資金1200億円、株式で運用 コーエーテクモ襟川会長

経営してみたい会社に投資 祖母に学んだ長期目線の哲学
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOFZ09BG60Z00C21A2000000/

 ※ スゲーな…。コーエーテクモ、「1200億円をも運用する機関投資家」だったのか…。知らんかった…。

 ※ 最近では、「大志 with PK」をSteam通して買ったぞ…。

 ※ ここは、「PK商法」で有名だったんだが、この「大志」からは、「PK+パスポート商法」になった…。

 ※ 「with PK」だけでは、昔のように「自在にデータ編集」できなくなった…。追加で、「パスポート」なるものも購入しないと、いけなくなった…。

 ※ えらく、評判は「悪い」…。まあ、当然か…。上記の、「資産運用」と、何か関係しているのか…。

 ※ 今は、「武田信玄」でやっている…。ちなみに、「信玄」とは、出家した後の「僧としての名前」だ…。それまでは、「武田晴信」と名乗っていた…。

 ※ なにしろ、「甲斐の国」は山がちで、耕作地が狭い…。「武装を強化」すると、必然的に「農民」への加重負担となり、国が疲弊する…。そこを無理すると、「苛斂誅求」になって、親父の信虎の二の舞になる…。晴信自身が、親父を「今川へと、追いやって」跡目を襲ったといういきさつだ…。

 ※ それで、晴信自身もその二の舞いになりかけたんだが、その先手を打って、「出家して、頭を丸め、僧形となり、名も”信玄”と改めた…。」というわけだ…。

 ※ 「この難局を乗り切るためなら、鬼にも仏にもなろうじゃないか…。」という有名な”決めゼリフ”、拝見した…。

 ※ 今、隣国は、「今川」と「北条」だ…。

 ※ 「今川」、凄いぞ…。いつの間にか、「織田」を滅ぼして、京都も併呑する勢いだ…。「織田信長」は、どうなったんだろうな…。ちっとも、「信長の野望」じゃないんだが…。

 ※ 「北条」も、凄い…。関東は、ほぼ制圧した…。今は、「越後」を征服にかかっている…。

 ※ 我が「武田」は、固く領地を守って、成り行きをじっと見ている…。どういうことになるのかな…。

『「三国志」や「信長の野望」などのゲームシリーズで知られるコーエーテクモホールディングス(3635)は、実は多額の手元資金を株式などで運用する機関投資家としての顔も併せもっている。1200億円もの運用資金を一手に引き受ける襟川恵子会長に、投資経験や運用哲学を聞いた。

――投資収益が業績を底上げしています。どのような運用を手掛けていますか。

「日米・香港の株や仕組み債を中心に投資しています。注目しているのは米国で、GAFA各社は昔…

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注目しているのは米国で、GAFA各社は昔から保有しています。人工知能(AI)やIoT、クラウド、セキュリティーなど先端分野にも注力しています」

「個人的に一番好きな銘柄はネットフリックスなのですが、これはどういうわけか乗り遅れました。買いのタイミングをつかめないうちに大きく上昇してしまい、悔しい思いをしています。今後はコロナ禍の終息を見据えて先端技術を駆使した旅行関連や、売られすぎた銘柄への投資も考えています」

――全て個別銘柄で運用しているのですか。

「IT(情報技術)関連などの公募ファンドを証券会社から勧められることもありますが、興味はありません。現物株を手掛ける方が性に合っています。債券に関しては、自分で銘柄を選んで仕組み債を組成しています。昔は200~300銘柄ほどに分散していましたが、多すぎると無駄があるので、今は保有銘柄を半分ほどにしています。グロース株が多いですね」

「当社の規模であれば、理想は中長期目線で20~30銘柄あれば十分だと考えています。分散しても相場全体が下げれば意味がありませんから」

――どのように銘柄を選んでいますか。

「投資をする基準は、『自分が入社したい、経営してみたい会社かどうか』です。特に創業者が率いる会社を好みます。頻繁に海外に出張に行くなど、世の中や自分の業界のことが分かっているからこそ、経営者目線で良い会社が見抜けるのです。株式投資に最も向いているのは経営者だと思っています。中国株にも魅力的なものが多いのですが、当局の規制などへの懸念があり思い切った投資はしにくいですね」

――普段はどのように運用されていますか。

「常にパソコンを持ち歩いて、移動中もずっと相場をチェックしています。朝4時ごろに起きて米株相場も確認していますし、日経CNBCも欠かさず見るようにしています。この前は自分が注目している企業の社長が出演されるのに、ちょうど出社の時間と重なって見逃してしまいました。こういうことがあると非常に悔しいので、できるだけ週に2日は出社せずに自宅にこもって取引に集中しています。会社では忙しくて投資業務はあまりできません」

――難しさはありますか。

「企業の運用で難しいのは、本業のゲーム開発で稼ぐ営業利益との兼ね合いを考えないといけないことです。相場が大きく上昇していても、すでに本業で利益が十分に出ていては売却できません。逆に下落時でも安定して利益を出し続けないといけないのがつらいところです。配当金重視のスタイルなら将来的な収益も読みやすいですが、グロース株は無配も多いので、見通しを立てるのに苦労しています」

「私は運用のほかにも、グラフィックやデザインの責任者を務め、採用面接にも必ず出ています。業界の社団法人の役員などの仕事もあり、あくまで兼業投資家なのです。先日も指し値注文が思ったように約定せず、指し直そうと思ったら経営会議が始まって結局買えなかったことがあります」

