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『【イスタンブール=木寺もも子】南アフリカのムボウェニ財務相は24日の予算演説で、2020年度(20年4月~21年3月)の公的債務が国内総生産(GDP)比で80%になると明らかにした。19年度から15ポイント増える。新型コロナウイルス禍に伴う景気の落ち込みを考慮し、21年度の増税は最小限にする考えを示した。
南アでは巨額の負債を抱える国営企業の救済や公務員給与などが財政を圧迫している。新型コロナが追い打ちをかけ、20年度の財政赤字はGDP比で14%と19年度の2倍超になる。21年度は9%を見込む。
ただ、深刻な不況に対応するため、所得税などで検討されていた増税策の多くは見送った。法人税は21年度、28%から27%に引き下げる。南アメディアによると、法人減税は約10年ぶりとなる。
一方、25年度の公的債務は89%と、20年10月時点の見通しより6ポイント改善させる考えを示した。政府は公務員の昇給を3年間凍結する方針を示し、労働組合と対立している。
20年の経済成長率は前年比マイナス7.2%、21年は3.3%の回復を見込んでいる。
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