陰謀論にハマっている人達は、たぶん、ものすごく知的な活動をしていると思ってる

陰謀論にハマっている人達は、たぶん、ものすごく知的な活動をしていると思ってる
https://blog.tinect.jp/?p=71519

『しかし断言してしまうが、アイディアというのは論理的思考では積み上がらない。

論理は理屈の解析や物事の分析には使えるけれど、こと何か新しいモノを生み出すのには全く役にたたないと言っても過言ではない。

発想力はこんな感じのわかりやすい線形思考をしていない。』

『じゃあ発想はどういう風に産まれるのだろうか?

僕が思うに、それは以下のような形をしている。』

『仕事であった最前線にいる研究者の話

なんでこんな考えに至ったのかというと、最近仕事で研究に携わる機会が多くいわゆる最前線にいる研究者達と話をする事があったのだが、ものの見事にみんなこんな感じでもって思考していたからだ。

ある人はランニングの最中に思い浮かんだ突拍子もない思いつきが今までで最高の業績に繋がったといい、またある人は趣味のガーデニングの最中に突然閃いたアイディアが自分の今までの仕事の全てだったと言っていた。

彼らはずば抜けて頭がよく当然というかロジカルやら知識も抜群に使える。

なので普通に接していると

「こんな風に知的に物事を考えられるから、凄いアイディアが思いついたのかな」

と思わされてしまうのだけど、そういう傍からみてわかりやすい知性は少なくとも研究には全く役に立たないというのである。

「知識や論理的思考は問題を解くのには使えるけど、問題を思いつくのには全然使えない」

「ぶっちゃけ論理的思考能力なんて大学を卒業できるぐらいの頭があれば十分。それに解析するのに知識が足りないのなら、他人を使えばいいだけだし」

「それよりアイディアの種みたいなのを思いつけるか、そしてそれを何かと結びつけて形にして取り出せるかの方が研究者としては大切」

「これが出来ない人間はどんなに頭がよくても研究者にはなれない」』

『陰謀論にハマっている人達は、たぶん物凄く知的な活動をしていると思ってる

この発想力の正体みたいなものに気がついてから、なんで陰謀論に人がはまり込むのかの正体のようなものがうっすらとみえてきた。

実は陰謀論にハマっている人達のやっている事は研究者達のやっている事と全く同じである。

図解するとこんな感じである。』

『Twitterのタイムラインを眺めていると、ときどきトンデモ理論が流れてくる事がある。
その多くは論理が破綻しており「なんでそんな不思議な考えに至ったの?」と思わされるものばかりなのだけど、実際の研究における発想も実は99%は使い物にならないものだという。

研究者いわく

「思いついたアイディアは実際に実験して確かめてみると大体は駄目」

「だけど、たまに上手くいく事がある」

「ヒラメキの9割はただのゴミ。研究とはそういうもの」

なのだそうだが、陰謀論に関して言えばこの「確かめてみたら駄目」というチェック機構を働かせる場所がない。

故に駄目な発想が修正される事なく流れてしまうわけである。

しかし思いついた当人は「ひょっとして、世界の真理に目覚めちゃった!?」みたいに思っていたりするわけで、知的興奮のようなものが凄く脳髄に直撃しているはずである。

たぶん、陰謀論にハマっている当人達は物凄く知的な活動をしていると思っているはずだ。

それが生産的な活動かどうかは置いといて、当人の脳の回路は研究者と同じように動いているのだからかなり楽しいに違いない。 』

『SNSで特定の思考を持つモノと馴れ合いすぎるのは思ってる以上にヤバい

実は研究の世界は普通の人が思っている以上に否定・批判の連続である。

論文を投稿すると査読といって審査を受ける事になるのだけど、一流誌になればなるほど審査員のコメントは辛辣で、褒めてもらえる事など無いに等しい。

かつては論文を投稿する度に「なんでそんな細かい所にイチャモンつけるん?もうちょっと好意的に読んでくれてもええやん」と何度も思ったのだが、最近SNSで特定の思想を加速させて狂っていく人達をみて、あの仕組みにも一定の合理性がある事に気がついた。 』

『SNSは良くも悪くも馴れ合いの世界である。

多くの人は自分の意見を否定される事を物凄く嫌がるから、自分と似たような意見を持つ人間と人間でナアナアな関係ができやすくなる。

そんな感じで集合知が形成されるようになると、実は先程の陰謀論の形成と全く同じような展開になる。

結果としてどんどん人は思想が先鋭化して、狂ってしまうのである。』

『クソリプは耳に不快だが、ある程度は必要なのかもしれない

以前からSNSはエコーチェンバー現象の危険性が指摘されていた。

これは閉鎖的空間内でのコミュニケーションを繰り返すことにより、特定の信念が増幅してしまう事の比喩だが、内部批判が働かないのだから狂った意見が定着してしまうのも仕方がないのかもしれない。

ヤバい発想とヤバい発想が組み合わさって狂った意見が形成され、それを元にまた狂った意見が形成されて…が何度も何度も積み上がっていったらどうなるかなんて言うまでもないだろう。

かつてある人が

「多く新興宗教がおかしくなるのは、信者が教祖を狂わせるからなんだよね」

「普通の人は教祖が信者をおかしくしてるって思ってるかもだけど、それ逆だから」

「1番最初に狂うのは魅力的だったはずの教祖なんよ。信者って凄いよね」

と言っていて妙に感心した事があるが、実際にインターネットのインフルエンサーの多くがおかしくなってしまうのも似たような現象だろう。

信者は教祖を否定しない。

その否定しないのが…たぶん物凄くマズい。

人間、褒められるのは気持ちがいい。

だから自分を肯定してくれる場所に身を置くたくなってしまうものだけど、そういう場所は査読が働かない論文のような場所でもある。

その世界はSTAP細胞のように細胞にオレンジジュースをかけたらiPS細胞が出来上ってしまうようなファンシーな世界に容易になりうる。

クソリプは耳に不快だが、狂わない為にはある程度の合理性はあるのかもしれない。

心の自浄作用としての小説のススメ

とはいえ普通の人が批判をキチンと受け入れられるかといったら、それは無理だ。

ではどうすればいいのだろうか?

僕が思うその回答を書いて文章を〆よう。

最近読んだ本で非常に面白かった一節に「伊勢神宮が何百年たってもキレイなのは、一定期間で遷宮する度に何度も建て直しているから」というものがあった。

<参考 LIFE SCIENCE(ライフサイエンス) 長生きせざるをえない時代の生命科学講義>

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築何年もたった家は必ずどこかにボロがくるが、最初から建て直しをして、壊れた所をその度に取り替えていたら何百年たってもピンピンしている。

実はこの仕組こそ私達の身体で行われているものそのものである。

オートファジーといって、私達の身体は見た目が全く同じようにみえつつも、実は内部で何度も建て直しが行われている。

私達の肉体はこのオートファジーによって身体の中にある老廃物が蓄積しないようになっており、老化現象のかなりの部分がそれで防がれているのだという。

感のいい読者は気がついたかもしれないが、私達の心にもこのオートファジー現象を働かせる事ができれば心の老廃物の蓄積を防ぎフレッシュさを保てるはずだ。

じゃあどうすれば心にオートファジーを作用させる事ができるだろうか?

