欧州の米国追随をけん制 中国・習氏、独仏首脳に

欧州の米国追随をけん制 中国・習氏、独仏首脳に
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM05C6N0V00C21A7000000/

『【北京=羽田野主】中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席は5日夜、ドイツのメルケル首相やフランスのマクロン大統領とテレビ電話で協議した。習氏は「欧州が国際的な取り組みで、戦略的自主性を保つことを希望する」と述べた。欧州が米国による対中包囲網に加わらないようにけん制した発言とみられる。

中国国営中央テレビ(CCTV)が伝えた。3氏のテレビ電話協議は4月以来となる。習氏は米国のバイデン大統領とは2月に一度、電話協議しただけ。独仏首脳との電話協議の頻度は米中間を上回っている。

習氏は「対話や連携を強化するように望んでいるが、主権や安全、発展利益は断固として守る」と発言した。新疆ウイグル自治区の人権問題や香港の統制強化を巡り、欧州連合(EU)は中国への懸念を深めている。習氏の発言は人権問題などでまったく譲るつもりがないことを示したものだ。

中国側の報道によると、ウイグルの人権問題を理由にEUの欧州議会での審議が凍結されている中欧投資協定について、独仏首脳は成立の支持をしたと主張している。独仏両政府の発表には明記していない。

一方、ロイター通信によると、電話協議で独仏側は中国の人権問題と強制労働について懸念を表明した。仏大統領府が明らかにした。中国側の報道では人権問題についての言及はない。同通信は仏大統領府関係者の話として、3首脳の電話協議は1時間以上にわたったと伝えた。』