民族「モン族」にルーツを持ち、体操女子個人総合で優勝した米国代表のスニーサ・リー選手(18)。自身の故障や身内の不幸などが重なり、逆境と重圧の中で東京五輪を迎えたが、モン族系として初の金メダルの栄光を手にし、「移民の国」に興奮をもたらした。

「お姫様」は金メダリスト 東京五輪開会式で話題、母国カザフも報道

 「まるで夢のよう。まだぴんときていないもの」。リー選手は7月29日の記者会見で金メダル獲得の感想を語った。家族に起きた不幸などで「ここ2年は大変だった」と振り返り、「やり切った自分を誇りに思う」と述べ、両親やコーチへの感謝を口にした。
 モン族は中国南部やベトナム、ラオスなどで暮らす少数民族。米メディアによれば、リー選手の両親はそれぞれ1970~80年代に家族と共にラオスから米国に移り住んだ。現在、モン族系の人々はカリフォルニア州やミネソタ州、ウィスコンシン州を中心に30万人を超えるという。

 ラオスでは75年に社会主義政権が誕生し、迫害を恐れた人々が数多く国外に脱出した。リー選手の祖父は75年に終結を迎えるベトナム戦争で、共産主義勢力と敵対していた米軍に協力。ラオス新政権下の弾圧を懸念し、米国への移住に踏み切ったとみられる。
 リー選手の父ジョンさんは「モン族が厳しい生活をくぐり抜けてきたことを理解している人は少ない」と語る。移民として米国でたくましく生きるモン族は、クリント・イーストウッド監督の映画「グラン・トリノ」(2008年)で取り上げられた。最近では新型コロナウイルスの感染拡大で、アジア系住民への嫌がらせや暴力などのヘイトクライム(憎悪犯罪)も増えている。

 親子の二人三脚で歩んできたが、ジョンさんは19年、はしごから転落して下半身不随に。リー選手も足を骨折したほか、新型コロナ感染で親族を亡くすなど、「(体操を)やめようと思うこともあった」と苦しかった日々を振り返る。

 さらに、リオデジャネイロ五輪4冠を達成したチームメートのシモーン・バイルス選手が精神面への負担回避を理由に欠場を表明。メダルへの期待や重圧がリー選手に一気にのし掛かったが、「自分のために頑張るんだ。楽しめ」という父の言葉を胸に逆境をはねのけた。

 出身地であるミネソタ州セントポールの近郊では家族や友人が大勢集まり、金メダルが決まると大歓声を上げ、喜びを爆発させた。リー選手はメダル獲得後のインタビューで「モン族の人には夢がかなうことを知ってほしい。決して諦めないで」と訴えている。 (時事)』

米女子体操界の奇跡! 救世主のルーツはラオスの山岳地帯 スニーサ・リーの人生の向こう側
https://news.yahoo.co.jp/articles/2265d399ec3d4d9293fadbfc86e7ef6dfe8d516e

『【高柳昌弥のスポーツ・イン・USA】クリント・イーストウッド監督が2008年に製作した映画「グラン・トリノ」は、イーストウッド自身が演じる孤高のポーランド系米国人で元自動車工のコワルスキーと、アジア系移民の間で起こる心の変化と人間として本当に大事なものは何なのかをテーマにした作品。映画で重要な役割を担ったのはラオス、ベトナム、タイの国境周辺の山岳民族「モン族」の移民2世のタオ少年だった。

 モン族はベトナム戦争で米国に協力。それが災いして1975年に米国が撤退すると多くの人たちが行き場を失い、米国への移住を余儀なくさせられた。もともと今の中国の領土内が居住地だったそこを追われて東南アジア3カ国の山岳エリアを転々。数少ない収入源だったアヘン製造につながるケシの栽培はラオス政府の方針によって消滅し、今は山の斜面で行う焼き畑農業によってギリギリの生活を送っているという。