僕はその鍵は小説にあると思う。

かつて村上春樹さんが小説を読む効用としてこのような事を言っていた。

「小説を読むとフィクションを通じて、現実世界からちょっとだけ離れる事ができる」

「そうして物語の中を旅し終えた後であなたは現実に立ち返るわけだけど、そうして現実に戻ってきた貴方は同じ貴方なのに以前の貴方とほんのちょっとだけ変わっている」

「場合によってはモノの見方がいくらか変わったかもしれない。けど、そこにあるのは確かに以前と同じ現実である」

物語を通じて貴方という存在を離れ、別の人物としての時間を過ごす。

そうしてまた貴方の人生へと還っていく。

この心の動きはまさに心のオートファジーだ。

良い小説を読む事で貴方の心から老廃物が排出され、貴方の心は建て替えられる。

すると以前とまったく同じはずの現実が異なる彩りを呈してみえたりもする。

物語には確かにこのような現象を引き起こす力がある。

たまには上質な小説でも読んで他人の人生を追体験し、いい意味での現実逃避をしてみてはいかがだろうか?

きっと心が晴れるに違いない。

<参考 マネーロンダリング 橘玲>

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〔自民党、各派閥の「数」…。〕

 ※ 竹下さん引退ということで、各派閥の「勢力」をおさらいしてみた…。

 ※ 直近の資料は探せず、前回の「総裁選」の時の資料(画像)だ…。

 ※ まあ、大体は、今もこれをベースに動いているんだろう…。

※ 「細田派」は、安倍さんが総裁を辞任したんで、実質「安部派」になっていると思われる…。

※ 「無派閥」は、相当数が「菅派」だと思われる(全部じゃ、ないんだろうが)…。

 ※ それで、肝心の「無派閥」の「菅支持勢力」だが、「「ガネーシャの会」「向日葵会」「令和の会」
いずれも菅を慕う無派閥議員の集まりと目されている。
党内の無派閥議員は50人以上。17人が所属する「向日葵会」を除き、「派閥の時代は終わった」という菅に配慮して、所属人数は明らかにされていない。何となくミステリアス感も漂う。』と言うことで、「明らかにされていない」らしい…。

 ※ 単純な足し算すると、細田派+麻生派+無派閥(50人とした)=203人
 これに、竹下派+岸田派+二階派+石破派+石原派が対抗したとしても、55+48+44+20+12=179人で、勝ち目は無い…。無派閥の残り23人を、全部取り込んだとしても、179+23=202人だ…。

 ※ 必ず、「勝ち馬に乗る」向きも出てくる…。負けると、干されて、冷や飯食わされるのは、必定だからな…。

※ 前回は、こういう構図だった…。

※ こういう話しもあった…。

※ まあ、安倍辞任に伴う「ドタバタ劇」だったんだろう…。

自民・竹下氏が政界引退

自民・竹下氏が政界引退
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021070800467&g=pol

※ 自民党の派閥の力学とか、どういうことになるんだろうな…。

※ 一応、この人が、「竹下派の領袖」だったわけだが…。

『自民党竹下派会長の竹下亘元総務会長(74)=衆院島根2区=が次期衆院選に出馬せず、政界を引退する意向を周辺に伝えたことが8日分かった。愛煙家として知られ、2019年1月に食道がんを公表して療養。同11月に復帰したが、その後も入院するなどしていた。

【図解】自民党派閥勢力の増減(2019年8月)

 異母兄の故登元首相の後継として2000年の衆院選で政界入りし、7回当選。復興相や衆院予算委員長、党国対委員長を歴任した。』

〔ハイチの話し〕

ハイチ
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%82%A4%E3%83%81

『歴史

詳細は「ハイチの歴史(スペイン語版、英語版)」を参照

先コロンブス期

紀元前4000年から1000年までの間にインディアンのアラワク人(タイノ人)が南アメリカ大陸のギアナ地方から移住してきた。タイノ人は島をアイティ(Haiti)、ボイオ(Bohio)、キスケージャ(Quesquiya)と呼び、島は五つのカシーケ(酋長)の指導する部族集団に分かれていた。ヨーロッパ人の征服によりアラワク人は消え去った。征服時にいたインディアンの数は、イスパニョーラ島の全てを併せるとおよそ100万人から300万人程だろうと推測されている。

植民地時代

詳細は「サン=ドマング」を参照
「スペインによるアメリカ大陸の植民地化」も参照

1492年にクリストファー・コロンブスがイスパニョーラ島を「発見」したとき、この島にはアラワク人(タイノ人)が住んでいたが、それから四半世紀のうちにスペインの入植者によって絶滅させられた。金鉱山が発見され、インディアンのカリブ人が奴隷として使役され、疫病と過酷な労働で次々と死んでいった。その後、スペインは主に西アフリカの黒人奴隷を使って主に島の東部を中心に植民地サント・ドミンゴ総督領(スペイン語版、英語版)の経営をした。島の西部をフランスが1659年以降徐々に占領していったが、衰退の一途を辿るスペインにはそれを追い払う余力はなく、1697年のライスワイク条約で島の西側3分の1はフランス領とされた。この部分が現在のハイチの国土となる。フランスはここを、フランス領サン=ドマング (Saint-Domingue) とした。この植民地は、アフリカの奴隷海岸から連行した多くの黒人奴隷を酷使し、主に林業とサトウキビやコーヒーの栽培によって巨万の富を産みだした。』

『米国による占領

詳細は「バナナ戦争」、「アメリカ合衆国のハイチ占領(英語版)」、および「米州相互援助条約」を参照

1870年代末以降、まだ国家分裂や反乱は続いたが、ハイチは近代化への道を歩み始め砂糖貿易などで経済が発展し始めた。しかしフランスへの賠償金は完済せず、近代化のための借金もふくらみハイチの財政を圧迫した。またドイツによる干渉とハイチ占領・植民地化の試みも繰り返されたため、カリブを裏庭とみなすアメリカの警戒を呼び、1915年、アメリカは債務返済を口実に海兵隊を上陸させハイチを占領、シャルルマーニュ・ペラルト(フランス語版、英語版)将軍などが海兵隊と戦ったが敗れ、数十万人のハイチ人がキューバやドミニカ共和国に亡命した。アメリカ軍は1934年まで軍政を続け、この間、合衆国をモデルにした憲法の導入、分裂を繰り返さないための権力と産業の首都への集中、軍隊の訓練などを行ったが、これは現在に続く地方の衰退や、後に軍事独裁を敷く軍部の強化といった負の側面も残した。またハイチの対外財政は1947年までアメリカが管理し続けた。

1934年には世界恐慌の影響や、ニカラグアでのサンディーノ軍への苦戦などもあって、ルーズベルト合衆国大統領の善隣外交政策により、ハイチからも海兵隊が撤退することになった。アメリカ占領以降、数人のムラートの大統領が共和制の下で交代したが経済苦境は続き、1946年にはクーデターが起こりデュマルセ・エスティメ(フランス語版、英語版)が久々の黒人大統領となった。社会保障や労働政策の改善、多数派黒人の政治的自由の拡大など様々な進歩的な改革を行おうとした。また国際協力の重要性、観光の振興、ハイチ文化の宣揚などを目的に、1949年から1950年にかけて、ポルトープランス万国博覧会を巨費を投じて開催している。

