米独首脳、「ワシントン宣言」に合意へ 同盟修復訴え

米独首脳、「ワシントン宣言」に合意へ 同盟修復訴え
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN15EZP0V10C21A7000000/

 ※ ヨーロッパの安全保障は、ロシアの動きに対するNATOを中心とする「抑止力」「対抗力」の構築・維持だ…。

 ※ その要石(かなめいし)が、言うまでもなく「ドイツ」国なわけだ…。

 ※ しかし、米国の経済力は、相対的に低下傾向にある…。

 ※ 米国の立場では、「ヨーロッパの安全保障」にかかる「コスト」を、できるだけ「引き下げたい」わけだ…。

 ※ 特に、某国の「台頭」により、そうそう従来通りの「リソース」を、ヨーロッパの安全保障にだけつぎ込んでも、いられない情勢となって来た…。

 ※ そういうこともあって、トランプ政権は、「軍事費を、もっと引き上げろ!」「さもないと、駐留米軍は削減するぞ!」「ノルドストリーム2は、ロシアを利するから、けしからん!」「もっと、米国からシェール・ガスを買え!」とか、矢継ぎ早に「こん棒外交」に出たわけだ…。

 ※ まあ、それで「反発」買って、「史上最低の米欧関係」になったわけだ…。

 ※ バイデン政権では、それを「じんわり、修正」に出ているわけだな…。

『【ワシントン=中村亮】バイデン米大統領は15日、ホワイトハウスでドイツのメルケル首相と会談した。米政府高官によると、両氏は人権やルールに基づく国際秩序を重視する立場を盛った「ワシントン宣言」に合意する。米国のトランプ前政権下で揺らいだ同盟関係の修復をアピールする。

バイデン氏は会談冒頭で、メルケル氏について「米国の友人だ」と指摘した。会談を通じて「(米独の)永続的な友好関係について議論したい」と語った。メルケル氏は「米国との友好関係をとても重視していると伝えたい」と応じたうえで「再び関係を深めていきたいと思っている」と強調した。

首脳会談では対中国政策が主要議題の一つとなる。人権や強制労働、香港問題などについて意見交換するとみられる。米政府高官は「同盟国やパートナー国とともに強い立場から中国に立ち向かう。ドイツは最も緊密な同盟国だ」と語り、対中政策での協調に意欲を示した。

トランプ前政権はドイツの軍事支出が少ないと繰り返し痛烈に批判し、ドイツが攻撃を受けても米国は防衛義務を果たさない方針を示唆。在独米軍の大幅削減を表明した。ロシアとドイツを結ぶガスパイプライン計画(ノルドストリーム2)にも反対し、米独関係は悪化が続いた。

バイデン政権はドイツとの関係改善を重視し、軍事支出拡大を強く要求せず、在独米軍の削減計画を撤回したうえで増派する方針を打ち出した。ノルドストリーム2についても事業会社とその最高経営責任者(CEO)を制裁の適用除外として計画完了を容認し、ドイツへの配慮を鮮明にしてきた。

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渡部恒雄
笹川平和財団 上席研究員
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ひとこと解説先ほどまで、CNNでバイデン大統領とメルケル首相の共同記者会見を生中継していました。長らくドイツの指導者を務めたとはいえ、引退する指導者との首脳会談としては米国は異例の厚遇をしています。それは、バイデン政権にとって、米独の関係改善はトランプのアメリカファースト外交からの転換の象徴だからでしょう。反トランプのCNNが共同記者会見を重視するのはよくわかります。また、米国の対中対抗・競争政策において、欧州の中で中国と最も密接な経済関係を持つドイツの協力が重要であるという事実も、バイデン政権がメルケル首相を厚遇する理由でしょう。
2021年7月16日 7:23いいね
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