日米首脳会談、注目のポイント 議題や人物像は

日米首脳会談、注目のポイント 議題や人物像は
菅首相訪米、バイデン大統領と対面へ
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『菅義偉首相とバイデン米大統領は現地時間16日午後(日本時間17日未明)、米ワシントンで初めて対面での首脳会談にのぞむ。首相には就任後初めての訪米で、大統領にとっては就任後に最初に対面で会う外国のリーダーになる。中国への向き合い方が大きなテーマになる訪米で注目すべきポイントをまとめた。

首相は「とんぼ返り」
首相は米東部時間の15日夜に現地に到着した。主な行事は16日のみで、同日午後に首脳会談を開き…

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主な行事は16日のみで、同日午後に首脳会談を開き、翌日午前には帰国の途につく。ワシントンへのとんぼ返りでも対面での開催にこだわったのには、日米同盟の盤石さを世界に示す狙いがある。

新型コロナウイルスの感染のリスクを最小限に抑えるため、首相と同行する人数は絞る。日米首脳会談に同行するケースも多い外相は日本にとどまる。
共通課題は中国

日米の共通の課題が中国への対処だ。米国はトランプ前政権時代から中国との覇権争いが表面化し、バイデン政権になってから競争は一層激しくなっている。3月に米アラスカ州で開いた米中外交トップの会談では新疆ウイグル自治区や香港の人権問題で応酬を繰り広げた。

日本は沖縄県の尖閣諸島の周辺海域における中国海警局の動きに神経をとがらす。中国は2月、同局を準軍事組織に位置づける海警法を施行した。

日本は米国と同盟を強化し、対中国で共同歩調をとる構えだ。安全保障やサプライチェーン(供給網)、新型コロナウイルスのワクチン外交などの分野で結束を強め、世界で存在感を強める中国に対峙する。
安保戦略、供給網、脱炭素を議論

主要議題になるのがアジア太平洋地域の安全保障だ。軍事力を高める中国や北朝鮮を巡り、共通の戦略を話し合う。米国で台湾有事のリスクも指摘され、沖縄県尖閣諸島などの防衛が重要だ。日米同盟における日本の役割強化が論点になる。

日米はインドとオーストラリアを加えた4カ国による枠組み「Quad(クアッド)」の協力も重視してきた。両首脳は推進していく姿勢を強調する。新疆ウイグル自治区や香港の人権問題には、日米が一致して「懸念」のメッセージを発信する見通しだ。

気候変動問題も大きなテーマになる。バイデン政権は世界をリードしていく方針を掲げ、日本も歩調をあわせる。22~23日に米国が主催する気候変動サミットが迫る。2030年の脱炭素をめぐる数値目標への考え方を日米で擦り合わせる。
共通点が多い両首脳

首相とバイデン氏には共通点が多い。まず両氏とも政治家一家や都会の裕福な家庭の出ではない点だ。首相は「たたき上げ」、バイデン氏は「ミドルクラスのジョー」と自称する。両氏ともそんな経歴を前面に出して総裁選や大統領選に勝利した。

過去の政権でトップの右腕として活躍した点も共通する。首相は12年発足の安倍晋三政権で7年8カ月、官房長官を務めた。バイデン氏も09年から8年間のオバマ政権の副大統領だった。ともに実務型のリーダーといえる。

好物や趣味も似る。首相もバイデン氏も甘いもの好き。健康管理が習慣で、首相は朝の散歩を日課とし、バイデン氏はフィットネス機器を愛用するという。

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