黒人側に立った改革がムラートと黒人との対立など国内混乱を招き、万博の巨額の費用はスキャンダルとなった。1950年にエスティメが憲法を改正して再選を図ろうとしたため、ムラート層や黒人エリートらがクーデターを起こし、黒人エリート軍人のポール・マグロワールによる軍事政権が誕生した。彼の時代、経済はコーヒーやアメリカからの観光などの景気でいっとき活況を呈したが、またも再選を図ろうとしたことをきっかけに全土でゼネラル・ストライキが起こり、混乱する中1956年末に彼はクーデターで打倒された。』

(一部、省略)

『デュヴァリエ親子による独裁
「キューバ危機」も参照

デュヴァリエ父子政権下のハイチ国旗

1957年、クーデターで誕生した軍事独裁政権下で、民政移管と大統領選出をめぐりゼネストやクーデター(July 1958 Haitian coup d’état attempt)が繰り返され政治は混乱したが、9月に行われた総選挙をきっかけに、黒人多数派を代表する医師でポピュリスト政治家のフランソワ・デュヴァリエが大統領に就任した。彼は福祉に長年かかわり保健関係の閣僚も歴任し、当初は「パパ・ドク」と親しまれた。

デュヴァリエ父子

翌1958年からデュヴァリエは突然独裁者に転じ、国家財政などを私物化し、ブードゥー教を個人崇拝に利用して自らを神格化することで当時北半球最悪と呼ばれた独裁体制を誕生させた。デュヴァリエは戒厳令を敷いて言論や反対派を弾圧。秘密警察トントン・マクートを発足させ多くの国民を逮捕、拷問、殺害した。1971年にデュヴァリエは死亡し、息子の19歳のジャン=クロード・デュヴァリエ(「ベビー・ドク」)が世界最年少の大統領に就いた。財政破綻による軍事クーデターでデュヴァリエ家が追われる1986年までの長期にわたり、トントン・マクートの暗躍する暗黒時代が続いた。

同時期の政権内部は腐敗が続いた。1976年のアメリカ合衆国議会上下院合同経済委員会では、ハイチへ進出したアメリカ企業の社長が賄賂を要求された様子を証言。政府関係者への賄賂を断ると社長が乗っていた車に黒づくめの男が突然乗り込み、「大統領官邸から来た」と名乗った上でハイチの軍人、警察の遺族年金に拠出を求めてきたという[4]。』

『デュヴァリエ以降

ビル・クリントン米大統領と握手するアリスティド大統領。(1994年10月14日)

ルネ・ガルシア・プレヴァル大統領。(2006年3月11日)

1987年に新憲法が制定され、民主的選挙によって選出された左派のアリスティドが1991年に大統領に就任。しかし、同年9月のラウル・セドラ(スペイン語版、英語版)将軍による軍事クーデター(1991 Haitian coup d’état)により、アリスティドは亡命。アリスティド支持派はハイチの進歩と発展のための戦線により多数殺害された。軍事政権は、国連(国際連合ハイチ・ミッション)及びアメリカ合衆国の働きかけ、経済制裁などの圧力、更に軍事行動を受けた結果、政権を返上。セドラ将軍は下野し、アリスティドは1994年に大統領に復帰した。1996年、アリスティド派のルネ・ガルシア・プレヴァルが新大統領になり、2001年には、再びアリスティドが大統領となった。

「ギ・フィリップ」および「ルイ=ジョデル・シャンブラン(英語版)」も参照

2004年2月5日「ハイチ解放再建革命戦線(フランス語版、英語版)」が北部の町ゴナイーヴで蜂起し、武力衝突が発生した(ハイチ・クーデター(英語版))[5]。1994年以降に国軍の解体が進められていたこともあり、反政府武装勢力に対し政府側は武力で十分な抵抗することは出来なかった。2月29日、アリスティド大統領は辞任して隣国ドミニカへ出国し、中央アフリカ共和国に亡命、同国においてフランス軍の保護下に入った(この顛末については、ジョージ・W・ブッシュ政権下のアメリカの関与も指摘されている)。アレクサンドル最高裁長官が1987年の憲法の規定に従って暫定大統領になった。三者評議会は直ちに賢人会議を立ち上げ、長く国連事務局にあったラトルチュを首相に指名、組閣が行われた。一連の動きに対し国連は臨時大統領アレクサンドルの要請に基づき多国籍暫定軍(MIF)の現地展開を承認し、3月1日には主力のアメリカ軍がハイチに上陸した(Operation Secure Tomorrow)。4月20日には安保理決議1542号(英語版)が採択され、MIFの後続としてブラジル陸軍を主力とする国際連合ハイチ安定化ミッション(MINUSTAH)を設立、治安回復などを図ることとなった。

「ラヴァラの家族」および「シテ・ソレイユ」も参照
[icon]
この節の加筆が望まれています。

2006年2月に大統領選挙が行われ、再びアリスティド派のルネ・ガルシア・プレヴァルが51%の得票率で当選し、5月に大統領に就任した。』

『ハイチ地震

詳細は「ハイチ地震 (2010年)」を参照

2010年にマグニチュード7.0の地震が発生し、ポルトープランスを中心に甚大な被害が生じた。更に追い打ちをかけるようにコレラが大流行し、多数の死者が出た。地震を機にMINUSTAHの陣容は増強され、2011年時点も活動中である。

2010年11月にはプレヴァルの後任を決める大統領選挙が実施されたが、選挙にまつわる不正疑惑から暴動が発生、翌年3月にようやく決選投票が実施された。決選投票の結果、ポピュラー歌手出身のミシェル・マテリが大統領に選出された。民選大統領の後継を同じく民選大統領が務めるのは、ハイチの歴史上初めてのことである[6]。』

『国連平和維持軍の撤退と治安の悪化

2017年10月に国際連合ハイチ安定化ミッションを終了し、アリスティド追放以来駐留していた国連平和維持軍が撤退。これにより治安が再び悪化。首都ポルトープランスでもギャングが徘徊し、民家に押し入って乱暴し、たまりかねた市民が区役所の中庭などに避難する事態となった。ギャングたちは市内で我が物顔に行動しており、公式には否定されているものの、政権及び反政権の政治家との癒着が噂されている。

2020年にはギャングによる誘拐事件が日常茶飯事となり、国連の発表では前年比3倍に当たる234件が発生。しかしポルトープランスに拠点を置く人権保護団体の見解によれば、実数は796件に及ぶ[7]。

2021年7月7日、ジョブネル・モイーズ大統領が自宅で正体不明の奇襲部隊に暗殺された(ジョブネル・モイーズ暗殺事件)[8]。全権を掌握したジョゼフ暫定首相が同日、声明で明らかにした[9]。』

『外交

「ハイチの国際関係」および「en:Foreign relations of Haiti」も参照

歴史的に関りが深いアメリカ合衆国やフランスのほかカナダとの関係を重視している。キューバとも1996年に国交を回復させた[2](キューバ革命で米国や親米諸国と対立関係にあった)。カリブ海世界や中南米の一国としてカリブ共同体(CARICOM)やラテンアメリカ・カリブ共同体(CELAC)に参加している。政情不安や災害による打撃が大きく、国際連合や米州機構(OAS)の支援を受けている[2]。

