ミャンマー国軍と少数民族、衝突拡大 空爆で3000人越境

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 ※ こうなると、もはや、軍事クーデターvs.反対デモという構図じゃ、無くなって来たな…。

 ※ 内戦に突入の”目”も、出てきた…。

 ※ いずれ、どういう勢力が、「武器供給」しているのか、注視する必要がある…。

 ※ 某国の動きも、気になる…。パイプラインの確保のために、軍事介入する…、という可能性もあるからな…。

 ※ 下記宮崎さん情報によれば、某国も「一枚嚙んでる」らしいしな…。

『【ヤンゴン=新田裕一】ミャンマー国軍と、少数民族武装勢力の衝突が拡大している。武装勢力はクーデターに反対する市民の抵抗運動に呼応して、国軍への攻勢を強めている。

タイ国境に近い東部カイン州で27日午前、カレン民族同盟(KNU)の傘下組織が国軍拠点を制圧したのに対し、国軍は同日夜、戦闘機で空爆して対抗。28日には約3000人の住民が隣国タイに逃れる事態となった。北部カチン州でも別の少数民族の勢力が国…

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北部カチン州でも別の少数民族の勢力が国軍拠点を攻撃した。

タイのプラユット首相兼国防相は29日、ミャンマーからの避難民の流入拡大に備えていると明かした。記者団に「避難民流入は好ましくないが、人権の観点から状況を注視している」と述べた。

ミャンマーでは1948年の独立直後から民族紛争が続き、約20の少数民族武装勢力が国軍と衝突を繰り返している。カレン族を主体とするKNUは有力な勢力の一つで、タイ国境に近い東部カイン州内に勢力圏を持つ。

KNUによると、27日夜に空爆を受けたのはKNU第5旅団の支配地域にある7つの村で、3人が死亡した。空爆は28日も続いた。約1万人の住民が避難を強いられ、このうち約3000人がタイに越境した。

第5旅団は27日午前にカイン州内の国軍拠点を制圧し、その後「クーデターに反対する市民の抵抗を支持する。KNUには国民を守る責務がある」との声明を出していた。同日は、国軍が重視する国軍記念日の軍事パレードがネピドーであり、国軍の統治に反発する市民が全土で抗議デモを行っていた。

KNUは3月初旬から、勢力圏近辺の抗議デモに武装要員を派遣し、治安部隊からデモ隊を保護していた。国軍への反発を強める都市部の一部の若者は、KNU支配地域に向かい、軍事訓練を受けているとされる。

北部カチン州でもカチン族の武装勢力、カチン独立軍(KIA)が国軍への攻勢を強めている。現地報道によると、KIAは3月中旬以降、国軍の拠点を相次いで攻撃しており、このうち複数の拠点を制圧した。

デモ隊に対する治安部隊の武力弾圧がやまないなか、市民らの間でも少数民族武装勢力への期待が高まっている。SNS(交流サイト)では「国軍を打倒するため、武装勢力の力を借りて戦うべきだ」と訴える市民らの声が相次ぐ。

拘束された民主化指導者アウン・サン・スー・チー氏が党首を務める国民民主連盟(NLD)の議員らが組織した「連邦議会代表委員会(CRPH)」は17日、すべての武装勢力について非合法組織の指定を解除するという内容の声明を発表した。そのうえで「武装勢力が市民を保護してくれていることに感謝する」と述べた。

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慎泰俊
五常・アンド・カンパニー株式会社 代表取締役
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ひとこと解説

ミャンマーは100以上の民族からなる多民族国家(多数派であるビルマ族が7割弱)、今回のクーデター以前から各民族団体のごく一部の武装勢力が独立闘争を行っていました。この記事でも書かれているように、一部の若い人々はこの武装勢力から軍事訓練を受けていますが、その理由としてよく聞かれるのは「国際社会は結局何もしないので、最後は自分たちが武器を取って戦うしかない」というものです。この言葉を聞いて、自分の無力を思いました。

緊急事態であるのは理解しますが、「敵の敵は味方」の論理でこれまで否定してきた武装勢力と結託するのは、事態が落ち着いた後の処理を複雑にするのではないかと憂慮しています。
2021年3月30日 8:44

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「宮崎正弘の国際情勢解題」 
令和三年(2021)3月30日(火曜日)
   通巻第6842号  
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 ミャンマー国軍、血の弾圧やめないが、武器援助は誰が?
  伏兵ロシア、死者が増えているのは気になるが、武器供与は継続する
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 欧米はミャンマーへの経済制裁を強化した。それゆえミャンマーは中国に近付かざるを得ない。
 日本は独自の立場を確保出来るが、欧米の世論攻撃に晒されると、決断を迫られるだろう。

 過去十年間、じつは中国とミャンマーは対立関係にあった。ティン・セイン政権時代のダム建設中止により、寒風が吹きすさんでいた。この十年、ミャンマーに武器供与を続けてきたのはロシアだった。実績は8億700万ドル。

 中国が失地回復できたのはミャンマー国軍がロビンギャ62万をバングラデシュへ追いだして国際的な孤立を深めてからで、2020年1月17日に習近平はたくさんの土産をもってネピドーを訪問してからだ。

 3月25日、ネピドーを訪問した露西亜のアレクサンダー・フォミン国防副大臣は、ミン・アン・フレイン国軍司令官と会見し、「死者がふえていることを気にしているが、貴国は、アジア太平洋に於けるロシアの友好的なパートナーであり、今後もロシアは武器供与を続ける」とした。
 ロシア高官のミャンマー訪問はクーデター以後初めてだった

 クーデター直前にロシアはセルゲイ・シュイグ国防大臣が訪問しており、地対空ミサイルシステム、偵察用ドローン、レーダー基地システムなどの供与を約束していた。