盛り土崩れ大規模化か 発生源付近、県検証へ

盛り土崩れ大規模化か 発生源付近、県検証へ
https://www.chunichi.co.jp/article/284887

『静岡県は四日、熱海市伊豆山地区で発生した土石流災害について、土石流の発生源付近に置かれていた盛り土が崩れて大規模化したとの見方を示した。盛り土は開発行為によるものとみられ、土石流の推定総量約十万立方メートルの半分がこの盛り土だったとみている。県は土石流発生の原因は特定していないが、川勝平太知事は同日の臨時会見で「(盛り土の)目的や工法を検証する決意だ」と述べた。

 土石流の概要も判明。海岸から約二キロにある逢初川最上流部の地点(標高約三九〇メートル)から流下した。被災した市街地の範囲は約一キロ、最大幅約百二十メートルにわたり、流された建物は少なくとも約百三十棟に上る。

 県によると、盛り土は東西約六十メートル、南北約二百メートルで、最大十五メートルほどの高さで盛られていた。約十年前の国の測量データを基にした分析で、伊豆山地区の急斜面約一ヘクタールに約五・四万立方メートルあったとみている。県は盛り土を置いた者や、業者の許認可手続きについて現時点で把握していない。

 盛り土がされる前は一帯の地形は谷型で、水の通り道になっていた。断続的に降った雨が染み込み、盛り土が崩れやすくなっていた可能性が高いという。

 盛り土は一部を残し、ほとんどが崩落。土砂が下るにつれて勢いを増し、被害を甚大化したと推定している。

 川勝知事は、盛り土の数百メートル西にある大規模太陽光発電所(メガソーラー)にも言及。四日午後のオンラインでの全国知事会で「(土石流は)長期間の大雨が直接の要因で、(メガソーラーの)開発行為との因果関係は不明確だが検証の必要がある」と発言した。会議後、報道陣に「(これらの開発行為が)土砂災害につながる恐れもある。防災の専門家の意見を踏まえ、国を挙げて対応強化に取り組むべきだ」と述べた。 (牧野新)』