日本との外交関係は、太平洋戦争後の1956年に再開された。在ドミニカ日本大使館による兼轄を経て[2]、2020年1月1日に在ハイチ日本大使館が開設される予定である[10]。

「日本とハイチの関係」も参照

ハイチは中華民国(台湾)を承認している[2]。』

「凶悪な行動」非難 ハイチ情勢でバイデン米大統領

「凶悪な行動」非難 ハイチ情勢でバイデン米大統領
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021070800043&g=int

 ※ このニュアンスだと、米国も全容を掴みきれていないような感じだが…。

『【ワシントン時事】バイデン米大統領は7日、ハイチのモイーズ大統領暗殺について、声明で「ショックを受け、悲しんでいる」と表明した。その上で、「この凶悪な行動を非難する」と述べ、米国はハイチの安全のために取り組み続けており、支援する用意があると強調した。

ハイチで大統領暗殺 暫定首相、非常事態を宣言

 またホワイトハウスで記者団に、ハイチ情勢に関して「もっと多くの情報が必要だ」と指摘。「非常に心配している」と語った。』

国際社会、ハイチ大統領殺害を非難 国連安保理が緊急会合開催へ

国際社会、ハイチ大統領殺害を非難 国連安保理が緊急会合開催へ
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021070800280&g=int

 ※ ちょっと、大事(おおごと)になって来た感じだな…。

 ※ 「外国人傭兵部隊」という話しだが、どこかの国とのつながりが疑われているんだろうか…。

 ※ そんな、「足(あし)」がつくようなヘマは、やらんと思うが…。

『【サンパウロ時事】カリブ海の島国ハイチで7日未明、モイーズ大統領が首都ポルトープランスの自宅で武装グループに暗殺されたのを受け、国際社会は強い憤りと懸念を表明した。隣国ドミニカ共和国は、騒乱の飛び火を恐れて国境を閉鎖し、自国民の渡航を禁じた。
ハイチで大統領暗殺 暫定首相、非常事態を宣言

 国連のグテレス事務総長は報道官を通じ「最も強い言葉で暗殺を非難する」と強調。犯人らを特定し、法で裁くよう求めた。AFP通信などによると、安保理は8日に緊急会合を開き、ハイチ情勢を協議する。』

ハイチ大統領暗殺、犯行グループ4人を射殺

ハイチ大統領暗殺、犯行グループ4人を射殺
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021070800439&g=int

『【サンパウロ時事】カリブ海の島国ハイチの首都ポルトープランスでモイーズ大統領が自宅で暗殺された事件で、警察幹部は7日、治安部隊が大統領宅で犯行グループの「傭兵(ようへい)」4人を射殺し、2人を拘束したと発表した。ロイター通信などが伝えた。
ハイチで大統領暗殺 暫定首相、非常事態を宣言

 警察幹部は「警察は今も襲撃者と戦っている」と強調。残る犯人の行方を追っていると明かした上で「彼らは死ぬか、拘束されるだろう」と述べた。
 ジョゼフ暫定首相はこれに先立ち、犯行グループは「英語とスペイン語を話す外国人ら」と述べていた。ハイチのエドモンド駐米大使は実行犯が外国人傭兵部隊との見解を示している。』

ハイチ大統領、武装集団が暗殺

ハイチ大統領、武装集団が暗殺
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCB07C6F0X00C21A7000000/

『【サンパウロ=共同】カリブ海のハイチからの報道によると、同国のモイーズ大統領が7日未明、首都ポルトープランス近郊の自宅に押し入った武装集団に暗殺された。ジョゼフ暫定首相が発表した。

大統領夫人も撃たれて病院で治療を受けている。武装集団の身元は不明だが、スペイン語や英語を話していたという。

ハイチでは昨年から議会が機能不全に陥り、今年2月にはクーデター未遂が起きるなど政治や社会の混乱が続いている。』

ハイチで大統領暗殺 暫定首相は非常事態を宣言
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN07EQA0X00C21A7000000/

『【メキシコシティ=宮本英威】カリブ海の島国ハイチで7日未明、モイーズ大統領が武装集団から襲撃を受けて暗殺された。ジョゼフ暫定首相は同日、2週間の非常事態を宣言して空港を閉鎖する措置をとった。9月に大統領選を控える中、不安定な政治や社会情勢が続いてきたハイチはいっそう混乱を深めそうだ。

モイーズ氏は現地時間7日午前1時(日本時間同午後2時)頃、首都ポルトープランス郊外の自宅で襲われて亡くなった。53歳だった。同氏はバナナ輸出業者から転身して、2017年2月に大統領に就任していた。

モイーズ氏の妻も銃撃されて負傷しており、米マイアミで治療を受ける。ロイター通信によると、警察当局は7日夜、銃撃戦の末、容疑者4人を射殺し、2人を拘束した。ジョゼフ暫定首相は「警察と軍が管理している」と強調し、国民に対して冷静な対応を呼びかけた。

ハイチのエドモン駐米大使は武装集団の犯人像について「よく訓練されたプロの集団だ」との見解を示した。ハイチの公用語はフランス語とクレオール語だが、武装集団はスペイン語や英語を話していたという。

国際社会からは暗殺を非難する声明が相次いだ。国連のグテレス事務総長は「暗殺を最も強い言葉で非難する。犯罪の加害者は裁判にかけられなければならない」と指摘した。バイデン米大統領は「凶悪な行為を非難する。ハイチの安全を確保するために支援する準備がある」との声明を公表した。』

『南米コロンビアのドゥケ大統領は「民主的な体制を保護するため」に米州機構(OAS)に対して使節団を送る必要性について言及した。

ハイチでは政治混乱が続いていた。2月7日にはモイーズ氏の殺害を計画していたとして国家警察幹部を含む23人が逮捕された。モイーズ大統領の任期を巡って与野党は激しく対立している。モイーズ氏の退任を求めるデモが大規模化して、2月には混乱の中で死者も出た。

ハイチ大統領の任期は5年だ。モイーズ氏は22年2月までの任期を主張してきた。ただ野党は前大統領の任期が満了した16年2月を起点に、21年2月の退任を求めていた。モイーズ氏は大統領権限の行使で政策を打ち出しており、反発も強かった。

世界銀行によると、ハイチの人口は19年時点で1126万人。1人当たり国民総所得(GNI)は1330ドルと、世界の最貧国の一つとして知られる。10年の大地震では30万人以上の死者が出て、16年には大型ハリケーン「マシュー」で1000人以上が亡くなった。新型コロナウイルスの感染拡大も重荷になっている。』

