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『【花蓮=共同】台湾東部・花蓮県の特急列車脱線事故で台湾当局は救助活動を終え、検察当局など捜査機関は3日、本格的な事故原因究明に乗り出した。現場近くの坂道でパーキングブレーキをかけ損なった作業車が斜面を滑り落ち、線路をふさいで列車と衝突したのが原因とみられる。
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検察当局は業者の責任者の拘留申請を行うとともに、現場など複数箇所で捜査に着手したと明らかにした。事故は2日午前に発生。50人が死亡し、日本人2人を含む146人が負傷した。
林佳竜交通部長(交通相)は捜査機関の証拠収集終了後に現場の復旧作業に着手すると表明。台湾鉄路管理局(台鉄)は9日の運行再開を目指すとしている。
蔡英文総統は3日午前、花蓮県の複数の病院を訪れ、事故で負傷した被害者らを見舞う。行政院(政府)は同日から3日間、全国の政府機関などで半旗を掲げ、犠牲者に哀悼を表するとした。
政府の中央災害対応センターは2日夜に事故の初期調査を発表。作業車を停車した整地業者の主任によるパーキングブレーキのかけ損ないが原因との見方を示した。ブレーキの不具合の可能性も含め、原因究明を進めるとみられる。作業車に人は乗っていなかった。
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