モンテネグロが高速道路建設で資金破たん また中国の過剰融資?

http://blog.livedoor.jp/nappi11/archives/5253222.html

『2021年4月13日、仏国際放送局RFIの中国語版サイトは、モンテネグロMontenegro(EU,NATO未加盟:人口60万人で福島県ほどの面積)が中国から借り受けた10億ドル(約1090億円)を返済できず、欧州連合(EU)に助けを求めていると報じた。記事は、英フィナンシャルタイムズの報道を引用し、モンテネグロが高速道路建設プロジェクトで中国から融資を受けた10億ドルの返済期日が迫る中、道路が完成せず返済の見通しも立っていないことから、すでにEUに対して援助を求めたと伝えた。

tag reuters.com,2018 binary_LYNXMPEE6I0FV-VIEWIMAGEtag reuters.com,2018 binary_LYNXMPEE6I0FZ-VIEWIMAGEそして、同国が抱える「借金」について、2014年に中国輸出入銀行から融資を受けたものであり、融資期限が7月までになっていると紹介。融資合意書には同国の土地を担保とすることが記載されており、同国側に違約があった場合に中国が現地の相応の土地を使用する権利を持つことになっていると説明した。写真:モンテネグロの景勝地モラカ川渓谷 Moraca Canyonでは、中国人作業員が、最先端の高速道路を敷設する工事を行っている。2018年6月撮影 参照記事

高速道路建設プロジェクトは中国路橋公司(中国道路橋梁公社)が請け負っているが、道路は現時点でなお完成していないという。記事は、このプロジェクトについて「EUの外周地域における影響力を奪い合う地政学的闘争の一部になっている」と解説し、EUにとっては当該地域との関係を再構築する契機になり得ると報じている。その上で、同国の財務相がすでに欧州委員会、欧州投資銀行などに助けを求めており、EU側も支援の意向を暗に示したとする一方で、現時点では適切な手段が見つかっていないと伝えた。参照記事

I patitulluar2020年6月26日の別記事では、渓谷をまたぐ区間Smokovac-Matesevo sectionの約90%が完成していると報道されている。この英文記事によれば、高速道路全体への融資は欧州復興開発銀行:European Bank for Reconstruction and Development (EBRD)を含む複数の銀行で行われ、橋やトンネルの多いSmokovac-Metesevo区間だけがChina Road and Bridge Corporation (CRBC)が請け負った区間と説明がある。1080人の作業員の内、中国籍は460人となっている。また、この区間の完成は2020年9月30日だったが、新型コロナの影響での工期延長が適応されたと書かれているので、上記の引用記事では中国への債務が突出して書かれているが、全体の工事費の増大で追加融資が必要になったのではと筆者は思うが、、。 英文記事 英文記事

Future-highway-in-Montenegro-Source-Map-prepared-by-Molly-Roy2019年4月の毎日新聞記事では「中華人民共和国は一帯一路政策の対象国の一つと位置付け、インフラストラクチャー整備への融資や労働者派遣を行っている。首都ポドゴリツァを経由して、アドリア海沿岸の港湾と内陸国である隣国セルビア(Bar~Podgorica~Boljare)を結ぶモンテネグロ初の高速道路(165キロメートル)建設が代表例である。この計画は、採算が見込めないとして欧州の銀行が融資を拒否した。モンテネグロの国家債務は国内総生産(GDP)の約7割に達し、中国からの融資は返済不能となった場合に中国がモンテネグロの土地・財産を取得できる契約となっているため、モンテネグロ国内でも警戒する意見がある」と報道されている。参考:モンテネグロを悩ませる中国の「行き先のない高速道路」 参照図、記事

、、、最初の記事の引用は仏国際放送局RFIの中国語版サイトの翻訳記事からで、中国の融資が協調されている感があるが、中国との契約に関し、モンテネグロが土地、財産を担保にしたことや、国家債務が国内総生産(GDP)の約7割達するなどは、そもそもモンテネグロ側の計画性に問題ありと見える。これまでのイメージから、モンテネグロが債務過多になるのが分かっていながら受注した中国が叩かれるのも仕方ないだろうが、中国の事だから、モンテネグロに、最後はEUに泣きつけ位の指南はしているだろう。過去ブログ:2019年4月一帯一路国際会議開催と中国の狙いはEUの分断、弱体化? 2016年2月バルカン諸国で高まる民族主義とロシアの接近

FireShot Webpage Screenshot #348 – ‘EU:「西バルカン」AS20180207000210_commロシアと中国が政治、経済両面で存在感を高めている旧ユーゴスラビア諸国を中心とする西バルカン地域6カ国については、欧州連合(EU)の欧州委員会が早期のEU加盟に向けて支援を強化する新方針を公表しており、支援対象となる6カ国は、EUが「加盟候補国」とするセルビア、モンテネグロ、アルバニア、マケドニアに加え、「潜在的候補国」のコソボ、ボスニア・ヘルツェゴビナ。新方針ではセルビア、モンテネグロは、早ければ2025年に加盟の方針を示したと2018年2月に報道されている。参照記事、、、西バルカンのこの状況から見れば、EUはモンテネグロを何とか救済しなければならない立場に追い込まれているようだ。』