中国の広州の共産党委員会を狙った自爆テロが発生

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『中国・広州の整個村という所で、元軍人による自爆テロが発生しました。村という名前が付いているので、僻地に見えるかも知れませんが、中国の村という地名は、その地域の発展と無関係に残っている場合が多いので、都会のど真ん中でも地名が村の所があります。まぁ、それだけ、短期間に急速に発展した証拠でもあります。実際、ここも田舎では、ありません。

事件は、地元の共産党支部で、共産党幹部が委員会を開いていたところへ、元軍人の中国人が、爆弾を身に付けて侵入し、自爆したという事です。その場で、5人の委員が爆死し、5人が病院へ搬送されました。かなり、強力な爆弾だったようで、メチャメチャに破壊された建物内の様子が、画像としてネットに出回っています。

この件のポイントは、事件が起きた事よりも、それが検閲の網を破って外部に漏れた点にあります。中国の治安というのは、通常の警察とは別に、装甲車両や重機関銃などの装備を持った、武警という組織があります。また、それとは別に、地方自治体の依頼で、非合法な地上げや、露天の取締りを暴力で行うチンピラ集団の城官という暴力組織もいます。

つまり、内側にいる人民に対して圧力をかける組織が、何重にも組まれています。それだけ、国内に暴動や騒乱の種を抱えているんですね。なので、はっきり言って、テロが起きる事自体は、不思議でも珍しくもありません。もし、頻度が少ないなら、普通の警察で十分に取り締まれるはずです。そうではないから、武警という組織が必要なのです。

対面を大事にする中国は、共産党組織へ攻撃があったなんて事実は、絶対に外部に漏洩させないのですが、今回は現場の写真まで流出しています。検索をかければ、出てきますが、血みどろの死体まで写っている生々しいものです。テロが起きた事よりも、情報が外部に漏洩した事が事件なのです。

習近平氏は、国内の締め付けも強化していて、組織図上、行政に属していた、武警・海警といった、重武装の治安組織を、軍の管轄へ移管しました。これには、2つの狙いがあって、首相として、内政を担当している李克強氏から、実権を奪って弱体化させる事。もう一つは、軍の管轄にする事で、対外的にも武力行使を可能にする事と言われています。

実際、軍への移管が済むと、間髪を入れずに海警に対する武力の使用を許可する法律を制定しました。平たくいえば、中国が自国の海域だと主張している場所を警戒している普通の巡視船に、武器の使用を認めるという事です。これは、国際法違反の疑いがあります。

これは、手持ちのリソースを総動員して、領海主張を押し通そうとしているとも見れます。中国の軍事費は、もう間もなくアメリカを抜いて、世界1位になろうとしています。これは、今まで治安維持組織として、軍にカウントされていなかった武警や海警が軍に組み入れられた結果です。つまり、それだけ、膨大な維持費が、国内の治安組織に投入されていたという事です。

実際、武警のデモンストレーションである、パレードなどを見ると、ミサイルや戦車が無いだけで、どう見ても軍隊です。その装備や人員の人件費を考えると、軍事費と別腹で、どれだけの経費がかかっていたかが、容易に想像できます。

恐らく、共産党に対する不満を原因とする、こうしたテロは、今までも起きています。それが、外部へ出てこなかっただけですね。全人代という政治イベントが中央で開催された直後に、今まで秘匿されていたような事件が公に出てくるという事は、それだけ反習近平勢力の反抗も根強いという事です。』