台湾LINE、政治家・軍など100人以上の要人情報流出

台湾LINE、政治家・軍など100人以上の要人情報流出
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM287IA0Y1A720C2000000/

『【台北=中村裕】台湾当局や政党、軍の要人など100人以上が、対話アプリのLINEを通じてハッキングされていたことが28日、分かった。台湾ではスマートフォンでLINEを利用する人が非常に多く、危機感が強まっている。当局も事実関係を認め、原因の調査を進めている。

要人らのスマホ内にあるプライバシー設定「Letter Sealing」機能が最近、何者かによって無効にされたことが判明した。多くの個人情報が流出した可能性がある。

LINEの台湾法人は28日、「今回の事件を受け、LINEのシステムが異常を検知した。直ちにユーザーを保護するための必要な措置を取った。当局にも既に報告し、今後も継続して必要措置を講じていく」との声明を発表した。

ハッカーは、イスラエル企業のNSOグループが開発した犯罪監視用のスパイウエア「ペガサス」を使って、ハッキングした可能性があるという。

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ペガサスは、スマホの利用者が何かのサイトをクリックをしなくても、メッセージを受信するだけでスマホを乗っ取られ、多くの個人情報が流出することで知られる。通話の盗聴やスマホ所有者の行動なども24時間、監視可能とされる。

18日には、国際的にも、要人を対象とした大量のハッキング行為が明るみになった。ペガサスを使って監視されていた人の5万件以上の電話番号リストが流出した。それを国際的なメディアが連携して調査をしたところ、フランスのマクロン大統領など各国の要人や政治家、ジャーナリストの名前が次々と判明し、国際的な問題となっている。

台湾で見つかったハッキングとの関係性は、今のところ明らかになってはいない。

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