「ウイグル、香港は内政問題」

「ウイグル、香港は内政問題」
北京五輪ボイコット決議に中国メディアが大反発「報復は容赦しない」
https://courrier.jp/news/archives/253277/?gallery

『2022年2月の北京冬季オリンピックのボイコットを加盟国に呼びかけた欧州議会に、中国メディアが激怒している。中国共産党の機関紙「人民日報」系の「環球時報」が、挑発的な社説を掲載した。
中国と欧州の緊張が高まっている。

7月8日、欧州議会は、新疆ウイグル自治区の人権問題が改善されない限り、2022年に北京で開催される冬季オリンピックをボイコットするよう加盟国に求める決議を採択した。

これに対し、中国メディアが反発している。中国共産党の機関紙「人民日報」傘下の「環球時報」は「欧州議会は、西洋社会のもっとも過激で極端なイデオロギーを寄せ集め、同時に、脚光を浴び存在感を示すための、あらゆる種類の政治的悪徳ショーのための舞台を提供している」と非難した。

同紙は、欧州議会の議員らは、真実、責任、結果を無視し、「最大限の音量と衝撃」をもたらそうとするばかりだと批判している。

同紙によれば今回の欧州議会決議は、大部分が香港当局に対するアメリカの制裁リストを真似たものだが、「冬季オリンピックに関しては、アメリカ以上に一線を超えている」。
とはいえ社説は、この呼びかけには効力がないと推測しており、楽観主義ものぞかせる。
「欧州議会決議と実際の対中国政策の隔たりは、欧州議会と各国政府の対中姿勢の間の隔たり以上に大きい。(中略)欧州各国と中国の現在の関係を鑑みるに、決議が実施される可能性はきわめて低い」

2022年北京オリンピックのボイコットを呼びかけるデモで掲げられたプラカード「人権なしに、オリンピックはない」と書かれている(2021年、ロンドン)
Photo: May James / SOPA Images / LightRocket / Getty Images

「報復は容赦ないものとなる」

社説は欧州と中国の関係は互恵的関係であるとし、欧州議会が示したような、欧州のほうが中国よりも優位に立っているという考えを否定した。「欧州連合が香港や中国の高官に制裁を課すのであれば、今度は彼らが中国による報復を受けることになるだろう」と述べた。

同紙はさらに、新疆ウイグル自治区と香港での出来事は「中国の内政」だと強調し、「欧米が、衝動的に怒りを爆発できた時代は終わった」と断言した。そして、このような状況下で米国と欧州連合が上記2つの問題に関して緊張を引き起こすようなことがあれば、「我々には、そのような衝突の結果を受け入れる準備ができている」と主張している。

また、「香港と中国本土を標的としたあらゆる制裁は、容赦のない報復の対象となるだろう。(中略)米国と欧州は、対立によって中国が受ける損失と同様の損失を受けることになる」と述べ、米国と欧州に自制を求めた。

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