「個人的に親しいこともあり、よくソフトバンクグループの孫正義会長兼社長と業界で有名な投資のプロとして並べられることもありますが、あちらは専業ですからね。申し訳ないけどこちらは片手間でやってるのよ、とよく冗談を言っています(笑)」

――投資を始めたきっかけはなんですか。

「株との出会いは6歳の頃です。ある日祖母が古い革のアタッシェケースを取り出して『ここには昔、満鉄の株がいっぱい詰まっていたのに、戦争で全部なくなってしまったのよ』と話して聞かせてくれたのをよく覚えています。株がなくなるということの意味は分かりませんでしたが、とにかく大変なことなんだということだけは強く感じました」

「祖母からはよく『株で損をする人はバカよ』と言い聞かされたものです。『株は上がったり下がったりするもの。下がっているときは売らずに持っていればまた上がるからね』と。これがいまでも私の投資哲学を形作っています」

「自分で株を買ったのは18歳の頃で、それからずっと投資をしてきました。夫である襟川陽一(コーテクHD社長)と会社を興してからも、仕事の傍らで投資をしていました。当時はいまのような専用のオフィスもなく、夫の祖父母の別荘を自宅兼事務所にして仕事をしていました。事務室の近くの部屋で一日中ラジオたんぱ(現ラジオNIKKEI)で相場を聞いていたものですから、夫にはうるさいとよく文句を言われたものです(笑)」

――投資の経験で本業に生きていることはありますか。

「好きが高じて、結婚してすぐの頃に夫に頼んで投資ゲームを作りました。為替の動きや海外のニュースに応じて株価がどう動くかなど、細かい設定を全て自分で考えました。当時の一般的なゲームソフトにあわせ3800円で売り出したのですが、その後どうしても気が済まず5千円に値上げしました。夫には世間のひんしゅくを買うと大反対されましたが、学習効果の高さには自信があったので断行しました。そうすると驚いたことに、販売店では在庫の価格を張り替えるだけで売れれば大幅な利益増になるので、進んで売ってくれるようになりました。値上げの話題も相まって増産が間に合わないほどの売れ行きに結びつきました」

襟川恵子会長が手掛けたパッケージには相場表もコラージュされている

「初の歴史シミュレーションゲーム『川中島の合戦』のパッケージにも実は私の投資好きが顔をのぞかせています。日経新聞の紙面からフォークランド紛争の写真を切り抜いてコラージュにしたものですが、そこにゲームとは直接関係のない、株式相場の欄も貼り付けているのです。株は自分の生活と切っても切り離せない存在なのです」

――日経平均株価は30年ぶりに3万円を回復しました。

「私の感覚からすると、3万円回復は遅かったと感じます。日本には国際的にも競争力の高い企業がいくつもあります。出遅れた日本株は上昇余地があると思います。懸念は、財政赤字が大幅に増えている点です。いまは各国が財政出動で相場を押し上げていますが、膨らんだ赤字処理や長期金利の上昇などの問題を抱えています」

「でも、中長期で見れば人間は常に向上するものなので、心配はしていません。株価もこれからも多少の上下はあるでしょうが、人類の進歩とともに高値を更新していくでしょう」

襟川恵子(えりかわ・けいこ)

1949年生まれ。多摩美術大学デザイン学部卒業後、襟川陽一氏と光栄(現コーエーテクモゲームス)を設立。世界初の女性向けゲームソフトや投資ゲームなどを手掛ける。現在は運用部門だけでなく、ゲームのグラフィックや人事、自社ビルのデザインの監修など幅広い業務を統括する。

聞き手から

 20年末時点で、コーテクHDの貸借対照表に計上された「投資有価証券」は1138億円。残存期間が1年未満の債券が含まれる「有価証券」は41億円。このほか投資目的の不動産などもあり「時価ベースでは運用残高は1200億円ほど」(浅野健二郎・最高財務責任者=CFO)だという。日米を中心とした株式が5割、デリバティブ(金融派生商品)を含む債券が3割弱、残りをCVCなどのベンチャー投資と不動産が占める。

 運用残高1200億円は、ファンドに例えればかなりの規模だ。三菱アセット・ブレインズのデータによると、国内で販売される投資信託5277本のうち、1月末時点で純資産残高が1200億円以上のものは100本しかない。毎期の税引き利益の中から投資に回し、本業のゲーム開発で稼いだ資金を運用で増やす好循環を作ってきた。

 抱える悩みは、巨大投信を運用するファンドマネジャーと同じだ。資金が巨額なため、自身の売買が株価を動かし、希望の価格で売買できない場合があるという。時価総額が小さく流動性の低い銘柄には投資しにくい。

 運用体制の継続性も課題となる。投資方針は取締役会で承認しているものの、売買する銘柄やタイミングなどの判断は基本的に襟川会長が担う。個人の技量に負うところの大きい運用業務をいかに引き継いでいくか、規模が大きいだけにかじ取りは難しい。

 エース経済研究所の安田秀樹シニアアナリストは「株式などへの投資は本業のゲーム事業に比べると不確実性が高く株価には逆風となりやすいが、過去の運用成績をみれば正しい経営判断だったといえるだろう」と評価する。運用の今後については「将来的に、変動率の高い株式から収益性が安定した不動産などに軸足を移すのも手ではないか」と話した。

(井口耕佑、小池颯)
[日経ヴェリタス2021年3月7日号]