〔マレーシアの政治体制〕

 ※ マレーシアの政治について、ちょっと調べると、到底、「最近の政局」だけを見ていたのでは、追いつかないということが分かる…。

 ※ それで、そもそもの「政治体制」「政治制度」について、もう少し調べた…。

 ※ ごくごく、「ざっくりと」だがな…。

※ まず、国土が「マレー半島」側と、「ボルネオ島」側に二分されている…。

※ 統治機構の組織図だ…。「統治者会議」「各州元首」「州首相」なんかが、目を引くな…。

※ さらには、「州宗教評議会」か…。

※ 首相に「助言」や「諮問・答申」を行う、「有識者会議」みたいなものが、ぶら下がっているようだ…。

※ ここは、全く知らんかった…。9つの州があり、各州には「スルタン」が存在するようだ…。「国王」は、「持ち回り」で就任するんだと…。

※ 全く、世の中、オレの知らんこと、ばっかりだ…。

※ 上の図みたいなものを示されて、「分かったような気になっている」とか、トンデモない話しだ…。

 II. マレーシア連邦
 https://www.meti.go.jp/policy/recycle/main/data/research/h22fy/22fy2203-1_keisan/22fy2203-1_keisan.html-03.pdf#:~:text=%E3%83%9E%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%82%A2%E5%85%A8%E4%BD%93%E3%81%A7%E3%81%AE%E6%B0%91%E6%97%8F%E6%A7%8B%E6%88%90%E3%81%AF%E3%80%81%E3%83%9E%E3%83%AC%E3%83%BC%E7%B3%BB%EF%BC%8866%EF%BC%85%EF%BC%89%E3%80%81%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E7%B3%BB%EF%BC%88%E7%B4%8426%EF%BC%85%EF%BC%89%E3%80%81%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%89%E7%B3%BB%EF%BC%88%E7%B4%84,8%EF%BC%85%EF%BC%89%28%E3%83%9E%E3%83%AC%E3%83%BC%E7%B3%BB%E3%81%AB%E3%81%AF%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E7%B3%BB%E5%8F%8A%E3%81%B3%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%89%E7%B3%BB%E3%82%92%E9%99%A4%E3%81%8F%E4%BB%96%E6%B0%91%E6%97%8F%E3%82%92%E5%90%AB%E3%81%BE%E3%82%8C%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8B%E3%80%82

〔マレーシアの政治(政局)情勢〕

 ※ ごく最近の政治情勢を、ざっくりと調べてみた…。

【マレーシア政治】情勢や問題を仕組みや歴史と共にわかりやすく解説
https://news-japan.tokyo/malaysia-politics/

『マレーシア政治の仕組み

マレーシアは立憲君主制(議会制民主主義)体制をとっています。

議会は二院制で、上院は70議席で任期3年です。44名は国王任命で26名は州議会指名となっています。一方の下院は222議席で任期5年です。小選挙区制の直接選挙で選ばれます。
マレーシアの政党・勢力

マレーシアは1957年にイギリスから独立して、2018年5月まで統一マレー人国民組織(UMNO)を中心とした政党連合(国民戦線)が政権を握っていました。また、イスラーム政党PASも一亭の勢力を持っていました。

そして、2015年9月に民族横断政党の人民公正党(PKR)、中国系・インド系市民が主力の民主行動党(DAP)、イスラーム政党の国民信託党(アマナ)、マレーシア統一プリブミ党(PPBM)で希望連盟が発足します。

希望連盟のトップに首相経験のあるマハティール氏が就任して、国民戦線、イスラーム政党PAS、希望連盟で政権の勢力争いをしていました。そして、希望連盟が2018年に政権を獲得するのでした。

マレーシア政治の歴史

マハティール(1期目)時代に急成長

マレーシアは1957年に独立して、1981年に首相に就任したマハティールの時代から高度経済成長を迎えます。ルックイースト政策という日本社会を見習う政策を行ったことが大成功して、2003年にマハティールは政界を引退します。

アブドラ政権で中東と結びつきを強める

2003年に発足したアブドラ政権はイスラム教の国家であることを強みにして、中東と東南アジアをつなぐハラル・ハブ政策を展開します。

問題も多かったナジブ政権

2008年3月に行われた総選挙で、当時副首相であったナジブが政権を握ります。ナジブ政権は2013年の選挙でも勝利して第二次ナジブ政権となります。ひとつのマレーシア政策を掲げて、行政や経済の改革、民族融和に着手します。

しかし、民族対立や政治腐敗、2015年に扇動法を改正して罰則強化し、テロ防止法など行政権を強化したことによって支持率は30%台に低下します。

そして、2018年の総選挙となり、マハティールが政権に返り咲きました。

マレーシアの政治問題

マレーシアの政治問題は政権の基盤がしっかりしないことです。

2020年にムヒディン政権が行き詰まったことによって、アブドラ国王が政治に介入しました。具体的には、憲法に規定されていない予算案に関して意見をしたことなどがあげられます。

この背景には政府与野党の政争が激化しているからです。マレーシア政界の重鎮たちはそれぞれ違う方向を向いています。

マハティール元首相:政権混乱で辞任、引退時に後継者不表明

ナジブ元首相:汚職スキャンダルあり、UMNO重鎮、アンワル元副首相を推す

ムヒディン首相:現首相

アンワル元副首相:マハティールと蜜月な過去あり、人民正義党(PKR)の総裁

ムヒディン政権は下院で過半数を2議席ほど上回るほどしか確保できておらず、簡単に過半数を失う可能性もあります。

また、マレーシアは新型コロナウイルスの影響で非常事態宣言が発令されたことによって、政権の批判勢力が押さえ込まれています。もちろん、コロナで2020年の経済成長率は前年比で5.6%減に落ち込み、感染拡大が止まりません。

2021年8月1日に非常事態宣言が解除されると、下院で不信任投票が可決され、解散総選挙となる可能性が高いです。その後、どうなるかマレーシア政治の注目ポイントです。

まとめ
マレーシアはマハティールの政治力によって支えらていた面も大きいです。

また、現政権は政権基盤の求心力を失っていることが問題です。

ぜじ、参考にしてみてください。』

与党連合の有力政党、マレーシア首相辞任を要求 地元紙

与党連合の有力政党、マレーシア首相辞任を要求 地元紙
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM07EM10X00C21A7000000/

【シンガポール=中野貴司】マレーシアの与党連合の一角を占める統一マレー国民組織(UMNO)は8日未明、連立政権から離脱し、ムヒディン首相に辞任を求める方針を決めた。複数の地元紙が報じた。実際に離脱すれば、ムヒディン氏は国会議員の過半数の支持を維持できなくなり、退陣に追い込まれる可能性がある。

UMNOは連邦議会下院(定数222議席)で40議席近くを占める有力政党。2020年2月に当時のマハティール首相が辞任した後、ムヒディン氏を首相候補に押し立て、連立政権に参加したが、その後にムヒディン氏との間で溝が深まっていた。3月には次期総選挙でムヒディン氏のマレーシア統一プリブミ党(PPBM)と共闘しない方針を決めていたが、これまで連立政権にはとどまっていた。

ムヒディン氏は国会議員の過半数の支持を辛うじて確保する状態が続いており、UMNOに所属する閣僚が一斉に辞任すれば、政権は成り立たなくなる。ただ、UMNOの中には現執行部に批判的な勢力もおり、一部の閣僚が閣内にとどまるなどすれば混乱した状態が続く可能性もある。

ムヒディン氏は7日に突然、UMNOに所属するイスマイル・サブリ・ヤコブ国防相を副首相に昇格させると発表した。UMNO懐柔策の一環だったとみられる。5日にはUMNOが求めていた国会の早期再開に応じるなど、水面下で両者の激しい綱引きが続いていた。

モディ印政権が内閣改造 コロナ拡大で保健相辞任

モディ印政権が内閣改造 コロナ拡大で保健相辞任
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM07DJV0X00C21A7000000/

