独バイエル、最終赤字1.3兆円 農薬訴訟の影響重く

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『【フランクフルト=深尾幸生】医薬・農薬大手の独バイエルが25日に発表した2020年12月期通期の決算は、最終損益が104億9500万ユーロ(約1兆3600億円)の赤字だった。前の期は40億9100万ユーロの黒字。20年6月に発表した除草剤の発がん性をめぐる訴訟の和解金など、主に農薬関連で232億ユーロの巨額の特別損失を計上した。

18年に買収した農薬・種子大手の米モンサントの主力の除草剤「ラウンドアップ」や「ジカンバ」などに関連する訴訟や和解に関連する費用を131億ユーロ計上。このほか、農薬事業の将来の収益性の評価を見直し、現金支出を伴わない91億ユーロの減損を実施した。

20年12月期通期の売上高は5%減の414億ユーロ。同社が経営の指標としている特殊要因を除いたEBITDA(利払い・税引き・償却前利益)は114億ユーロと微減だった。農薬・種子のクロップ・サイエンス部門は4%減の45億ユーロ、医療用医薬品部門は3%増の60億ユーロだった。

訴訟関連の支払いは、21年12月通期も80億ユーロを見こみ、フリーキャッシュフローは30億~40億ユーロの赤字の見通しだ。21年の売上高と利益率もやや悪化するとみている。

バイエルのヴェルナー・バウマン社長は記者会見で「バイエルは新しい時代への変革のさなかにいる。遺伝子編集や微生物といった基盤技術が我が社の全事業の革新を促す」と述べ、モンサント買収の正当性を強調した。クロップ・サイエンス部門では中核の農業関連に集中するため非中核事業の売却を進める。

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