ファナック、中国でロボット工場増設 260億円投資

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『ファナックは260億円を投じて中国上海市で産業用ロボットの工場を増設する。中国経済は新型コロナウイルス禍から立ち直り、「製造強国」を目指して電子機器など様々な分野で生産の自動化を推進している。産業用ロボット自体の国産化も進められるなか、ファナックは大型投資で需要をとらえて中国でのシェア首位を守る考えだ。

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投資額は260億円で、ファナックの中国での一度の投資としては過去最大となる。増設部分は2023年中に稼働。工場の敷地面積は従来の5倍の合計34万平方メートルに広がる。

ロボット本体は従来通り本社工場(山梨県忍野村)など国内で生産し、輸出する。部品の質は日本メーカーの方が高いためだ。上海市の工場では顧客ごとの要望に応じてロボットの手やセンサーを交換し、プログラムを設定するなどカスタマイズする能力を高める。

大型投資の背景にあるのは、中国で幅広い分野で高まる自動化需要だ。従来から活用されていた自動車分野だけでなく、電子機器や建設機械の生産、物流分野でもロボット導入が加速している。

国際ロボット連盟によると19年時点で国別の産業用ロボット稼働台数は中国が78万台と最多だが、製造業の従業員数あたりの台数では日本の半分で成長余地は大きい。人件費の上昇も自動化を後押しする。上海市の最低賃金は16年比で13%、江蘇省も14%増えた。

中国のロボット需要を巡っては安川電機も約50億円を投じ、江蘇省にある既存工場の隣に新しい工場を22年度中にも稼働させる。スイスABBも21年中に、上海市で約170億円を投じた新しい工場を完成させる。

一方、中国は産業用ロボットの国産化も狙い、現在3~4割の自国メーカーのシェアを25年に7割まで高める目標を掲げている。17年には美的集団が産業用ロボット世界大手の独クーカを買収するなど技術取得を意欲的に進めている。

現地調査会社MIRによると、19年時点の中国でのシェアはファナックが12%と首位で、ABB(11%)や安川電機(8%)が続く。ファナックは中国勢との競争に勝つためにも、膨らむ需要をいち早くとらえる考えだ。