『インドのモディ政権は7日、内閣改造に向けて新しく大臣に就く43人が宣誓式を実施した。2019年に始動した第2次モディ政権では初めての内閣改造になり、近く組閣を予定している。組閣に先がけ、新型コロナウイルスの拡大を防げなかったことで、バルダン保健・家族福祉相が辞任した。

コビンド大統領は、同日に辞任する大臣については承認した。インドは閣外相も多く、それによって大臣の枠が多数ある。

インドは変異ウイルスの拡大を防げず、4月以降はコロナの新規感染者が世界最多のペースで推移した。5月のピーク時には1日あたり41万人強に増え、死者数も同4000人以上に跳ねあがった。

コロナ感染の拡大に伴ってモディ政権の支持率が低下した。米調査会社モーニング・コンサルトによると、モディ首相の支持率は6月末時点で67%に下がった。直近ピークの20年5月の支持率は84%だったが、コロナ対応の失敗などから下落基調にある。足元の新規感染者は4万人台にようやく落ちついており、モディ政権は内閣改造で支持率の向上をめざす。』

根強い石炭生産、世界で22億トン 低コスト依存

根強い石炭生産、世界で22億トン 低コスト依存
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC3041X0Q1A630C2000000/

『世界で新たに22億トン超の石炭生産計画が進んでいる。発電や鉄鋼の原材料として新興国の需要が根強いとみて、中国などで新規の開発プロジェクトが進む。二酸化炭素(CO2)の排出量が多い石炭は先進国を中心に使う量が減る見通し。一方で新興国は経済成長を優先して低コストの石炭に依存する。環境政策の二極化は脱炭素の技術革新を滞らせかねない。

米調査会社グローバル・エナジー・モニター(GEM)によると、着工済みの石炭開発の推計生産量は世界で6億1400万トン。未着工で計画中の案件は16億6300万トンだ。

国際エネルギー機関(IEA)は2021年の世界の石炭需要を74億トンとみる。新たな計画量は世界の需要の3割を占める。

中豪印ロで7割超占める
国別にみると、最も多いのは中国の6億900万トンだ。以下、オーストラリア(4億6600万トン)、インド(3億7600万トン)、ロシア(2億9900万トン)と続く。

4カ国で全体の7割超を占める。調査対象の31カ国のうち先進国は豪州、英国、カナダ、米国の4カ国のみ。ほかは全て新興国、途上国だ。

中国では内モンゴル自治区や新疆ウイグル自治区などで石炭開発が活発だ。生産した分の5割強は火力発電用に、残りは製鉄用やセメントや化学品など工業用に使う。

中国政府は温暖化ガス排出量を60年までに実質ゼロにすると公表した。再生可能エネルギーの普及にも注力するが、当面は電力需要を賄うために石炭に頼らざるを得ない。

世界有数の石炭輸出国、豪州でも多くの開発案件が残る。地場の独立系企業の開発計画が乱立しているという。豪州政府は温暖化ガスの実質ゼロに関する具体的な目標年を示していない。

資源開発の企業が多く、すぐに「石炭ゼロ」に踏み切れない事情がある。インドやロシアも国内需要用や輸出向けに生産増を模索している。

欧州発の脱炭素の波が急速に広まるなか、主要国は石炭火力発電の廃止を相次ぎ打ち出す。ドイツやフランスは20~30年代に全廃すると決めた。日本は高効率の発電所を除いて30年までに休廃止する方針を公表した。

5億キロワットの石炭火力新設

一方、GEMによると20年時点で世界で約5億キロワットの石炭火力の新設計画が残る。石炭への需要は根強い。

脱炭素に取り組むスピードは国・地域ごとにばらつく。国際通貨基金(IMF)のクリスティアン・ボグマンス氏は「脱炭素には数十年を要することが多い」と指摘する。

安く安定した電源としての代替が乏しい、投資回収まで20年以上かかるため一度建てると替えがきかない、既存の産業へのダメージが大きい、を理由に挙げる。

アジア太平洋経済協力会議(APEC)は、インドネシア、ベトナム、フィリピンでは30年時点でも石炭火力が電源構成の4割を占めると予想する。アジアの新興・途上国の石炭火力の総容量はむしろ増えるとみる。アフリカではいまだに発電所や送電網すらない国も多い。

世界中にくまなく脱炭素を広げるには国際社会の連動が欠かせない。先進国の環境技術を途上国に移転する。石炭へのお金の流れを細め、脱炭素への資金援助の枠組みを整える。石炭開発が今もたくさん残る現状は、脱炭素で一枚岩になりきれない国際社会の現状を映す。

脱炭素の技術革新急げ

二酸化炭素(CO2)の排出量を減らすのは世界共通の課題なのに、国・地域ごとに取り組みへのスピードや深度は全然違う。経済に余裕がある国は脱炭素時代の覇権を握ろうと新たな技術開発や制度設計に突き進む。資金に乏しい国は電力需要を賄うため、石炭のような低コストで調達しやすい資源を優先する。

脱炭素を普及させるには相当な時間がかかる。水素やアンモニアといった新燃料はコストや供給網づくりで課題が多い。CO2を回収して地中に埋める「CCUS」も実用化への道は半ばだ。風力や太陽光、地熱などの普及には、適地があるか、という「そもそも論」がつきまとう。

脱炭素を主導するのは先進国の責務だ。中国は今も自前の石炭火力の技術をどんどん途上国に輸出している。途上国で中国の存在感が高まれば、先進国にとって安全保障上の脅威にもなり得る。技術で一歩先を行く日米欧が手を組めば、温暖化対策にも貢献できるし、中国の脅威も和らげられるはずだ。

貧しい南の国々と豊かな北の国々に分かれる「南北問題」が顕在化したのは1960年代。21世紀の半ばに「灰色の南とグリーンの北」という新たな南北問題を起こさないためにも、技術革新は待ったなしだ。

(鈴木大祐)』

中国、預金準備率の引き下げ検討 中小の資金繰り支援

中国、預金準備率の引き下げ検討 中小の資金繰り支援
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB07DNZ0X00C21A7000000/

『【上海=土居倫之】中国国務院(政府)は7日開いた常務会議で、市中銀行から強制的に預かるお金の比率を示す「預金準備率」の引き下げなど緩和的な金融政策を検討していると明らかにした。中小企業の資金繰りを支援する狙い。実施時期は「適切な時期」として具体的には明らかにしなかった。

預金準備率を下げると、市中銀行が人民銀行に預けるお金が減り、その分、貸し出しなどに回すお金が増える。中国では商品市況高騰で原材料の仕入れ負担が増した中小・零細企業の経営が悪化しており、銀行に中小零細向けの貸し出しを増やすよう促す狙いだ。

中国では地方銀行や農村商業銀行など貸出先に中小企業が多い銀行に絞って、預金準備率を引き下げるケースがある。中国人民銀行(中央銀行)は2020年4月、農村商業銀行などを対象にした預金準備率の引き下げを発表した。』

渡部恒雄
笹川平和財団 上席研究員

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ひとこと解説 中国経済の専門家によれば、中国には、日本のような信用保証協会はなく、多くの中小・零細企業が、市中の高利の「闇金融」を使っているようです。政府の措置は、中小企業の経営悪化が、共産党政権への不満に向かわないようにする政治的な意図があるのでしょう。

US spy planes make fewer flights over South China Sea as focus shifts

「US spy planes make fewer flights over South China Sea as focus shifts: report
https://st2019.site/?p=17105

