対米けん制、韓国に触手 ロシア外相、8年ぶり訪韓

対米けん制、韓国に触手 ロシア外相、8年ぶり訪韓
6カ国協議、早期再開求める
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『【ソウル=鈴木壮太郎、モスクワ=小川知世】ロシアのラブロフ外相は25日、約8年ぶりに訪韓し、韓国の鄭義溶(チョン・ウィヨン)外相と会談した。ラブロフ氏は会談後の共同記者会見でミサイル挑発を再開した北朝鮮の核問題に関連し「解決のため関係国の交渉を早期再開すべきだとの立場を堅持する」と述べ、米朝に日中韓ロを加えた6カ国協議の枠組みの必要性を強調した。

2時間弱の鄭外相との会談では、朝鮮半島情勢について…

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2時間弱の鄭外相との会談では、朝鮮半島情勢について「踏み込んだ協議をした」(鄭外相)という。ラブロフ氏は「朝鮮半島を含む北東アジアの安定維持にむけた努力の重要性を強調した。軍拡競争の継続やあらゆる軍事活動の拡大を拒否することを意味する」と語った。

ロシアは朝鮮半島の非核化にむけた議論がロシア抜きで進むことを警戒する。トランプ前米政権は金正恩(キム・ジョンウン)総書記とのトップ交渉を進め、中ロは深く関与できなかった。6カ国協議の再開提案で米国の独断専行をけん制する。

今回は韓ロ国交30年の記念行事に合わせての訪韓だが、ロシアには韓国との連携を強調することで、日米韓の同盟強化に動くバイデン米政権をけん制する狙いがある。安全保障は米国、経済は中国に依存する韓国は米中対立のはざまで立ち位置に悩む。そんな韓国を取り込み、日米韓連携にくさびを入れたい考えだ。

ラブロフ氏は訪韓前の22~23日には中国で王毅(ワン・イー)国務委員兼外相と会談し「人権問題の政治化に反対」するとの共同声明を発表。対米共闘を前面に押し出していた。

ラブロフ氏は訪韓前の韓国メディアとのインタビューで、米国のインド太平洋戦略について「特定の国々に対抗するブロック」づくりが狙いだと批判した。両外相の共同記者会見では言及はなかったが、中国の顔色をうかがう韓国は同戦略と距離を置いており、ロシアは韓国との連携を探った可能性もある。

前回の外相会談は2019年6月にモスクワで開かれた。18年には韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領がロシアを訪問してプーチン大統領と会談し、同氏を韓国に招待していた。今回の会談で韓国側はプーチン氏を改めて韓国に招待。両国は新型コロナウイルスの感染拡大が落ち着いた段階で訪韓日程を協議することで合意した。