「中国は体制上の挑戦」 NATO首脳会議が声明

「中国は体制上の挑戦」 NATO首脳会議が声明
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN14D6I0U1A610C2000000/

『【ブリュッセル=永沢毅】北大西洋条約機構(NATO)は14日に開いた首脳会議で、強権路線に傾く中国を「体制上の挑戦」とみなす共同声明をまとめた。中国の脅威に対処するため、2030年に向けた改革指針「NATO2030」を承認した。主要任務を定めた「戦略概念」の抜本的な見直しに乗り出し、22年夏の首脳会議で採択をめざす。

ブリュッセルの本部で開いた首脳会議にはバイデン米大統領が初参加した。バイデン氏は記者会見で北大西洋条約5条に基づく集団的自衛権の行使を「神聖な義務」と明言し、加盟国の防衛を確約した。「中国やロシアは大西洋をまたぐ結束にくさびを打ちこもうとしているが、私たちの同盟は集団防衛と繁栄の土台であり続ける」と述べ、トランプ前政権できしんだ米欧同盟の結束に自信を示した。

共同声明には「中国の野心的で強引な振る舞いはルールに基づく国際秩序と米欧の安保にとって体制上の挑戦」と明記した。宇宙での加盟国の衛星などへの攻撃をNATOの集団的自衛権の行使を定めた北大西洋条約5条の発動対象になり得ると指摘した。中国は軍事作戦のカギを握る米国の衛星への攻撃能力を備えつつあり、米軍の脅威になっている。』

『NATOはすでに加盟国へのサイバー攻撃が集団防衛の対象になる方針を掲げている。今回はランサムウエア(身代金要求型ウイルス)などを使った攻撃への備えを強化するサイバー防衛対策でも合意した。

9月までの米軍撤収を決めているアフガニスタンに関しては「撤収がアフガンとの関係の終わりを意味しない」と記し、アフガン国軍の訓練や資金支援を通じて関与を続けると訴えた。バイデン氏は「首脳たちの完全な意見の一致をみた」と撤収の正当性を強調した。

22年夏を目標にしている戦略概念の見直しは10年以来、12年ぶり。前回の戦略概念は中国について触れず、ロシアとミサイル防衛などでの協力をうたっていた。安保環境の激変を受け、対中政策を初めて盛り込むことになる。』

NATO、自衛権を宇宙にも拡大
集団防衛対象と中国やロシア警告
https://nordot.app/777448563160891392?c=39546741839462401

『【ブリュッセル共同】北大西洋条約機構(NATO)首脳会議は14日採択した首脳声明で、加盟国の人工衛星など宇宙空間を舞台にした攻撃はNATO条約第5条に基づく集団的自衛権行使の対象になり得るとし、宇宙軍拡を進める中国やロシアに強い警告を発した。

 宇宙空間が軍事、民生両面で重要性を増す中、中ロは衛星攻撃兵器(ASAT)の実験を成功させるなど宇宙戦略を積極的に推進。首脳声明はNATOの宇宙への姿勢が「国際法に完全に沿い続ける」とし、中ロによる宇宙の軍事化をけん制した。

 条約第5条は加盟国が攻撃を受けた場合、全加盟国への攻撃と見なし必要な行動を取ると規定する。』

中国、NATO声明に反発 「脅威論あおるな」
https://www.sankeibiz.jp/macro/news/210615/mcb2106151242016-n1.htm

『中国の欧州連合(EU)代表部は15日、報道官談話を発表し、北大西洋条約機構(NATO)が中国を安全保障上の脅威と位置付ける首脳声明を採択したことに対し「中国脅威論をあおるのを停止するよう忠告する」と反発した。中国に挑戦すれば「座視しない」として強くけん制した。

中国国旗と天安門(Getty Images)

 談話は、中国の行動を「国際秩序への挑戦」と指摘したNATOの首脳声明について「中国の平和的な発展に対する中傷であり、国際情勢と自身の役割を見誤っている」と批判した。

 その上で中国の主権を「断固として守る」と強調。中国の権益を脅かさないよう求め、米欧の対中戦略に警戒感を示した。(共同)』

NATO首脳声明に中国「冷戦思考とブロック政治心理が災い」
http://japanese.china.org.cn/politics/txt/2021-06/15/content_77569499.htm

『欧州連合中国政府代表部の報道官は14日、NATO首脳会議共同声明の中国に関する内容について、「NATOが中国をいわゆる『体制上の挑戦』としたのは、『冷戦思考の継続とブロック政治心理が災いしたもの』だ。中国が誰かに対して『体制上の挑戦』となることはありえないが、誰かが中国に対して『体制上の挑戦』をしようとするのなら、中国は無関心ではありえない」と強調した。中国新聞社が伝えた。

報道官は、「2021年の中国の国防費は1兆3500億元(約2090億ドル、1ドルは約110円)、対GDP比は1.3%であり、NATOの『及第ライン』を下回る。一方、2021年のNATO加盟30ヶ国の軍事費は総額1兆1700億ドルにも達する見通しであり、全世界の軍事費総額の半分以上を占め、中国の5.6倍だ。一体誰が世界中に軍事基地を設け、誰の空母が四方で武力を誇示しているのか、全世界の人々ははっきりと目の当たりにしている」と指摘。

さらに、「中国の発展を理性的に受け止め、様々な形の『中国脅威論』を誇張宣伝するのを止めるようNATOに促す。中国の正当な利益や合法的権利を、ブロック政治を弄し、人為的に対立を造り出し、地政学的競争を刺激する口実にしてはならない。より多くの力を対話と協力の推進という正しい道に向け、世界と地域の安全・安定の維持に真に資する事をより多くなすべきだ」とした。(編集NA)

「人民網日本語版」2021年6月15日』