韓国検察総長が辞任表明 次期大統領選出馬の可能性も

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM045280U1A300C2000000/

 ※ これは、ちょっと注目ニュースだ…。

 ※ かの国の「法と正義」意識が伺えて、興味深い…。

 ※ まず、日本だと「元検事総長」が「首相」(行政府のトップ)になることは、絶対にない…。

 ※ 前に、ちょっと語ったが、「検察」という国家権力は、非常に「微妙」なところがある…。

 ※ 「刑事司法」の中核を担う捜査(刑事裁判の証拠集め)と起訴・公判維持が職責なんだが、むろん「時の政権トップ」に対しても、「法と正義」の名の下に、逮捕・訴追する「権力」が与えられている…。

 ※ しかし、「暴走」する危険性もあるんで、「民主主義」の観点から、法務大臣の指揮・監督の下に置かれる…。

 ※ そういう、「時の最高権力」にも容赦なく斬り込む気概を求められる一方で、「暴走」しないバランス感覚も求められる…、というポジションなわけだ…。

 ※ よって、日本国においては、「検察官」は、極力、「政治権力」と深い関係を持たないように身を処する…、という振る舞いになる…。

 ※ その振るっている「国家権力」が、「法と正義」以外の何らかの「私心」から生じたものでないのか…、という些かの疑念も持たれないように、極力「身を慎む」…、というわけだ…。

 ※ そこら辺の感じ方が、かの国とは、大きく違う感じなんだよね…。

 ※ かの国では、「権力」=「正義」という側面が強く出ている気がする…。権力を振るう側には、極力、「わが身を慎む」ことが必要不可欠である…、という「規範」が弱いような気がする…。

 ※ 「秋霜烈日」(検察官の振るう権力は、初冬の霜柱のように峻厳、かつ、夏の厳しい日差しのように、峻烈なものたれ!検察官が、付けるバッジの形にもなっている)とは、その振るう峻烈たる検察力に些かの「私心無し!」ということが、当然の前提になっている…。

 ※ そういう、「権力」とは、本来、私心なく振るうものでなければならない…という「規範」が、弱いんじゃないのか…。

『【ソウル=鈴木壮太郎】韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)検察総長は4日、法務省に辞表を提出した。政府・与党が推進する検察改革に抗議した。文在寅(ムン・ジェイン)大統領は同日辞意を受け入れた。朴槿恵(パク・クネ)前大統領の不正捜査を陣頭指揮した同氏は国民的人気が高く、来年3月の次期大統領選の有力候補になる可能性もあるだけに今後の動向に注目が集まりそうだ。

尹氏は4日「憲法の精神や法治システムが崩壊しつつあり、その被害は国民に降りかかる。正義と常識が崩れるのをもう見ていられない。検察での私の仕事はここまでだ」と政府・与党を痛烈に批判した。去就については明言しなかったが「これからも自由民主主義を守り、国民を守るために全力を尽くす」と語り、次期大統領選出馬に含みを持たせた。

文政権は強力な権力を振るう検察の力をそぐ改革を進めてきた。検察に代わり政府高官の汚職などを捜査する新組織「高位公職者犯罪捜査処」を1月に設置。同月には捜査権を検察から警察に移す法律が施行された。与党「共に民主党」は2月、検察に残された不正・腐敗など6分野の捜査権も新設する「重大犯罪捜査庁」に移管する法案を発議した。尹氏はこうした動きに強く反発していた。

尹氏は朴前政権時代、情報機関が朴氏に有利な情報操作をしていた事件を捜査し左遷された。文政権は尹氏をソウル中央地検長に呼び戻し、検察トップまで引き上げた。だがその尹氏が文政権の不正疑惑に切り込むと、文政権は尹氏側近や捜査チームの検事を左遷。尹氏にも停職処分を下した。

「生きている権力」に臆せず切り込む尹氏の国民的人気は高い。世論調査会社リアルメーターによると、次期大統領候補の支持率は京畿道の李在明(イ・ジェミョン)知事(民主党)が首位で、尹氏は民主党の李洛淵(イ・ナギョン)代表と並んで2位につけた。

次期大統領の有力候補が見当たらない保守系野党は尹氏の出馬に期待感を示す。「国民の力」の張済元(チャン・ジェウォン)議員はテレビ番組に出演し「国民は文政権との衝突の先頭に立つ尹氏の出馬を求めるだろう。野党陣営の助けになる」と歓迎した。

一方で民主党は警戒感を隠さない。同党スポークスマンは「国民に信頼される機関になるまで検察を改革しつづけると語った尹氏の就任演説はうそだったことが明らかになった」と批判した。』