 現在、米国内でモン族の移民の最大のコミュニティーがあるのは中西部ミネソタ州ミネアポリスとセントポールの近郊。そして2021年7月29日、セントポールで生まれたモン族の第2世代が今度は米国スポーツ界の窮地を救った。

 モン族系米国人として初めて星条旗を背負って五輪代表となったのが女子体操のスニーサ・リー(18)。しかし母国を出発する前とその後では異なる立場と向かいあった。リオデジャネイロ五輪で“4冠”を達成した女子体操界の「絶対女王」シモーン・バイルズ(24)が団体には出場したものの自身の連覇がかかっていた個人総合を「精神的なストレスがかかっている」として棄権。米国期待の大スターが突然、舞台から“降板”するというまさかの事態となっていた。

 しかしリーは最後の種目となった床で自分の演技の難度を上げてすべて成功。そのあと床を得意にしているブラジルのレベカ・アンドラージ(22)が無難に演技をすれば逆転優勝を飾るだろうと見られていたが、ラインオーバーを2度犯すなどまさかのミスを連発し、わずか0・135点という差でリーがバイルスに代わって?金メダルを獲得し、米国はこの種目で大会5連覇を達成した。

 「これが現実の出来事とはとても思えません。どんなによくても銀メダルだろうと思っていましたから」

 生まれたときの名前はスニーサ・パブソンポー。2歳になったとき、ラオスからの移民だった母イーブ・トイさんが同じくモン族系移民のジョン・リーさんと出会い結婚。ただし戸籍上、法的な結婚ではなかった。それにもかかわらず名前を変えた背景には、今もなお社会問題となっているアジア系への差別と偏見をかわそうと意図があったと思うのだが、本当のことはわからない。しかし「リー」という名前を得たスニーサは、ラオスに残っていればなかったであろう?別の人生をここで手に入れた。

 6歳にしてすでに体操で天才的な才能を発揮。そして五輪選考会ではバイルスをかわして主要大会ではここ数年負け知らずだったバイルスを2位に追いやっていた。

 ただし本人もチーム関係者も、そして米国民もが東京五輪での大黒柱はあくまでバイルスであり、そのスターの座はゆるぎないものであると誰もが信じていた。

 ミネアポリス郊外の集会所では、事故で下半身にマヒが残っている父ジョン・リーさん、母イーブ・トイさん、そしてモン族の多くの移民たちがスニーサの演技を見守っていた。

 「この喜びをどう言葉で表現していいのかわかりません。金メダルなんて考えてもいませんでした。私は決して人前で泣くような人間ではないのですが、きょうは家族にとってもコミュニティにとっても“HAPPY TEARS”です」と、AP通信の取材に答えたジョン・リーさんは苦難の人生を重ね合わせながら、娘が成し遂げた偉業に生まれて初めてのうれし泣きを経験。悲劇の民族とまで言われたモン族が、崩れかかっていた女子の体操王国を長い長い時間をかけて見事なまでに救った1日だった。

 映画ではコワルスキーが命をかけてタオ少年を救い、愛車「グラン・トリノ」を“形見”として授けた。

 そして東京五輪ではバイルズに代わってリーがバイルズの穴を埋めて頂点に立ち、「金」という価値あるメダルを授けられた。

 世界には多くの少数民族がいて、決して恵まれていない生活環境の中で日々の生活を送っている。しかしスポーツができる環境を与えれやれば何かが変わる…。アジア系移民に対する偏見と差別が米国の社会で問題となっているが、クリント・イーストウッドよりもカッコよかった(と、私は思う)スニーサ・リーの“演技”の中には、今まで見えてこなかった新たな未来と可能性が見え隠れしていた。

 ◆高柳 昌弥(たかやなぎ・まさや)1958年、北九州市出身。上智大卒。ゴルフ、プロ野球、五輪、NFL、NBAなどを担当。NFLスーパーボウルや、マイケル・ジョーダン全盛時のNBAファイナルなどを取材。50歳以上のシニア・バスケの全国大会には7年連続で出場。還暦だった2018年の東京マラソンは4時間39分で完走。 』

