テスラ、4~6月最高益更新

テスラ、4~6月最高益更新 中国EV販売がけん引
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『【シリコンバレー=白石武志】米電気自動車(EV)メーカーのテスラが26日発表した2021年4~6月期決算は売上高が前年同期比2倍の119億5800万ドル(約1兆3200億円)、最終利益は11倍の11億4200万ドルだった。中国で現地生産車の販売を伸ばし、売上高と最終利益はそろって四半期ベースで過去最高を更新した。

テスラの4~6月のEV世界販売台数は2.2倍の20万1304台となり、四半期ベースで初めて20万台の大台を突破した。21年に中国・上海市の工場から出荷を始めた新型車「モデルY」の販売が好調だった。売上高と利益水準がそろって事前の市場予想を上回ったことから、26日の米国市場の時間外取引でテスラ株は終値を上回って取引されている。

同社は地域別の販売台数を明らかにしていないが、調査会社のマークラインズによると期中の中国におけるテスラ車の販売台数は3.1倍の約9万2000台だった。同じ期間に2.7倍の約6万8000台だった米国内の販売台数を大きく上回り、テスラにとって中国が最大のEV市場となった。

21年1~3月期までは他の自動車メーカーへの温暖化ガス排出枠(クレジット)の売却収入が業績を下支えしており、最終損益からクレジット収入を差し引くと赤字となる計算だった。4~6月期決算では3億5400万ドルのクレジット売却収入を除いても最終利益は黒字の水準を保ち、EV販売で稼ぐ収益体質が備わりつつある。

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深尾三四郎
伊藤忠総研 上席主任研究員

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ひとこと解説 利益率が大幅改善しクレジット売却益に頼らなくても黒字が出せる収益体質が定着。
Q2(3か月)連結営業利益率は11.0%、クレジット売却益を除いても8.0%(前年同期間は5.4%、▲1.6%)。上海ギガファクトリーでの新型モデルYの量産開始とそれによる売上倍増が収益率の大幅改善に貢献。同期間のグローバル在庫日数はわずか9日(前年同期17日)。需給逼迫感が強くアグレッシブな値付けもマージン改善に効いた可能性あり。半導体不足の影響は今のところ軽微に抑えられている。保有ビットコインの評価損は小さかった。年後半にはベルリンとテキサス州オースティンの新工場が稼働開始予定で世界シェアは上昇基調が続く見通し。
2021年7月27日 7:19 (2021年7月27日 7:21更新)
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