成長率目標は控えめ、米中対立が焦点 専門家の見方

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『梶谷懐・神戸大教授(現代中国経済) 2021年の実質経済成長率目標「6%以上」という数字は控えめな印象だ。昨年の成長率が低かった反動もあって国際機関などの予測では中国経済は8%前後と高い成長率が見込まれていた。中央政府が高い目標設定をすることで、地方での過剰なインフラ投資が行われ、バブルが再燃することを懸念したからだろう。

経済成長を維持していく上での懸念材料として米国との関係が挙げられる。科学技…

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科学技術強国を目指す中国にとって人工知能(AI)など最先端分野での産業育成が成長の柱となる。

もっとも米国との対立の中で技術者の交流が停止するなどの支障が生じる可能性がある。米中対立の先行きが経済に大きな影響を与え、今後のバイデン米新政権との対話に注目が集まる。21~25年の5カ年計画で成長率目標を設定しなかったのもこういった不確実性が高いからだとみられる。

新型コロナウイルスの感染拡大で減速した国内の個人消費や雇用については回復が遅れている。今回の活動報告では消費を刺激する具体策はなく、政府の姿勢は消極的だ。地方では消費を活性化させようと商品券の配布などに動いており、消費刺激策は地方政府に委ねるというメッセージとも捉えられる。