三菱商事、ベトナムの石炭火力「ビンタン3」から撤退

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『三菱商事は25日、ベトナムで計画している石炭火力発電所「ビンタン3」から撤退する方針を固めた。脱炭素を巡り石炭火力への風当たりが強まるなか、今後はより環境負荷の低い液化天然ガス(LNG)火力や太陽光発電など再生エネルギー網の建設などで協力する。三菱商事が計画中の石炭火力発電所で撤退するのは初めてとなる。

ビンタン3はベトナム南部ビントゥアン省に建設。総事業費は20億ドル。発電容量は約2ギガワットで最新鋭の…

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発電容量は約2ギガワットで最新鋭の超々臨界方式を採用。2024年の稼働を予定している。三菱商事と香港の中電控股が共同出資するワン・エナジーが事業主体で49%を出資。ベトナム電力公社も29%出資する。機材の調達や建設、設備の納入は中国企業が受け持つ。

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融資団には中国工商銀行など中国勢が名を連ねるが、英スタンダードチャータードや同HSBCが地球環境問題の高まりを受けて撤退を表明している。

三菱商事はベトナムでは同じ石炭火力の「ブンアン2」の建設も計画している。ただ後続のビンタン3はブンアン2と異なり、日越両国の国家プロジェクトではなく、当初計画していた着工時期も延びているため、撤退することを決めた。

三菱商事は、ブンアン2を最後に石炭火力は新規に取り組まないと表明している。ビンタン3は見送り、LNG火力や再生エネルギーなど多様な電源を提供していく考えだ。

この記事の英文をNikkei Asiaで読む https://asia.nikkei.com/Business/Energy/Mitsubishi-pulls-out-of-Vietnam-coal-plant-amid-climate-concerns?n_cid=DSBNNAR

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小平龍四郎
日本経済新聞社 編集委員
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分析・考察 三菱商事の悩みが行間ににじむ記事です。ベトナム事業が象徴する世界の石炭火力発電事業は、投資家や環境団体などから強い批判を受けています。「ビンタン3」もそうですが、本丸は「ブンアン2」。こちらは国家プロジェクトなので撤退が難しいというのが公式の説明ですが、日本政府は「2050年の温暖化ガス排出ネットゼロ」の目標を掲げてもいます。ベトナムという新興国がまだまだ大量の電力を必要としているという現実もあります。批判覚悟で突き進むしかないのでしょうか。環境団体が株主となって、株主総会に何か提案を出すかどうかも気になるところです。
2021年2月26日 8:39いいね
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