日米2プラス2、同盟関係の要 7年半ぶりの日本開催

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『▼双方の外務・防衛分野の閣僚が出席

日米両政府は16日午後、都内で日米外務・防衛担当閣僚協議(2プラス2)を開く。日本から茂木敏充外相と岸信夫防衛相、米国から17日まで日本に滞在するブリンケン国務長官とオースティン国防長官が参加する。4人とも日米2プラス2への出席は初めてで、日本での開催は2013年10月以来、7年半ぶりだ。

日米2プラス2は両国の安全保障政策を擦り合わせる会議体として、首脳会談を…

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日米2プラス2は両国の安全保障政策を擦り合わせる会議体として、首脳会談を除き、最上位に位置づけられる。正式には「日米安全保障協議委員会(SCC)」と呼ぶ。不定期開催で、国際情勢の変化に対応する同盟強化が必要な局面で開いてきた。

これまでに在日米軍の再編や防衛協力の指針(ガイドライン)改定といった同盟関係の基本的な方針を話し合ってきた。

第1回会合は1960年9月。同年6月に発効した現行の日米安保条約に基づいて開いた。当初は米側から駐日大使と太平洋軍司令官が出席していたが、安保条約締結30周年の90年に、米側が参加者を国務長官と国防長官へ格上げすると決めた。

▼最重要テーマは「中国」

今回の最重要のテーマは中国への対処だ。沖縄県・尖閣諸島周辺への度重なる領海侵入に加え、海警局を準軍事組織と位置づけた海警法への対応を話し合う。中国の海洋進出を初めて名指しで批判する方向で調整が進む。

北朝鮮の核・ミサイル開発の抑止も議題となるほか、宇宙やサイバーといった新たな領域での防衛協力に話が及ぶ可能性がある。在日米軍の経費負担や日米安保の中長期的な役割分担についても議論する。

▼「インド太平洋」主導の姿勢も強調

日米2プラス2に先立ち、12日には日本、米国、オーストラリア、インドの4カ国の首脳がオンラインで協議した。英語で4を意味する「Quad(クアッド)」の通称で呼ばれるこの4カ国の枠組みは、これまで閣僚級だったが、今回初めてトップ同士で話し合った。

それを踏まえて開く今回の日米2プラス2には2国間の課題にとどまらず、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けて日米が主導していく姿勢を示す狙いもある。

米国は日米豪印の首脳協議と日米2プラス2を踏まえ、18日には米アラスカ州アンカレジで、バイデン政権下で初めてとなる米中外交トップの対面での会談に臨む。米国には同盟国と連携する方針を強調したうえで中国と対峙することで、中国へのけん制を強める思惑もある。

会談には米側からブリンケン氏とサリバン大統領補佐官(国家安全保障担当)、中国側から外交担当トップの楊潔篪(ヤン・ジエチー)共産党政治局員、王毅(ワン・イー)国務委員兼外相が出席する。

▼他国も重視する枠組み

2プラス2を重視するのは日米だけではない。米国は豪州や韓国などとも同様の枠組みを持つ。ブリンケン、オースティン両氏は今回の来日後、韓国にも立ち寄り、米韓2プラス2を開催する予定だ。

話し合いは同盟国同士に限らない。米国はロシアと13年に2プラス2を開き、シリア情勢を議論した。その後、14年にロシアがウクライナ南部のクリミア半島を一方的に併合し、米ロ関係は悪化した。

日本の場合、米国のほか、豪州や英国、インド、ロシアなどとも2プラス2を設けている。

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