男子100mはヤコブスが初優勝

男子100mはヤコブスが初優勝
陸上・1日
https://nordot.app/794559084016746496?c=39546741839462401

『男子100m決勝はヤコブスが欧州新記録の9秒80で走り、同種目でイタリア人初の金メダルを獲得した。追い風0.1mで、2位は9秒84のカーリー(米国)、3位は9秒89のドグラス(カナダ)だった。

 女子100m障害準決勝で寺田明日香は13秒06の1組6着となり通過できなかった。男子走り高跳び決勝は2m37で並んだバルシム(カタール)とタンベリ(イタリア)がジャンプオフをせず金メダルを分け合った。戸辺直人は2m24の13位。同400m障害の山内大夢は準決勝で3組6着だった。

 女子三段跳び決勝はユリマル・ロハス(ベネズエラ)が世界新記録の15m67で優勝した。』

中国初の100m決勝「歴史的」アジア新記録の蘇炳添

中国初の100m決勝「歴史的」
アジア新記録の蘇炳添
https://nordot.app/794577809898258432?c=39546741839462401

『【北京共同】中国メディアは1日夜、東京五輪の陸上男子100メートル準決勝で蘇炳添(中国)がアジア新記録を出し、中国選手として初めて決勝に出場したことを「歴史を塗り替えた」などと相次いで速報した。

 共産党機関紙、人民日報(電子版)は「メダルは取れなくても尊敬に値する。中国の誇りだ」と称賛。国営中央テレビのアナウンサーは決勝の実況中継で蘇の名前を連呼し「東京で中国陸上の伝説を生み出した」と評価した。』

中国選手を絶賛するバッハ会長

中国選手を絶賛するバッハ会長と五輪を政治利用する菅政権
https://news.yahoo.co.jp/byline/endohomare/20210801-00251059

『7月29日、バッハ会長は中国の単独取材を受け中国選手の活躍を絶賛した。一方21日にIOCは北京冬季五輪有観客開催の期待を表明している。日本では政府のコロナ感染に対する国民の不満をかわすために東京五輪を開催したと31日に河村議員が明言した。

◆中国メディアの独占取材で中国選手の成績を絶賛するバッハ会長
 7月29日、IOC(国際オリンピック委員会)のバッハ会長は東京大会国際放送センター(IBC=International Broadcasting Centre)にある中国の中央広播電視総台(中央ラジオテレビ総局)CMG(China Media Group)を訪れ、単独取材に応じた。この取材に関して北京のCCTVは<東京オリンピックにおける中国選手の活躍を誇らしく思う>というバッハの言葉をタイトルにして大々的に報じた。

 それによれば、バッハは以下のようなことを言っている。

 ●東京五輪に参加した中国の選手たちは、オリンピック精神に満ち溢れ、その成績を誇らしく思う。今日、私は水泳競技に立ち会う機会を得て、中国選手がまた新たな金メダルを獲得したのを目撃した。

 ●私が初めて中国に行ったのは1980年だが、現在の中国はスポーツにおいてだけでなく、あらゆる面で劇的に変化している。 私は、さまざまなスポーツイベントにおける中国のアスリートたちの傑出した活躍に感銘を受けている。中国は世界に驚くべき速度で発展している中国の姿を見せている。

 ●習近平国家主席の北京冬季五輪に対するイニシアチブに感謝し、3億人の中国人を雪と氷のスポーツに参加するように持って行くと約束したことに感謝する。

 ●2022年の北京冬季五輪において、熱情的に客をもてなす中国の人々が、世界に又とない記憶をもたらすと確信している。

 ●IOCと中国のCMGは常に密接な協力関係を保ってきた。北京冬季五輪は、私たちの協力関係におけるもう一つの重要なマイルストーンを創り上げると確信している。IOCは常に継続的にオリンピック・ムーブメントを支援し続けている貴局に心から感謝している。

