オランダ下院選、ルッテ氏の続投有力 コロナ下で15日から投票

『【ブリュッセル時事】新型コロナウイルス感染拡大以降で欧州主要国として初の総選挙となるオランダ下院選(定数150)の投票が、15日から実施される。厳しいロックダウン(都市封鎖)が続いているが、国民は現政権の危機対応をおおむね支持。前回は波乱要因だった移民問題などの争点は埋没し、ルッテ首相の4期目続投が有力視されている。

 投票はコロナ対策で17日までの3日間に分散。「自由な投票を邪魔してはならない」(ルッテ氏)と期間中は夜間外出禁止令を緩和し、70歳以上の高齢者には郵便投票も認めた。

 各種世論調査を集計した分析サイトによると、他の3党と連立を組むルッテ氏の中道右派・自由民主党(現有32議席)の予想獲得議席は36~40。第1党の座を維持し、今後も複数の政党と連立政権を担う公算が大きい。

 一方、2017年の前回選挙でイスラム系移民排斥や欧州連合(EU)離脱を訴え、一時は政権奪取の勢いを見せた第2党の極右・自由党(同20議席)は18~20議席にとどまる見通し。ウィルダース党首はAFP通信に「危機の時は国民は国旗の下に結集する」と語り、有事における現職有利を認める。

 ルッテ政権のコロナ感染封じ込め措置は当初、比較的緩やかだったが、第2波以降は厳しい対応に転換。今年に入り外出禁止令も導入した。ただ、各地で暴動が起こるなど反発も生じている。

 また、ワクチン接種は欧州内でも出遅れているのが現状。1月には児童手当給付をめぐるスキャンダルで内閣総辞職して暫定政権に移行するなど悪材料も少なくない。それでも支持を保つ背景には失業率が4%以下まで低下するなど大規模な経済対策の効果もあるとみられている。 』