ハイチ大統領、武装集団が暗殺

ハイチ大統領、武装集団が暗殺
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCB07C6F0X00C21A7000000/

『【サンパウロ=共同】カリブ海のハイチからの報道によると、同国のモイーズ大統領が7日未明、首都ポルトープランス近郊の自宅に押し入った武装集団に暗殺された。ジョゼフ暫定首相が発表した。

大統領夫人も撃たれて病院で治療を受けている。武装集団の身元は不明だが、スペイン語や英語を話していたという。

ハイチでは昨年から議会が機能不全に陥り、今年2月にはクーデター未遂が起きるなど政治や社会の混乱が続いている。』

ハイチで大統領暗殺 暫定首相は非常事態を宣言
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN07EQA0X00C21A7000000/

『【メキシコシティ=宮本英威】カリブ海の島国ハイチで7日未明、モイーズ大統領が武装集団から襲撃を受けて暗殺された。ジョゼフ暫定首相は同日、2週間の非常事態を宣言して空港を閉鎖する措置をとった。9月に大統領選を控える中、不安定な政治や社会情勢が続いてきたハイチはいっそう混乱を深めそうだ。

モイーズ氏は現地時間7日午前1時(日本時間同午後2時)頃、首都ポルトープランス郊外の自宅で襲われて亡くなった。53歳だった。同氏はバナナ輸出業者から転身して、2017年2月に大統領に就任していた。

モイーズ氏の妻も銃撃されて負傷しており、米マイアミで治療を受ける。ロイター通信によると、警察当局は7日夜、銃撃戦の末、容疑者4人を射殺し、2人を拘束した。ジョゼフ暫定首相は「警察と軍が管理している」と強調し、国民に対して冷静な対応を呼びかけた。

ハイチのエドモン駐米大使は武装集団の犯人像について「よく訓練されたプロの集団だ」との見解を示した。ハイチの公用語はフランス語とクレオール語だが、武装集団はスペイン語や英語を話していたという。

国際社会からは暗殺を非難する声明が相次いだ。国連のグテレス事務総長は「暗殺を最も強い言葉で非難する。犯罪の加害者は裁判にかけられなければならない」と指摘した。バイデン米大統領は「凶悪な行為を非難する。ハイチの安全を確保するために支援する準備がある」との声明を公表した。』

『南米コロンビアのドゥケ大統領は「民主的な体制を保護するため」に米州機構(OAS)に対して使節団を送る必要性について言及した。

ハイチでは政治混乱が続いていた。2月7日にはモイーズ氏の殺害を計画していたとして国家警察幹部を含む23人が逮捕された。モイーズ大統領の任期を巡って与野党は激しく対立している。モイーズ氏の退任を求めるデモが大規模化して、2月には混乱の中で死者も出た。

ハイチ大統領の任期は5年だ。モイーズ氏は22年2月までの任期を主張してきた。ただ野党は前大統領の任期が満了した16年2月を起点に、21年2月の退任を求めていた。モイーズ氏は大統領権限の行使で政策を打ち出しており、反発も強かった。

世界銀行によると、ハイチの人口は19年時点で1126万人。1人当たり国民総所得(GNI)は1330ドルと、世界の最貧国の一つとして知られる。10年の大地震では30万人以上の死者が出て、16年には大型ハリケーン「マシュー」で1000人以上が亡くなった。新型コロナウイルスの感染拡大も重荷になっている。』