◆中国のCMGが、わざわざバッハ会長を招いていた
 中国の中央テレビ局CCTVは同日、もう一つの情報を発信していた。

<バッハはCMGから東京五輪の中国チーム・ユニフォームを受け取った>というタイトルの情報の中で、CCTVは「バッハはCMGの独占取材を受けるためにIBCにあるCMGのスタジオにわざわざ特別に出向いた」と書いている。

 中国語の簡体字で「専程」という文字があるが、これは「ある目的を達成するために、わざわざ、そこへ行く」という意味で、その目的とは、CMGの単独取材を受けるためだったことになる。

 だから「わざわざお越しいただいたお礼に」と、CMGは東京五輪の中国チーム・ユニフォームをバッハにプレゼントし、バッハは喜んで受け取ったということが書いてある。

 日本では、バッハはIBC視察に行っただけだと報道されているが、実態は違う。

 7月13日のコラム<バッハ会長の頭には「チャイニーズ・ピープル」しかない>

に書いたように、バッハの頭にはあくまでも「中国」しかないのである。日本はその通過点に過ぎず、利用しているだけだ。

◆IOCは北京冬季五輪の有観客開催に期待
 東京大会開会式2日前の7月21日、IOCは来年の北京冬季五輪の成功には観客が必要だという見方を示した。発言したのはIOCの北京大会調整委員会のサマランチ(ジュニア)委員長で、「北京大会では大きな成功が必要」で、そのためには「観客が必要だ」と明言した。「中国の人々のもてなしを誰もが楽しむ機会を実現したい」とも語った。

 23日から東京大会が無観客で開催されることを決めながら、一方では「五輪の真の成功は観客があってこそだ」と言うことは即ち、「東京は無観客で失敗だ」と言ったに等しく、対照的に「北京ならば(コロナ感染をコントロールしているので)有観客が可能で、成功するだろう」と言ったに等しいのである。

 これではまるで、日本は弄ばれているようなものではないか。

 そのような中で必死で頑張る日本選手をもバカにしていると言っても過言ではないだろう。

 日本国民全体の命に関しては、五輪開催に集中する分だけコロナ感染抑制への努力がそがれて感染は拡大し、医療資源も枯渇して、日本人の命を奪っていく可能性は否定できない。IOCにバカにされながら、日本人は命を犠牲にすることにつながっていく要素を秘めている。

◆河村議員――五輪開催はコロナ対策に対する国民の不満をそらすため
 このような中、自民党の河村建夫議員は7月31日、コロン感染拡大の中での五輪開催に関して、なんと、「五輪がなかったら、国民の皆さんの不満はどんどんわれわれ政権が相手となる。厳しい選挙を戦わないといけなくなる」と語ったという。

共同通信が伝えた。

 共同通信によれば、それは山口県萩市における会合での発言とのことだが、ここにきて国民から受けていた「国民の命を軽視し、コロナ下でも五輪を強行開催するのは選挙のためだろう」という批判が真実だったことを露呈したことになる。

 日本人の命を軽視しているのはIOCだけではなかったのだ。

 菅内閣自身が「自公政権与党は選挙しか考えておらず、東京五輪開催によって急拡大していくコロナ感染など眼中になく、日本国民が選手の活躍に目を奪われてくれれば『選挙に有利になる』という思考しかない」ことを証明したようなものだ。

 河村議員の「正直さ」にわれわれは深く感謝しなければならないだろう。

 私たちが今、いかなる現実に置かれて、いかなる意志によってコントロールされているかを、ここまで「見事に」表現してくれた言葉は滅多にないからだ。

◆「アフター東京五輪」のシナリオ
 東京五輪開催とコロナ感染拡大は無関係だと菅政権もバッハも主張しているが、「五輪は開催していいのに、なぜ自分たちはここまで自粛しなければならないのか」という庶民の声は大きく、自宅でテレビ観戦しろと言われる中「家族感染」がコロナ感染拡大の一番大きな原因になっているなど、矛盾だらけの政策と現状だ。

