〔マレーシアの政治(政局)情勢〕

 ※ ごく最近の政治情勢を、ざっくりと調べてみた…。

【マレーシア政治】情勢や問題を仕組みや歴史と共にわかりやすく解説
https://news-japan.tokyo/malaysia-politics/

『マレーシア政治の仕組み

マレーシアは立憲君主制(議会制民主主義)体制をとっています。

議会は二院制で、上院は70議席で任期3年です。44名は国王任命で26名は州議会指名となっています。一方の下院は222議席で任期5年です。小選挙区制の直接選挙で選ばれます。
マレーシアの政党・勢力

マレーシアは1957年にイギリスから独立して、2018年5月まで統一マレー人国民組織(UMNO)を中心とした政党連合(国民戦線)が政権を握っていました。また、イスラーム政党PASも一亭の勢力を持っていました。

そして、2015年9月に民族横断政党の人民公正党(PKR)、中国系・インド系市民が主力の民主行動党(DAP)、イスラーム政党の国民信託党(アマナ)、マレーシア統一プリブミ党(PPBM)で希望連盟が発足します。

希望連盟のトップに首相経験のあるマハティール氏が就任して、国民戦線、イスラーム政党PAS、希望連盟で政権の勢力争いをしていました。そして、希望連盟が2018年に政権を獲得するのでした。

マレーシア政治の歴史

マハティール(1期目)時代に急成長

マレーシアは1957年に独立して、1981年に首相に就任したマハティールの時代から高度経済成長を迎えます。ルックイースト政策という日本社会を見習う政策を行ったことが大成功して、2003年にマハティールは政界を引退します。

アブドラ政権で中東と結びつきを強める

2003年に発足したアブドラ政権はイスラム教の国家であることを強みにして、中東と東南アジアをつなぐハラル・ハブ政策を展開します。

問題も多かったナジブ政権

2008年3月に行われた総選挙で、当時副首相であったナジブが政権を握ります。ナジブ政権は2013年の選挙でも勝利して第二次ナジブ政権となります。ひとつのマレーシア政策を掲げて、行政や経済の改革、民族融和に着手します。

しかし、民族対立や政治腐敗、2015年に扇動法を改正して罰則強化し、テロ防止法など行政権を強化したことによって支持率は30%台に低下します。

そして、2018年の総選挙となり、マハティールが政権に返り咲きました。

マレーシアの政治問題

マレーシアの政治問題は政権の基盤がしっかりしないことです。

2020年にムヒディン政権が行き詰まったことによって、アブドラ国王が政治に介入しました。具体的には、憲法に規定されていない予算案に関して意見をしたことなどがあげられます。

この背景には政府与野党の政争が激化しているからです。マレーシア政界の重鎮たちはそれぞれ違う方向を向いています。

マハティール元首相:政権混乱で辞任、引退時に後継者不表明

ナジブ元首相:汚職スキャンダルあり、UMNO重鎮、アンワル元副首相を推す

ムヒディン首相:現首相

アンワル元副首相:マハティールと蜜月な過去あり、人民正義党(PKR)の総裁

ムヒディン政権は下院で過半数を2議席ほど上回るほどしか確保できておらず、簡単に過半数を失う可能性もあります。

また、マレーシアは新型コロナウイルスの影響で非常事態宣言が発令されたことによって、政権の批判勢力が押さえ込まれています。もちろん、コロナで2020年の経済成長率は前年比で5.6%減に落ち込み、感染拡大が止まりません。

2021年8月1日に非常事態宣言が解除されると、下院で不信任投票が可決され、解散総選挙となる可能性が高いです。その後、どうなるかマレーシア政治の注目ポイントです。

まとめ
マレーシアはマハティールの政治力によって支えらていた面も大きいです。

また、現政権は政権基盤の求心力を失っていることが問題です。

ぜじ、参考にしてみてください。』