『Amber Wang 記者による2021-7-6記事「US spy planes make fewer flights over South China Sea as focus shifts: report」。
    北京のシンクタンクSCSPIによると、6月に米軍が南シナ海で飛ばしたISR機の数が、5月の半分に減った。
 そのかわり、6月にはISR機が東シナ海に集中したという。

 たとえば6月3日には嘉手納からRC-135Uが東シナ海に飛んだ。

 また沖縄を発進したP-8Aが初めて台湾海峡を北から南へ飛びぬけている。これはP-8Aとしては、初である。

 6月6日に米連邦上院議員団が台湾に飛来した。このとき運搬機としてわざわざC-17Aが使われている。従来なら民航機を使うのだが。

 ※撃墜できるものならやってみろというマッチョ外交。この真似は日本の国会議員にはまず無理だろう。中共の防空システムがこのC-17にどう反応したのか、ISR機とエリント衛星総動員で、電波通信情報を蒐集しているはずだ。』

〔いろいろと問題ある太陽光発電…。〕

太陽光発電
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%AA%E9%99%BD%E5%85%89%E7%99%BA%E9%9B%BB

『短所
装置
送配電系統へ連結する場合、直流から交流へ、及び必要な商用電源周波数へ変換するためのインバータ装置が必要。


コスト
発電電力量当たりのコストが他の発電方法より割高である(#発電コストを参照)。
設置面積当たりの発電電力量が、集中型発電方式に比べて低い。
発電電力量に関してスケールメリットが効かず、規模を拡大しても発電効率が変わらない(コストにはスケールメリットがある)。
夜間には発電出来ず、昼間も天候等により発電電力量が大きく変動する[12]。


発電環境
高温時に出力が落ちる[13](太陽熱発電と逆の特性。温度の影響参照)。
影やパネルの汚れ、火山灰、降雪等で太陽光を遮蔽されると、電力出力が落ちる[13][14][15]。


環境
景観・自然環境への影響や災害リスクの増大。具体的には、発電施設建設のため森林が伐採されることなどによる動植物の生息環境悪化や土砂災害の危険性が指摘されている[16]。


人家近くに設置された場合、パネルで反射された太陽光による光害や熱中症が引き起こされる[17]。


火災等で設備が破損した場合、日中はもちろんのこと夜間であっても、炎の光で発電が継続されてしまうため、設備が新たな発火の原因になったり、放水による漏電で消火作業中の消防隊員が感電したりする恐れがある。なお、消防隊員が残火確認中に感電した事例も報告されている[18][19]。このため消火作業・鎮火宣言が遅れることがある。


太陽光パネルの損壊部から、鉛やセレン等の有害物質が流出し、土壌汚染を招く危険がある[20]。破損したパネルを処理する場合は、排出事業者が処理責任を負う[21]。


設置者は、感電の危険性や有害物質流出についての注意喚起し、災害時には安全のために立ち入り禁止としたり、破損部をシートで覆う等の危険防止策が必要となる[22]。

気温の上昇

ヒートアイランド各種対策導入後の気温差グラフ

都市部ではヒートアイランドの原因になる可能性がある。ソーラーパネルの設置により、パネルの両面から大気へと顕熱輸送が生じるため、パネルが無い場合に比べて周囲の気温が高くなる可能性がある。太陽光パネルによる影のひさし効果を期待する意見もあるが、実際には屋上とパネルは離れており、屋上面積が2倍になるのと等しく放熱面積もパネルの裏表からの2倍となりパネル設置前よりも温度は上昇する。そのため大規模に設置された場合、気温を上昇させる可能性がある。[23][24] 』

猛毒の太陽光発電の話
https://arigataya39.ti-da.net/e3862874.html

 ※ しかも、この「太陽光発電パネル」は、製造時に「人体に危険な物質」を、大量に発生させるらしい…。

『あ~それと
パネルを製造するのに必要な
ポリシリコンが1トン製造されると、
4トンの四塩化ケイ素が廃棄物として出ることになる。

この廃棄物からは、有毒な塩化水素ガスと酸が分離して空中に漂う。
 
四塩化ケイ素は再利用が可能な素材ですが、
製造者が環境保護を無視すれば、
ポリシリコンの生産コストを約3分の2抑えられるという。』

塩化ケイ素
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A1%A9%E5%8C%96%E3%82%B1%E3%82%A4%E7%B4%A0

『四塩化ケイ素

四塩化ケイ素のCPKモデル

四塩化ケイ素(しえんかケイそ、Silicon tetrachloride)は SiCl4と表される無色の刺激臭のある液体である。

融点は-70℃、沸点は57.6℃で、ケイ素と塩素または塩化水素を加熱するか、ケイ化カルシウムなどを塩素化することによって製造される。高純度の金属ケイ素の製造にも使われる。製造時に廃棄物として出ることがあり、環境問題となっている。』

〔ソーラーパネルと消火活動上の注意なんかの話し〕

アスクルの倉庫火災と、太陽光発電システムにおける災害リスク
(2017/02/22)
https://blogs.itmedia.co.jp/dyamaoka/2017/02/askul-pv-risk.html

『アスクルの倉庫火災がようやく鎮圧したようです(※2/28に鎮火報告。2/22時点では「鎮圧」でした。お詫びして訂正します)。アスクルにはオフィス用品の通販としてお世話になっている読者も多いのではないでしょうか。私も新人のころに、必要な物品や先輩から頼まれたものを発注した思い出などがあり、なじみ深い企業です。原因究明とともに、早期に復旧されることを祈ります。

埼玉県三芳町の物流センターで先週(2017年2月16日)発生したこの火災ですが、その翌日17日の記事では「鎮火まであと1~2日」と発表されていたものの、2月20日に発表された情報では「鎮火のめどが立っていない」と変更されていました。

予想以上にこの火災が長引いたようで不思議に思っていたのですが、その原因の1つにどうやら「ソーラーパネル」への延焼が関わっていると聞き驚きました。

消火活動が長期化していた理由について、

「消防は、建物の2階と3階には窓がほとんどなく、外からの放水が難しく、屋上にはソーラーパネルがあり、水をかけると、消防隊員が感電する恐れがあるため、直接、放水することができませんでした。さらに建物の中の温度が一時、500℃に達し、熱で壁がゆがむなど倒壊の恐れもあり、慎重に活動する必要があった」

▼アスクル倉庫火災 再び爆発 消火活動難航 鎮火めど立たず – NHKニュース

と発表されていました。

「窓が少ないこと」「倒壊の恐れがあること」という要因とともに挙げられているのが「ソーラーパネルへの放水による感電リスク」でした。

実は、災害時における太陽光発電システムの取り扱いについては、これまでも何度か課題として挙がっています。2015年に起きた日本各地の豪雨被害の際には、水没した太陽光発電設備が多く発生し、「接触すると感電する恐れがあるため専門家に任せるように」という告知もされています。

▼水没した太陽光設備は専門家以外さわってはいけない – スマートジャパン

消防研究センターの技術資料では、すでに発生している太陽光発電システムが関わる火災や感電事案などを踏まえて、太陽電池モジュールの特性や、その火災・感電時の事例や実験内容が詳しくまとめられています。

