英政府、キャメロン元首相を調査 グリーンシル巡り

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『【ロンドン=篠崎健太】英政府は12日、経営破綻した英金融会社グリーンシル・キャピタルについて調査に乗り出すと表明した。同社の顧問を務めていたキャメロン元首相が破綻前、政府に公的支援を働きかけていた行動についても調べる方針だ。破綻に至った経緯や経営実態の解明に乗り出す。

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ジョンソン首相が政府機関との関係も含めて広範な調査を指示し、内閣府が独立委員会に調査を委嘱する。首相官邸の報道官が明らかにした。

グリーンシルは企業の売掛債権を使って資金を融通する「サプライチェーンファイナンス(SCF)」と呼ばれる金融サービスを営んでいた。フィンテックの注目企業としてソフトバンクグループも出資していた。スイス金融大手クレディ・スイス・グループが3月、証券化商品の提供先だったファンドの運用を停止したことで資金繰りに行き詰まり、経営破綻した。

キャメロン氏は2018年8月にグリーンシルの非常勤の顧問に就き、国外での営業活動などを支援していた。問題視されているのは新型コロナウイルスに関する企業支援策として設けられた制度の利用対象になるよう、政府機関に働きかけていた行動だ。

具体的には、イングランド銀行(中央銀行)を通じて実施されているコマーシャルペーパー(CP)の買い入れ対象に認められるべきだと、財務省に訴えかけていた。英メディアによると20年4月にスナク財務相の個人の携帯電話にメッセージを送り、その後も様々なルートで政府側と接触していたとみられる。支援の対象にはならなかったものの、元首相の立場や人脈を使った活動に批判が出ている。

キャメロン氏は11日、グリーンシルとの関係について破綻後初めてコメントを出し「政府との対話は最も公式な経路を通じてのみ実行されるべきだった」と釈明した。だが声明は大半をビジネスモデルの称賛に割き、同社の問題点や顧問としての自身の責任については言及していない。

首相官邸の報道官は「独立委員会はSCFやグリーンシルの役割のほか、政府とどのように関わっていたか広範に調べる」と語った。

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