台湾当局、元国防次官を調査

台湾当局、元国防次官を調査 中国スパイへの情報漏洩で
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM28CNZ0Y1A720C2000000/

『【台北=中村裕】台湾当局が、6月まで国防部(国防省)のナンバー3の副部長(国防次官)を務めた張哲平氏を、中国のスパイと接触し、機密情報を漏らした疑いがあるとして調査していることが、28日わかった。スパイに関わる案件で調査対象となった人物としては、近年では最高位だという。

複数の台湾メディアが28日、報じた。台北地方検察署(地検)は同日、「関連の案件を現在調査中である。報道内容についてはコメントしない」と述べた。

張氏は2019年7月から今年6月まで2年間、国防部の副部長を務めた。報道によると、謝と名乗る人物が、中国共産党の指示により、香港などからビジネスを装って度々、台湾を訪れ、張氏や台湾の軍関係者と何度も会食を行ったという。

謝と名乗る人物は、中国の中央軍事委員会の関係者であるとも指摘した。張氏の夫人の香港旅行なども企画し、実際に招待していたことも分かった。これに対し、張氏は旅費は自費だったとしている。

報道に対し、台湾の国防部は28日、「機密管理システムを導入しており、軍の機密情報が漏れることはない」とした。張氏は「数十年間に及ぶ軍経験の中で秘密を守ることを身につけてきた。許可無く、軍事的なことを外部に話すことは絶対にない」とコメントした。当局の調査には、全面的に協力するという。

国防部と張氏は、謝と名乗る人物と頻繁に接触していた事実は、否定していない。張氏は現在、台湾軍の幹部を養成する国防大学の学長を務めている。身柄は拘束されていない。』