▼消防庁消防大学校 消防研究センター 消防研究技術資料
「太陽光発電システム火災と消防活動における安全対策」

また、産総研の太陽光発電研究センターからも技術資料が公開されています。下記に表を抜粋して紹介します。

▼国立研究開発法人 産業技術総合研究所 太陽光発電研究センター
「太陽光発電火災発生時の消防活動に関する技術情報」

太陽光発電システムの危険性.JPG

最新の設備・テクノロジーは、便利な半面、こうした災害時に思いもよらない被害が起こってしまうリスクもあります。日経ビジネスオンラインが2016年9月に取材した際の紹介記事では、このアスクルの該当施設がいかに最新の設備を取り入れ、効率化が図られていたかが伺え、その挑戦に対してこうした状況が生まれてしまったのは残念でなりません。製造業においてもこうした設備投資は常に行われていますが、同時に災害へのリスク対策についても、いま一度見直す必要があるのかもしれません。

【関連記事】
●アスクルの倉庫火災、「鎮火まであと1~2日」 LOHACOは受注再開 – ITmedia NEWS

●アスクル倉庫火災「建物倒壊の恐れはなし」 鎮火のめどは立たず – ITmedia NEWS

●火災のアスクル倉庫、内部はこうなっていた – 日経ビジネスオンライン

●アスクル倉庫火災 火はほぼ消し止められる – NHKニュース 』

火災時の太陽光パネルの火災原因と感電
https://kodomo-no-egao.com/saigai-kasai-taiyoukou/

「盛り土リスク」浮き彫り 監視の目届かず、対策急務

「盛り土リスク」浮き彫り 監視の目届かず、対策急務
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUE06B3S0W1A700C2000000/

『静岡県熱海市で発生した土石流は起点周辺の「盛り土」が被害を甚大化したとされ、山中に運ばれた土砂の災害リスクを浮き彫りにした。現場のように使用目的が不明確な盛り土は規制の網がかかりにくく、監視の目は行き届いていない。危険性の高いエリアの対策は急務だ。

「繰り返し不適切な行為があった」。静岡県の難波喬司副知事は7日午後、熱海市伊豆山地区で起きた土石流の起点周辺にあった盛り土の造成経緯に言及した。

土石流の起点となったかどうかははっきりしないものの、被害を大きくした要因とされる盛り土。伊豆山地区に住んでいた60代男性は「土砂を積んだとみられる大きなトラックが崩落現場周辺へ向かうのを何度も見た。大雨が降れば崩れるのではと不安だった」と話す。

一方、別の地元男性(63)は「上流に盛り土があるとは知らず、周辺は安全だと思っていた。土砂崩れのリスクがあると知っていたら、近所にも早めの避難を呼び掛けられたはずだ」と悔やむ。

盛り土を巡る規制は目的や規模によって分かれる。宅地開発のための盛り土には宅地造成等規制法が適用される。事業者は都道府県などへの許可申請が必要なほか、工法なども細かく規定され、土砂崩れを防ぐ措置も必要となる。

産廃の埋設については、許可された処分場以外での埋設を廃棄物処理法が禁止。処分場は崩落対策もなされるが、現場は同法に基づく許可申請などが出ていなかった。

宅地開発や産廃処理を除く目的で造成する場合の規制は、各自治体が条例に基づいて進める。難波副知事は記者会見で「条例では(不適切な施工を是正する)勧告や命令などは出せるが(他の法律と異なり)強制的な措置が取れない」と述べた。

盛り土に使われることが多い建設残土は再利用が可能なことから「私有財産」とみなされ、法律だけでなく条例の規制すらかからないケースも少なくない。

盛り土は国土交通省が把握する大規模造成地だけでも全国に約5万1千カ所。規制の網から漏れている小規模な盛り土は各地に点在しているとみられる。

北関東の自治体は「盛り土の点検は大規模なものに限って実施してきた」と話し、別の自治体も「小規模な工事が適正かどうかを調べるには少ない人員では難しい」と漏らす。

赤羽一嘉国交相は6日の記者会見で「関係省庁と全国の盛り土の総点検をする方向で考えないといけない」と述べたが、実施する上で課題となるのが点検の実効性だ。

大阪市立大の山田優名誉教授(土木工学)は今回の土石流の発生について「盛り土部分の強度や崩落対策に加え、行政のチェックが機能していたかどうかの検証が必要だ」と指摘する。

その上で「各地の盛り土についても国が主導する形で大雨時の災害リスクが高い地域を最優先で調べた上、リスクを住民に速やかに周知しなければならない」と強調している。』

ハイチで大統領暗殺 暫定首相は非常事態を宣言

ハイチで大統領暗殺 暫定首相は非常事態を宣言
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN07EQA0X00C21A7000000/

『【メキシコシティ=宮本英威】カリブ海の島国ハイチで7日未明、モイーズ大統領が武装集団から襲撃を受けて暗殺された。ジョゼフ暫定首相は同日、2週間の非常事態を宣言して空港を閉鎖する措置をとった。9月に大統領選を控える中、不安定な政治や社会情勢が続いてきたハイチはいっそう混乱を深めそうだ。

モイーズ氏は現地時間7日午前1時(日本時間同午後2時)頃、首都ポルトープランス郊外の自宅で襲われて亡くなった。53歳だった。同氏はバナナ輸出業者から転身して、17年2月に大統領に就任していた。

モイーズ氏の妻も銃撃されて負傷しており、米マイアミで治療を受ける。犯人は拘束されていない。ハイチの公用語はフランス語とクレオール語だが、武装集団はスペイン語や英語を話していたという。ハイチのエドモン駐米大使は犯人像について「よく訓練されたプロの集団だ」との見解を示し、既に国外に逃げた可能性に言及した。

ハイチ政府は犯人の拘束に注力している。ジョゼフ暫定首相は「警察と軍が管理している」と強調し、国民に対して冷静な対応を呼びかけた。

国際社会からは暗殺を非難する声明が相次いだ。国連のグテレス事務総長は「暗殺を最も強い言葉で非難する。犯罪の加害者は裁判にかけられなければならない」と指摘した。バイデン米大統領は「凶悪な行為を非難する。ハイチの安全を確保するために支援する準備がある」との声明を公表した。

7日、事件現場の周辺を調べる治安部隊=AP

南米コロンビアのドゥケ大統領は「民主的な体制を保護するため」に米州機構(OAS)に対して使節団を送る必要性について言及した。

ハイチでは政治混乱が続いていた。2月7日にはモイーズ氏の殺害を計画していたとして国家警察幹部を含む23人が逮捕された。モイーズ大統領の任期を巡って与野党は激しく対立している。モイーズ氏の退任を求めるデモが大規模化して、2月には混乱の中で死者も出た。

ハイチ大統領の任期は5年だ。モイーズ氏は22年2月までの任期を主張してきた。ただ野党は前大統領の任期が満了した16年2月を起点に、21年2月の退任を求めていた。モイーズ氏は大統領権限の行使で政策を打ち出しており、反発も強かった。

世界銀行によると、ハイチの人口は19年時点で1126万人。1人当たり国民総所得(GNI)は1330ドルと、世界有数の貧困国として知られる。2010年の大地震では30万人以上の死者が出て、16年には大型ハリケーン「マシュー」で1000人以上が亡くなった。新型コロナウイルスの感染拡大も重荷になっている。

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