〔ディーゼル・エンジン、ガソリン・エンジン、燃料(揮発油)なんかの話し〕

※ 気候変動対策、カーボン・ニュートラルということで、「脱内燃機関」とか、「EVシフト」なんかの話しが、盛んに喧伝されている…。

※ それで、「内燃機関」とか、そもそもの「燃料」とかの話しで、ざっと「理解しといたほうがいいこと」を、貼っておくことにする…。

※ まず、そもそもの「内燃機関」で燃やす「燃料」の話しからだ…。

※ ガソリンも、ジェット燃料に使用される「ケロシン」(ほぼ、「灯油」と同じ)も、ディーゼルエンジン車で使用される「軽油」も、トラック・船舶なんかで使用される「重油」も、全て「石油(原油)」から「精製」される…。

※ 原油を「加熱」すると、「揮発(気体化)」する…。

※ そして、原油の「成分」の中には、「低い温度で気体化するもの」と、「高い温度で気体化するもの」が含まれていて、この「揮発の温度」の差を利用して、「分別」することができる…。

※ ガソリンなんかは、「低い温度で気体化」するものだ=非常に、「引火」しやすい。

※ 灯油は、それほど「引火」しやすいものでなく、扱い易い…。だから、「家庭用ファンヒーター」とか、「石油ストーブ」なんかで、「燃やして」暖房器具として使っているだろう?

※ 石油の成分は、全て「揮発(気体化)」するものでもなく、加熱しても、どうしても後に残る成分もある。それが、「アスファルト」だ…。あの「黒い色」は、原油由来の色なわけだ…。

※ それで、こういう「内燃機関の燃料」は、「石油(原油)由来のもの」だから、「燃やす」と、どうしても「CO2(二酸化炭素)」が出る…。

※ それで、「気候変動対策」のやり玉に上げられて、「クリーン・エネルギー(太陽光、風力)」で作り出した「液体水素」(eフューエル)を燃やす「内燃機関」にシフトしたらどうか…、なんてな話しが生じて来ているわけだ…。

※ ガソリンエンジン(4サイクルエンジン)の各工程の「モデル図」だ…。

※ ガソリンエンジンで使う「ガソリン」は、非常に「着火」しやすい…。

※ それで、「ガソリン+空気」の混合気体を、圧縮していって、「上死点」に達した時に、「スパーク・プラグ」が「火花」を飛ばすと、「爆発的に」燃焼する…。

※ これに対して、ディーゼルエンジンで使う「軽油」は、それほど「着火しやすく」ない…。

※ ディーゼルエンジンの場合は、「燃料+空気」の混合気体は、使わない…。

※ 単に、「空気」だけを圧縮していく…。そうすると、ドンドン「気体の温度が上昇」していく(高校の「化学」で、ボイルシャルルの法則とかやったろ?気体の体積を「縮小」していくと、気体の「温度」は上昇するんだよ)。

※ そして、「上死点」に達した時、燃料(「軽油」)を霧状にして、「吹く」んだよ(燃料噴射装置を、「インジェクション」とか言ってるな)。

※ そうすると、「霧状になった」「燃料の一粒一粒が」それぞれ「燃焼」する…。それでも、極く狭い空間で「燃焼」するから、ドッカンドッカン、爆発的に動作する…、というわけだ…。

※ こういう「動作原理」だから、ディーゼルエンジンは、わりと「燃料」を選り好みしない…。

※ 軽油、灯油、重油…、「霧状にして吹き込むこと」ができるならば、幅広く「燃焼させる」ことができる…。

※ 本来は、「軽油」をタンクに入れるべきところを、「灯油」を混ぜて、「揮発油税」を「脱税」したなんて話しを、聞いたことがあるだろ…。

※ ただし、「いい話し」ばかりじゃない…。

※ ディーゼルエンジンで燃やした「排ガス」は、汚い…。PM(パーティクル・マター。早い話しが、煤(スス)だ)がたっぷり含まれている…。「軽油」の成分由来なんで、ガソリンの排ガスよりも多く含まれてる…。

※ それから、NOx(窒素酸化物)も…。このN(窒素)は、「空気」由来だ…。シリンダー内で、大量の空気を圧縮するから、どうしてもNOxは、多く発生する…。NOxは、「光化学スモッグ」の原因となる…。

※ だから、そういう「汚い排ガス」を「取り除く」ためには、「除去装置」をつける必要がある…。

※ しかし、そういう「装置」をつけると、気体が「スムーズに」流れないから、どうしても「馬力」は低下する…。二律背反なんだよ…。

※ それで、「特別な検知機構(電子装置)」を組み込んで、「排ガス測定を行っていること」を検知した場合には、「浄化装置」を働かせ、「そうでないこと」を検知した場合は、「浄化装置」を働かせず、「汚い排ガス」を垂れ流しをする…、ということをやった自動車メーカーがあった…。

※ これが、かの有名な「インチキ、クリーンディーゼル」事件だ…。

※ 集団訴訟起こされて、世界中で騒ぎになった…。確か、まだ完全には決着してないと思ったが…。