 五輪が開催されているのだから、「これくらいは許されていいだろう」という気の緩みを招くこともあろうが、緊急事態宣言など出しても、国民は政府など信用していないから「行動変容」には結びついていない。

 となると、一桁台でも感染者が出たら都市封鎖をするほどの厳重体制で動いている中国に比べて、このまま行けば日本は爆発的なデルタ株の感染を抑えることが困難になるだろう。

 宴(うたげ)が明けて、東京はパンデミックに見舞われ、北京が有観客北京冬季五輪で勝利宣言をすることにつながらないとは限らないのだ。

 現時点(7月31日統計)での中国(本土)全体および北京の感染者数と(1日当たりの)新規感染者数を日本全国および東京と比較すると以下のようになる。

2021年7月31日における感染者数と一日当たりの新規感染者数の比較
 この数値を見ただけでも、来るべきシナリオは歴然としているだろう。

 中国は総人口14億人の中で、現時点(7月31日で)1025人しか感染者がおらず、北京に至っては猫の子一匹看過せぬ厳しさで厳重警戒している。

 しかし、東京の新規感染者数4058人は、日々膨らんでいき、五輪開催中にもデルタ株パンデミックが起きないとも限らない。

 その結果、いかなる事態が待ち受けているかと言うと、「民主主義体制」がいいのか、「専制主義的(独裁主義的)体制」がいいのかという、米中両大国を中心とする世界覇権の問題が人類の前に大きく立ちはだかる中で、「専制主義体制」に軍配が上がる危機が横たわっているということなのである。

 言論弾圧をする国家の価値観によって支配されたくないと思っているのが民主主義体制の中で生きている人々の共通の思いのはずだ。その思いが踏みにじられるシナリオが待ち構えている方向には動きたくないのもまた、私たちの共通の思いだと信じる。そのためにはいつもグローバルな視点を持っていなければならないのではないかと自らに言い聞かせている次第だ。

(なお、南京の空港において新たに発生したデルタ株感染者に関しては、必要に応じて別途考察することとする。)』

朝鮮学校の無償化除外が正式決定

朝鮮学校の無償化除外が正式決定
http://www.thutmosev.com/archives/86422083.html

『韓国北朝鮮籍の子供は1世代で9割というとてつもない速さで減少している

朝鮮学校の無償化裁判が終結

日本政府は少子化対策の一環として、所得500万円から740万円以下の世帯の高校授業料を2020年度から無償化している。

子供の人数や私立か公立か、授業料の上限金額が定められているがほとんどのケースで無償化された。

だが対象外になった学校があり、フリースクールと朝鮮学校は対象外になった。

フリースクールは出席日数が足りない等の理由で中学校卒業資格を得られなかった人などが、自主的に学習する学校です。

芸能人が忙しすぎて一日も学校に行けず、高校進学できずフリースクールに通った例がある。

朝鮮学校は文部省指導要領に従っておらず、法律上の学校ではないとして除外された。

これに異議を唱えた朝鮮学校側が国を提訴し、敗訴したが最高裁まで争った。

その結果2021年7月27日、朝鮮学校側の訴えを退ける最高裁判決があり決定した。

2013年以降5か所で裁判を起こしたが、最高裁ではまとめて敗訴になった。

「朝鮮総連が朝鮮学校と密接な関係にあり、支配的な影響力を行使している」(高裁判決より)というのが判決の理由です。

朝鮮総連と朝鮮学校の関係が焦点だったが、意外にも朝鮮学校と朝鮮総連、北朝鮮とは直接関係が無い。

朝鮮学校は南北分断する前の1945年(敗戦後)、日本に滞在する朝鮮人の国語教育機関として「国語講習所」が創設された。

生徒が急激に減少している理由

その後北朝鮮と韓国が建国され、日本に居住する朝鮮籍の人は在日外国人となり全員に国外退去命令が出された。

だが朝鮮戦争が勃発して数十万人以上が日本に残り、かえって半島から日本に10万人以上が密航で避難してきた。

現在日本に居住する韓国・北朝鮮国籍の人は日本政府の退去勧告を拒否したか、密航や合法的に戦後日本に入国した人の子孫です。

戦前満州や朝鮮に居住していた日本人民間人は、全員が家と資産を奪われ脱出したが、この違いを誰も論じようとしない。

話を朝鮮学校に戻すと南北建国後も朝鮮の学校であり、南や北といった区別は表向きなかった。

だが韓国は在日韓国人に冷淡で、「絶対に韓国に帰国して欲しくない」という態度をとり支援もしなかった。

北朝鮮は在日韓国朝鮮人に帰国を勧め、実際多くの人が北朝鮮に帰国し、朝鮮総連を通じて朝鮮学校を支配下に置いた。

朝鮮学校は全国で61校あり現在の生徒数は6000人以下だが、以前は数万人もいました。

生徒の7割は韓国人と日本人で北朝鮮国籍は3割、国籍別ではおそらく日本国籍が多いと考えられる。

親が北朝鮮思想に傾倒した日本人や日本に帰化した元韓国籍の日本人、片親が韓国籍の日本人などが通っている。

在日韓国朝鮮人は現在約47万人、終戦後200万人だったが60万人に減り、密航で一時70万人に増えた。

その後は在日同士の婚姻が減少し、日本人との間の子供の多くは日本国籍を選択するようになった。

片親が日本人だと子供は日韓好きな方を選択でき、日本で生きるなら日本国籍を選択する人が多い。

民団資料によると在日韓国人の9割は日本人と結婚しているので、在日韓国朝鮮人は1世代で9割減少します。

朝鮮学校ももう寄付だけでは学校を維持する事ができず、ギリギリのところに追い込まれていると考えられる。

生徒数が全国で1000人以下になりやがて100人以下になった時、最初の私塾に戻るのかもしれません。

韓国政府は在日韓国人を支援しない態度なので、在日のための韓国学校は存在しない(存在する韓国学校は財閥企業や外交官子弟のための学校) 』

馬淵優佳さん SNSでの中傷被害を告白

※ この人、確か瀬戸大也選手の嫁だろ…。

※ なるほど…。そういうことか…。

馬淵優佳さん SNSでの中傷被害を告白 血筋が中国という理由で…「すごい嫌な気持ちになる」
https://news.yahoo.co.jp/articles/dee49f2a588cd0d76c274270894fe1b1f8290bc2

『元飛び込み日本代表の馬淵優佳さん(26)が1日放送のTBS「サンデージャポン」(日曜前9・54)に生出演。SNSでの誹謗(ひぼう)中傷被害を告白した。

 「テレビに出ることが多くなると、SNSでいろいろなご意見をいただくことが多い。ですけど、それを覚悟の上で出てるので私自身気にすることはない」というが、中にはスルーできないようなコメントも。

 「ひとつ気になるのが、国籍やルーツに対して批判する人がいるんです。私、両親が中国出身で、帰化して私は日本で生まれ育ったんですけど、血筋は中国なので『中国だから気が強い』『中国に帰れ』とかそういう意見をいただくんですね」と明かした上で「それは国を批判してるって受け取りますし、両親に対しても言われてるように感じるので、すごい嫌な気持ちになる」と嫌悪感をあらわにした。

 「これからだんだん多様性が重要になってきて、いろんな国籍とかルーツを持つ人が増えてくると思うんですけど。それに対して寛容で理解を示していかないと、これからの国際社会において、置いていかれるんじゃないかっていう危機感があります」と語気を強め「学校でSNSの授業とかそういう教育を小さいころからしていくっていうのは、これから大事になってくる」と話した。』